◆場 所(港区南青山5−6−23 スパイラルビル 5F)
特に説明の必要はないと思いますが、地下鉄 表参道駅のB1出口を出ると目の前がスパイラルビルです。青山通りに面した、2Fから3Fにかけてガラス窓が階段状のモダンな建物です。ビルの正面入口から入ると、玄関ホール左手にエレベーターがありますので、それで5Fに上がればレストランの入口になります。ビルの入口にもレストランの案内があります。
地図はこちらです。
◆最寄り駅
地下鉄銀座線・千代田線・半蔵門線 表参道駅
◆電 話
03−3498−5795(FAX 03−3498−7849)
◆営業時間
11:45〜15:00(Last Order 14:00)
18:00〜22:30(Last Order 21:00)
日曜は宴会のみ営業・月曜休み
◆雰囲気
スパイラルビル(槇 文彦氏設計)の5Fのスペースをすべて使用した贅沢なレストランです。空中庭園と読んで差し支えないほどの大きなテラスと噴水があり、まさしく都会のオアシスのような空間が広がっています。夜にはライットアップされます。週末は披露宴に占有されるのも無理はないでしょう。(週末にほとんど利用できないのは残念ですが。)
エレベータから降りて入ると、左手にクーポラのあるバーコーナーとその奥に庭園があり、そこを通り過ぎたところがダイニングルームで、天井が緩やかに弧を描き、両サイドの壁に沿って席(ベンチシートと椅子の組み合わせ)が並んでいます。中央は配膳用のスぺースを贅沢に取り、隣席との間隔も余裕を持っていますので、落ち着いて食事を楽しむことができます。なお個室も二室用意されています。
インテリアはベージュを基調とした落ち着いたものですが、黒の椅子(クッションがほとんどなく、長く座っていると、お尻が痛くなります。)が、このインテリアにミスマッチの印象を与えます。これは以前ここで営業していた、『萬養軒』のものをそのまま使用しているためです。照明は、ダウンライト、ブラケット、小型のシャンデリアの組み合わせで、明るさも適当です。
また高級店にしては、カトラリーがクリストフルではなく国産のものだったり、ワイングラスがリーデルでないのも残念です。ただお皿にウィリアムモリスのものを使用したり、中央の生花や卓上の花を見ると、シェフのこだわりが感じられます。
サービスはどの人も、非常に丁寧で親切でした。ワイン、料理の説明も適切で、とても良い印象を受けました。仕事が一段落していれば、依田シェフと話をすることも可能です。週末は披露宴に占拠されてしまいますが、個人客を大切にする姿勢は、今まで利用していて変わっていません。
◆価 格
ランチ ¥3,400/¥5,500/¥7,500
ディナー ¥8,500/¥12,000 アラカルトもあります。
サービス料 10%
◆料 理
ディナーコースの内容は、アラカルトのポーションを小さくして組み合わせたもので、当日は肉料理だけが選択できました。¥8,500のコースは、アミューズグール、前菜1、前菜2、魚料理、肉料理、アバンデセール、デセール、コーヒー、プティフールの構成で、上質な素材を用いて、量も充分です。¥12,000のコースも内容が異なるだけで、構成は同じです。差額を負担すれば、料理の交換も可能です。
依田シェフの料理は、東銀座「アンリー(閉店)」の時代から食べていますが、素材の組み合わせ方に独特のものを持っています。どの料理もメインの素材にいろいろな素材とソースを組み合わせて構成しています。いろいろな素材を使いすぎると、時としてバラバラな印象を持った料理になってしまいますが、メインの素材のおいしさを殺さないで、いろいろな素材が渾然一体となりながら見事な調和を保っています。新しい味の組み合わせを発見をすることもしばしばです。またメニューには表記されていない素材がいろいろ使われています。高価なキャビアでさえも。
料理は、いろいろな野菜を使って、全体的に軽やかに仕上げていて、重たいソースの伝統的なフランス料理(今では少ないですが)ではありません。
なおフロマージュの種類は、一通り揃っています。ワインの種類は結構豊富で、選択する楽しさがありますが、価格は少し高いように感じました。
◆その他の情報
依田シェフはフランスで修行後、東銀座「アンリー」、銀座「レザンジュ」で活躍し、独立後この店をオープンしています。なおメートルドテルは弟さんが努めています。
店名は、”小鳥のさえずり”という意味。
原則として、ワインの持ち込みはできません。
12月を除いて、土曜日はほとんど披露宴に使用されており、一般客が利用できることはまれです。
車で行く場合、スパイラルビルに駐車場があります。
レストランとなんの関係もない情報ですが、槇 文彦氏設計の有名な建物としては、スパイラルビルの他に代官山ヒルサイドテラス、デンマーク大使館、オーストリア大使館、ガーデンプラザ広尾、幕張メッセ、藤沢市体育館、東京都体育館、津田ホールなどがあります。槇 文彦氏は、知的で洗練された建物を設計しますが、どこかに遊びがあり、筆者の大好きな建築家のひとりです。スパイラルビルはヒルサイドテラスと共に、知的な遊びを随所に取り入れた素晴らしい建物です。
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