リストランテ カノビアーノ(イタリア料理)


リストランテ カノビアーノ ◆場 所(渋谷区恵比寿西2−21−4 代官山パ−クスビルB1F)
東急電鉄 東横線 代官山駅で降りて、駅前の通りを中目黒方面に進みます。T字路を左折して120m位進み、最初の十字路を左折して、すぐ左手にある建物です。駅から徒歩で2分程度です。
地図はこちらです。


◆最寄り駅
東急東横線代官山駅

◆電 話
03−5456−5681(FAX 03−5456−5682)

◆営業時間
ランチ  12:00〜14:00
ディナー 18:00〜22:00
  月曜日休み

◆雰囲気
レストランはおしゃれな低層のビルの地下1階にあり、右の写真の屋外階段を降りていくとレストランの入口です。ドアを開けて中に入るとウエイティング的なスペースがあり、中央に立ち飲み用の小さな丸いテーブル、右手の壁には造り付けのワインセラー、左手には長方形の大きな木製テーブルがあります。正面の壁沿いにはカウンターがあり、植竹シェフの本、レストランカードなどが置いてあります。カウンターの左端がレセプションです。
このレストランの特徴は中央にガラス張りの厨房があり、その周囲にテーブルを配置していることです。そのダイニングルームは、左手から逆L字型の時計回りに、一列に壁に沿ってテーブルが並んでいて、一番奥にレストルームがあります。下の写真のように、厨房の排気筒が見える奥の方のエリアは、ベンチシートがありますが、入口付近のテーブルは斜めに配置され(視線が合わないで食事できるようにとの配慮です。)、通常の椅子を使用しています。
ダイニングルームは写真のようにモダンな内装でまとめられていて、床がブラウンのフローリング、壁がクリーム色の塗装仕上げで、椅子はしっかりした造りの布張りです。椅子の背もたれには取っ手が付けられ、サービススタッフが椅子を出し入れする時に便利になっています。

照明は暗めのダウンライト、間接照明、スポットライト、下の写真のペンダントライト(ベンチシートのエリア)を使っていて、ダイニングルーム全体は暗めです。ベンチシートのエリアは、ペンダントライトがあるため、テーブルの上は適度な明るさを確保していますが、ペンダントライトはテーブルの真上ではなく、テーブルの間に配置されていましたので、席に出入りする時に、頭をライトにぶつけないように注意が必要です。
BGMは、軽めのポップスなどの曲を流していました。厨房はガラス張りで、調理の音はそれほど聞こえてきませんが、コーヒーを用意したり、配膳のためのカウンターは厨房に隣接したダイニングルーム内にあるため、氷やカトラリーのガチャガチャした音が聞こえてきますので、人によっては気になるかもしれません。

テーブルウェアに関しては、次の通りです。しっかりしたテーブルの上に不織布のクッションを敷き、その上にクロスを2枚重ね、ナプキンはCANOVIANNOの刺繍入りです。食器は白のリチャードジノリ(主に業務用の厚手の食器を使用)、カトラリーはTodaiの軽量のもので、ワイングラスは、ボトルを注文するとスピゲラウに交換してくれます。水用のグラスはゴブレットではなく、タンブラーでした。

リストランテ カノビアーノ レストルームは、ダイニングルームの一番奥に男性用、女性用があり、男性用はあまり広くありませんが、壁には大きな鏡が取り付けられているので、狭苦しくはありません。壁は、腰壁が木目仕上げ、上は白とブルー(パープルがかった)の塗装仕上げで、床は小口タイル仕上げです。洗面カウンターはなく、ステンレスの丸い小型の洗面ボウルを使っていて、液体石鹸とペーパータオルの用意がありました。

サービスに関してですが、若いスタッフがきびきびと動いていて、テーブルへの目配りは満席に近い状態でも充分で、料理の運ばれてくる間隔も適度で、ワインのサービスも丁寧でした。料理も丁寧に説明してくれます。ただメニューを渡しても、コース料理の説明(本日の魚料理など、料理名が記載されていません。)もなく、ただメニューを渡すだけというのは困りました。
客層は、植竹シェフのイタリアンが好きで食べに来ているというよりも、おしゃれな場所と雰囲気で、イタリアンを食べにきているカップルが多いように感じました。ワインをボトルで注文する客が周囲にほとんどなく、食前酒にビールを注文する客が多いことからも、伺い知れます。サービススタッフも食前酒にビールを勧めるなど、高級リストランテとは違った対応です。
また出店時、ダイニングルームを歩いていると、厨房の若いスタッフまでが、「ありがとうございます。」と大きな声をかけてきます。リストランテと銘打っていますが、リストランテよりも、おしゃれなトラットリアを指向しているのかもしれません。なお会計時、明細書は提示してくれましたが、通常お釣りしか渡しませんので、必要な人は明細書のコピーを請求しましょう。

◆価 格
ランチ
 ¥3,000/¥4,000/¥5,000
ディナー
 ¥5,000
  アンティパスト、パスタ、魚料理、肉料理、ドルチェ、カフェ
 ¥6,500(2名より)/¥8,000(シェフのおまかせコース 2名より)  アラカルトもあります。
  アラカルトの主な価格帯
   アンティパスト ¥1,500〜¥2,500/プリモピアット ¥1,800/魚・肉料理 ¥2,800

◆料 理
コースの料理は基本的に決まっていましたが、2人が同じ料理という条件で、当然ポーションは小さくなりますが、アラカルトの料理と差し替えできました。但し明細書が手書きでわかりにくく、追加料金があったようですが、はっきりしません。アラカルトの種類はアンティパストが10種類弱、パスタ・リゾットが10種類位、魚料理が1〜2種類、肉料理が数種類でした。メニューを見ると、いろいろな素材が使われていることが書いてあります。
料理は、オリーブオイル、塩を使って軽く仕上げたものが多く、野菜、魚介類、肉本来の持つ素材の味をストレートに出しています。新鮮な野菜をたっぷり使った料理は楽しいですが、それが野菜本来の旨味を充分引き出しているかと言うと、そうでもないように感じる場合もありました。野菜の茹で方、火の入れ方に疑問を持ったからです。
なお以下の写真は、¥5,000のコースの料理を、一部アラカルトの料理に差し替えたものです。

アンティパストの水蛸、しま海老、カラスミを使ったサラダ仕立ては、薄くスライスしたカラスミがフォルマッジオのようで、サラダにとても良いアクセントになっていると思います。ルッコラ、百合根、トレヴィス、おくら、インゲン、トマト(皮むきしてありました。)など、沢山の野菜を使っています。野菜は茹で時間が少ないのか、歯ごたえをかなり残しています。
パスタの生うにとトマトのスパゲティーニ(アラカルトの料理に変更)は、他のレストランでもみかける料理です。旬の生うにを使ったパスタで、クリーミーに仕上げていますが、生うにの風味は少なめで、トマトの味が支配的です。

魚料理の白身魚(あいなめ)のポワレは、トマトとフルーツ(ライム?)を使った酸味のある味付けで、野菜はズッキーニ、ちりめんキャベツ、トマトが添えられていました。この料理のちリめんキャベツ、ズッキーニもかなり歯ごたえを残しています。
肉料理の仔牛のソテーは、ジロル茸を使ったソースで供されました。仔牛は上質で、粉をつけてソテーしたらしく、焦げ目がないのに、火の入れ方はとても良く、肉のジューシーな味を楽しめます。ナス、メイクイーン、カリフラワーなどの野菜も添えられていましたが、これも歯ごたえを残しすぎているように感じます。非常に柔らかく仕上げた仔牛とは対照的です。

ドルチェは、二人で異なったものが出されました。
ドルチェは、白ワインのジュレにパイナップルのクリスピーをのせたもので、ジュレはかなり酸味が強く仕上げています。マンゴーのソルベが添えられていました。
ドルチェは、エスプレッソが入った、適度な甘さのクリームで、チョコレートのソースがよく合います。プルーン、アプリコット、びわが添えられていました。

パンはバゲット(少し細いので、フィセルかもしれません。)のみで、温めてはいませんでした。パン皿の用意はなく、エキストラバージンオリーブオイルが用意されます。
食後の飲み物はエスプレッソ、コーヒー、ハーブティー(フレッシュかどうかは不明です。)、紅茶などが選べましたが、プティフールのサービスはありませんでした。

ワインの品揃えは次の通りです。イタリアの有名銘柄を揃えていて、赤が三十数種類(¥4,500〜¥18,000位)、白が十数種類(¥4,500〜¥12,000位)、スプマンテが数種類(¥5,000〜¥11,000)でした。価格的にはレストランとしては普通だと思います。ビールなども用意しているようです。

◆その他の情報
人気のあるレストランですので、予約は必須です。
植竹オーナーシェフは、原宿のバスタパスタで働いた後に渡伊、ミラノのカノビアーノなどで修行、さらに渡米してニューヨークのバスタパスタで働いて帰国。渋谷のビゴロッソでシェフを務めた後に独立して、この店を1999年にオープンしています。

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