アニヴェルセル レストラン(イタリア料理)


アニヴェルセル レストラン ◆場 所(港区北青山3−5−30)
表参道駅のA3出口を出て、原宿駅方向に向います。100m位進んだ右手のクリーム色の建物がアニヴェルセル表参道です。レストランはアニヴェルセル表参道の建物の中庭(左手にオープンエアカフェがあります。)を奥に進んで、右側にあります。
地図はこちらです。


◆最寄り駅
地下鉄銀座線・千代田線・半蔵門線 表参道駅

◆電 話
03−3475−6288

◆営業時間
11:30〜15:00(ラストオーダー14:00)
18:00〜23:00(ラストオーダー22:00)
   不定休

◆雰囲気
アニヴェルセル表参道は、今井美樹さんと布袋寅泰さんが結婚披露宴を行った、おしゃれなアニバーサリースペースとして有名で、アニヴェルセル レストランはアニヴェルセル表参道の建物の1階にあるイタリアン・レストランです。ただしパーティスペース、ショップ、オープンエアカフェのある建物とは屋根のある中庭を挟んで反対側にあります。
レストランは中庭に面していて、一部ガラス張りなため、中の様子が見えます。レストランに入ると、両サイドがガラス窓で仕切られた小さなスペースのエントランス(一番上の写真  以前は周囲にランプをいくつも配した水溜りがエントランス中央にあるという個性的なデザインでしたが、写真のように、床に照明を埋め込んで一番奥にソファを置いたインテリアに改装されました。)があり、右手がメインのダイニングルーム(二番目の写真 レストランへの出入口はこちらで、キッチンがあります。)で、左手がサブのダイニングルーム(一番下の写真)に分かれています。二つのダイニングルームを行き来する時は、双方の自動ガラス扉を利用します。

メインのダイニングルームは右手にはベンチシート、左手には手前にカウンターのあるキッチン(三番目の写真)があります。天井が高く、ホワイトを基調にしたモダンデザインで、床は表面に光沢のあるブラウンのフローリング仕上げです。火を灯したキャンドルの映像を写すプロジェクターが壁に取り付けてあります。
アニヴェルセル レストラン サブのダイニングルームはメインのダイニングルームに比べるとずっと小さく、パーティなどの多目的に利用することを考えているのでしょう。すべてテーブル席でメインのダイニングルームのようにベンチシートはありません。天井は一般的な高さで、写真のように一面にグリーンが設えてあります。同じく火を灯したキャンドルの映像を写すプロジェクターが壁に取り付けてあります。壁はシンプルなデザイン、床はテラゾー(?)仕上げでした。
全体にクールですが落ち着いた雰囲気にまとまっていて、おしゃれでスタイリッシュなイタリアンレストランだと言えます。

照明はメインのダイニングルームがペンダント(シェードの中にパスタが入っています。)とスポットライト、サブのダイニングルームがハロゲンタイプ(?)のダウンライトを使っています。サブのダイニングルームは、全体の明るさは抑えていますが、テーブルの上ライトアップしてありますので、食事を楽しむには充分な明るさでした。BGMは控え目な音量で、エンヤなどの落ち着いたメロディーの曲が流れています。

テーブルウェアに関しては次の通りです。メインのダイニングルームではテーブルクロスが二枚、食器はナルミのスタイリッシュな白の食器が使われています。ワイングラスはボトルを注文すると、容量の大きなスピゲラウに交換してくれました。カトラリーはステンレス(?)製の標準的な大きさのものです。

レストルームはレストラン内になく、ショップなどがある建物のものを利用します。レストランの出入り口から中庭を横切って真っ直ぐ進むとドアがあり、そこを入ると男女別にレストルームがあります。男性用は液体石鹸とペーパータオルの用意がありました。

サービスに関しては次の通りです。ダイニングルームが二つに完全に分かれた構造のため、サービススタッフにとってはとても厳しい環境です。スタッフの数は席数に比べて少ない印象を受けましたが、メートルがしっかりした人のためか、メインのダイニングルームの席が80%程度埋まった状況で、料理の出される間隔、グラスのワインの量への目配りは充分でした。出店時はコートを着る手伝いをしてくれるなど、全体に丁寧で好感のもてるものです。特にフレンドリーな応対はないですが、気持ちよく食事が楽しめました。
客層は場所柄、若いカップルが中心で、落ち着いてコース料理を頂く人が多いせいか、カジュアルなイタリアンレストランにありがちな、騒々しい雰囲気はありませんでした。週末はスタッフに記念写真を撮ってもらっているカップルが多いのに気づきましたが、これはアニヴェルセル表参道で披露宴を挙げたカップルのための、一周年記念お食事サービスのようなものを利用しているのかもしれません。

アニヴェルセル レストラン ◆価 格
ランチ
  ¥1,800/¥2,500
ディナー
 ¥4,800(プリフィックスコース)
   アンティパスト、プリモピアット、セコンドピアット、ドルチェ、コーヒー
 他に¥6,500/¥8,000のコース、アラカルトもあります。
   サービス料 10%

◆料 理
¥4,800のコースは、アンティパスト、パスタまたはリゾット、魚または肉料理、ドルチェを、それぞれ数種類の料理の中から選択してコースを組み立てるプリフィクス・スタイルになっていました。アラカルトもありますが、選択肢が多いので、しっかり食べたい人はコース料理を選択した方が良いでしょう。
料理は素材本来の味と香りを引き出し、季節の野菜をたっぷり使い、現代的な軽さを追求したナチュラル指向の料理です。使われている素材は良質で、いろいろな素材を巧みに組み合わせた料理は、創意工夫に溢れ、仕上がりも上品で、盛り付けも丁寧です。¥4,800のコースは価格以上の満足感が得られるように思いました。

アンティパストの『サンダニエーレ産骨付き生ハムと水牛のモッツァレラチーズ』は、肉厚で香りが大変良い生ハムと新鮮なモッツァレラチーズをたっぷり使ったサラダ仕立てです。野菜はチコリ、トレヴィス、ルーコラを使っています。
アンティパストの『南昌豚のベーコンを巻いた赤座海老のソテー 天豆のクレマ添え』は、スモークの香りとカリカリ感が魅力的なベーコンとプリプリした食感でジューシな赤座海老という対照的な素材を巧みに組み合わせた料理です。ソースにはトマトの酸味が感じられました。
アンティパストの『寿豚と地鶏レバーのテリーヌ たっぷりの地野菜と一緒に』は、厚目に切ったレバーのおいしさと新鮮な野菜の付け合せが印象的です。レバーはしつこくなく、あっさり仕上げてあり、野菜(トレヴィス、トマト、キュウリ、赤カブなど)との相性も良く、ドレッシングの味もマイルドです。

パスタの『シチリアのカラスミと季節の野菜のタリオリーニ アンチョビ風味』は、珍しいシチリアのカラスミを使ったパスタで、塩味が控え目で野菜本来の味が生きています。パスタは勿論アルデンテで、グリーンアスパラガスの茹で加減も良く、歯ごたえはBestでした。
パスタの『パッパルデッレ 和牛バラ肉と大根の赤ワイン煮添え』は、柔らかく煮込んだ大根とトロリととろけるような和牛バラ肉を、塩味を控え目にしたマイルドなソースで丁寧に仕上げたパスタです。これもパスタはきっちりとアルデンテでした。
パスタの『ガルガネッソ 三元豚と黒キャベツのラグー添え(手打ちマカロニ)』は、おだやかな味のラグーソースで、パスタはプリプリした食感に仕上っていました。三元豚は柔らかく、黒キャベツとの組合せはユニークです。

アニヴェルセル レストラン 魚料理の『築地からのお魚のグリル 元気な野菜サラダを添えて』は、肉厚の平目のグリルで、野菜(エンダイブ、トレヴィス、プティトナト、黄パプリカ、赤パプリカ、グリーンアスパラガス、かぶ、サツマイモなど)がたっぷり載せられていました。平目の火入れはBestで、野菜の火入れも良く、野菜本来の旨さが楽しめます。
魚料理の『殻付オマール海老と冬キャベツのロースト 2種類のソースで』は、殻付オマール海老と冬キャベツの甘さが魅力的です。2種類のソースということですが、甲殻類のみそを生かしたオーソドックスなソースの味(但しイタリアンらしく軽いソースです。)が支配的です。価格を考慮すると仕方がないですが、主菜としてはもう少し量が欲しいと思いました。

肉料理『霜降り信州牛ロースのピステッカ焼き野菜添え』は、塩加減、火入れともBest(外側はカリッとして中はジューシーで牛肉の旨味が封じ込められていました。)な仕上がりでした。牛ロース肉の素材も良く、付け合せのズッキーニ、隠元、ニンニクの芽、ジャガイモなどの野菜本来の味もしっかり楽しめます。
肉料理の『黒鶏と野菜のグリエ』は、表面がカリッと仕上がった黒鶏は火入れも良く、黒鶏自体の味が生きています。姫人参、インゲン、白菜(珍しい)、しめじなどの付け合わせも、火入れが良く、素材自体も上質です。添えられたオレンジとローズマリーも黒鶏を引き立てています。

パンは温めてあり、酸味が少なく中は柔らかく仕上っていました。
ドルチェの『苺のマリネとスプマンテ 沖縄パッションフルーツのソルベを添えて』は、後からスプマンテをグラスの中に注いでくれるという楽しいドルチェで、苺がたっぷり入っていました。とてもジューシーなパッションフルーツのソルベの爽やかな酸味とほのかに感じられる苦味がとても魅力的です。小さなアプリコットのクラフティも添えられていました。
ドルチェの焼き菓子とアイスクリーム二品の組合せは、アイスクリームはシナモンパウダーがかかったバナナアイスクリーム、焼き菓子は栗のタルトで、どちらも甘さを抑えた上品な仕上りです。
食後の飲物はコーヒー、紅茶などが選択でき、写真のように、チョコレートが添えられる時もありました。

ワインに関しては次の通りです。イタリアワインの赤が三十種類位(¥3,000〜¥17,000位)、イタリアワインの白が十数種類(¥3,500〜¥8,000位)、フランスワインの白、赤がそれぞれ数種類(¥5,000〜¥8,000位)、カリフォルニアの赤が数種類(¥5,000前後)、シャンパーニュが十数種類(¥7,000〜¥15,000)で、料理の価格とバランスが取れています。超高級ワイン・シャンパーニュも用意してあり、ロマネコンティ、シャトームートンロートシルト、クリュッグの用意もありました。また数種類のハーフボトルのシャンパーニュ+ハーフボトルのワインを組み合わせたリストもあり、ワインに関しては、いろいろな選択肢が用意されています。

◆その他の情報
アニヴェルセル表参道は、紳士服チェーン『メンズプラザアオキ』などを展開する(株)アオキインターナショナルのブライダル部門、アニヴェルセル事業部が運営しています。
横浜 港北ニュータウンに、アニヴェルセル ヴィラ ヨコハマがあります。

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