◆場 所(港区南青山5−9−8) 表参道駅のB1出口を出ると、スパイラルビルの前で、そこから渋谷方面の最初の角を左折して横道に入ります。その道を数十m進むんだ右手の建物の1Fがレストランです。B1出口から徒歩1〜2分位です。 地図はこちらです。 ◆最寄り駅 地下鉄 表参道駅 ◆電 話 03−3407−2257(FAXも同じ番号です。) ◆営業時間 12:00〜14:00/18:00〜22:00 年中無休 ◆雰囲気 74年に開店したビストロの老舗です。レストランの入っている建物には、左に同じグループの居酒屋・和食店『土火土火』があり、入口右には写真のように小さなテラスがあります。レストランに入ると、正面に、奥に続く廊下(床が石張り)があり、左に小さなキャッシャー、右に最初のダイニングルームがあります。廊下を進むと左に下の写真のような二番目のダイニングルームがあり、右に厨房があります。廊下をさらに奥に進むと、左手にレストルーム(男女兼用)があり、その奥に三番目のダイニングルーム(少し狭苦しい感じがします。)があります。このようにダイニングルームは3箇所に別れていますので、ドアで仕切られていませんが、グループで食事やパーティをするには適しています。 写真の二番目のダイニングルームは床と腰壁が素朴な木で、アーチのある仕切りの腰壁には、古びた煉瓦も使われています。壁も白く塗られいて、スペイン料理店のような雰囲気です。壁にはリトグラフや生花も飾られ、居心地が良くなるような演出もしています。少し変わっているのは、どの壁にも帽子がいくつも飾られていることです。 テーブルの間隔は、低価格のお店なので狭いですが、二番目のダイニングルームは、仕切りでほどよく囲われているせいか、一つのダイニングルームにテーブルを詰めて並べて、大勢がしゃべってザワザワする感じはなく、結構落ち着いて食事ができました。二番目のダイニングルームのテーブルは木の脚のもので、椅子は黒のビニールシートのクッションの少ない椅子です。ビストロにしては珍しく肘掛けがついていました。 照明はガラスのシェードのペンダントライトと各テーブルに置かれたシェード付きのランプ(電気)を使っていて、フロアをあまり明るくせずに、ムードを重視しています。卓上のランプがありますので、食事をするには全く不都合はありません。 BGMはフラメンコ(このインテリアには一番合います。)、カンツォーネ、シャンソン、モダンジャズといろいろなジャンルの曲が流れていました。フロアのお客の楽しげな会話の方がよく聞こえますので、あまり気にはならないと思います。 テーブルウェア関係は次の通りです。ネルのアンダークロスの上に白のクロスの2枚で、食器は前菜、主菜が白のウエッジウッド、デセールが国産のものです。カトラリーは無名のもので、ワイングラスはフランス製の中容量の厚手のグラスです。水はごく普通の厚手のステム付きグラスです。 廊下の途中にあるレストルームは、1室だけですが、中は比較的ゆったりとしていて、壁が白タイル、床が白大理石、黒の洗面カウンター(生花が飾られています。)と、ダイニングルームと異なり、クールなインテリアです。ペーパータオルと液体石鹸の用意がありました。 サービスに関しては、低価格なお店にしては、サービススタッフは4名もいましたので、三ブロックにフロアが別れるという不利な構造ですが、席が九割位埋まった状況で、料理の出すタイミング、テーブルへの目配りに問題はありませんでした。ただ一番奥のダイニングルームは少し離れていますので、テーブルへの目配りに問題があるかもしれません。 古いお店のせいか、サービススタッフの年齢層が全体的に高いようで、人によって差はあるでしょうが、テーブルを担当してくれたギャルソンの丁寧で律義な物腰が印象に残ります。ワインの量もきちんとチェックしていました。最近のビストロのような、若いスタッフ中心の活気はあるが、少し配慮が足りないサービスとは雰囲気が異なり、老舗の洋食レストランの落ち着いたサービスという雰囲気です。 ◆価 格 ランチ 行っていないので不明です。 ディナー ¥4,000(春・夏) アミューズ、前菜、魚または肉料理、デセール、食後の飲物 ¥4,500(秋・冬) アミューズ、前菜、スープ、魚または肉料理、デセール、食後の飲物 ¥5,500 アミューズ、前菜、魚料理、肉料理、デセール、食後の飲物 アラカルトもあります。 前菜 ¥1,200〜¥1,900/魚・肉料理 ¥2,400〜¥3,500 季節野菜のスープ ¥800/季節野菜のサラダ ¥1,000 サービス料 10% ◆料 理 春・夏の¥4,000のコース(秋・冬はスープが加わり、¥4,500)は、前菜、魚または肉料理を二種類から選べました。¥5,500のコースは決められた料理になります。写真を見てもらえればわかるように、普通の人には、前菜、主菜とも量が少ないと思います。基本的にコースの料理は、アラカルトのポーションを調整したものですので、量が足りないと思う人は、アラカルトで注文した方が良いでしょう。 アミューズの『ソーセージのブリオッシュ包み』は、手で食べる一口のアミューズで、マイルドな味のソーセージですが、冷えているのと、ブリオッシュはサクサク感はなくネットリした歯ごたえです。 前菜の『フォアグラと若洋ネギのモザイク仕立て』は、美しいモザイク仕立てのお皿で、よく茹でた若洋ネギとフォアグラをアスピックゼリーで固めています。フォアグラはかなり柔らかく、レバーのムースのような感じです。付け合わせのサラダはルーコラ、グリーンレタスなどを使っていて、ドレッシングの味付けよりも、塩の味付けの方が勝っています。 肉料理の『仔羊背肉のいぶしグリエ じゃがいものローズマリーロースト』は、柔らかくジューシーな骨付き仔羊をシンプルに調理した料理で、ソースもあっさりしています。付け合わせもジャガイモのみとシンプルな盛付けです。火加減も良く、ジャガイモも美味ですが、やはり主菜としては量が物足りません。 フロマージュは5種類で、各タイプを1種類ずつ位ですが、フェルミエから仕入れていますので、気に入ったフロマージュがあれば、お店で購入できます。 ¥4,000のコースのデセールは、いちごのタルト、チョコレートのムース、カスタードプリン、ピスタチオのアイスクリームなどから2種類位までを選んで、盛り付けてくれます。写真のデセール(ディナープレートでないことに注意してください。)は、いちごのタルトとピスタチオのアイスクリームで、いちごのタルトは、甘さを控えていて、いちごとソースの相性は良かったのですが、アイスクリームはピスタチオの風味より、ヴァニラの風味の方が強いと思います。 パンは、ビストロらしく、切ったバゲットを数個入れたお皿を持ってきます。温めてなく、パリパリの皮で、中が柔らかい普通のバゲットです。バターのサービスはありません。 ワインの品揃えに関しては、赤15種類(¥4,000〜¥9,000位)、白4種類(¥4,000〜¥7,000位)、シャンパーニュ3種類(ハーフボトルもあります。)で、多くはありませんが、リーズナブルなワインが多いので、料理とのバランスは取れています。ワインの持ち込みに関しては、特別な記念のワインなどの事情がない限りできません。 なお食前酒(ビール、グラスシャンパーニュ、ミモザなど)、食後酒(カルバドス、マール、アルマニャック、ヴィンテージ・ポルト酒など)もそれぞれ数種類あります。 食後の飲物はエスプレッソ、コーヒー、紅茶、が選べますが、コーヒーのミルクは冷たいままです。 ◆その他の情報 白金台(港区白金台5−3−1 TEL/FAX 03−3446−4855)にも『ビストロ・ダルブル』があり、その他にグループとして、『土火土火』という居酒屋・和食のお店が西麻布、南青山にあります。 ビストロ・ダルブルのページへ |