コム・ダビチュード(フランス料理)


◆場 所(目黒区上目黒3−16−1)
中目黒駅で降り、山手通りの国道246号方面に向かって左側の歩道を進みます。三和銀行のところで、斜めに山手通りに繋がる横道(一方通行の出口)に入ります。120m位進んだ左側の建物の2Fです。人気の少ない道ですが、写真の建物はすぐに見つかります。駅から徒歩数分です。
地図はこちらです。


◆最寄り駅
東急東横線・地下鉄日比谷線 中目黒駅

◆電 話
03−3791−3681(FAXも同じ番号です。)

◆営業時間
ランチ  11:30〜14:00(L.O.)
ディナー 18:00〜21:30(L.O.)
      バーコーナー 21:00〜23:00(L.O.)
   月曜日休み

◆雰囲気
階段を上がるとレストランの入口がありますが、ワインの瓶などが置いてあり、少し雑然としています。ドアを開けて入ると入口付近は赤の絨毯のゆったりとしたスペースになっていて、左手に5席ほどのバーカウンターとクラブ・ミストラルのパンフレットなどが置いたラックがあります。ダイニングルームはこのスペースの奥に広がっていて、途中段差がありますので注意が必要です。
ダイニングルームは床が板張り、壁もローズウッド調の落ち着いた木目の壁で、天井も同様です。ただ壁が木の突き板を使っているのに対し、天井は木目調のビニールクロスを使っているようです。右手前にワインセラー(加湿冷蔵庫)、右手の奥がオープンキッチンでダイニングルームとの境には8席ほどのカウンター席があります。左手はテーブル席で、ベンチシートはなく普通の椅子を使っています。カウンター席の椅子よりテーブル席の椅子の方が高級なものを使っています。カウンター席とテーブル席の間はゆったりした幅の通路で、床を一段高くしているため天井が多少低く感じますが、テーブルの間隔もゆったりしているので、静かに食事を取ることができます。左手は窓が並んでいて、壁にはワインのラベルを集めたものを額装して飾っています。またカウンターにはベルナルドの花瓶に生花が生けられています。
照明はダウンライト、スポットライトを使って適度な明るさを確保していて、天井には黒のBOSEのスピーカーがあり、静かな音量でBGMが流れていました。
カウンター席で食事していて不思議に思うのは、オープンキッチンなのにとても静かな印象があることです。調理の音が思ったより小さく、釜谷シェフの指示が的確に行われていたためでしょう。オープンキッチンでない店では、厨房内は掛け声やシェフの怒鳴り声がするのが普通です。テーブル席の方はほぼ満席に近い状態なのに、厨房のあわただしさは全く感じられず、皆さん静かに正確に仕事をこなしているという印象です。オープンキッチンのため失敗が許されず、皆さんかなり緊張感を持って仕事をこなしているのではないでしょうか?

なおテーブルウェア関係は以下のものを使っています。クロスはカウンター席がランチョンマット、テーブル席は正確にはわかりませんが、二枚か三枚重ねのクロスを使っています。食器はベルナルド、カトラリーはWMF、水・シャンパーニュ・ワイングラスはすべてスピゲラウですので、ワインを楽しむのに適しています。

レストルームは入口付近にあり、鋼製の扉を開けると、中はかなりコンパクトにまとまっています。ダイニングルームと同様にローズウッドの木目調の壁(ビニールクロス)、板張りの床のインテリアです。紙ナプキンの用意はありますが、洗面台も小さく少し使いにくいのが難点です。多分建物の既存のレストルームスペースを利用したために、小さくせざる得なかったと推察されます。

サービスはギャルソン、ソムリエの二名が担当していて、席数の割に少ないように思いましたが、料理の出される間隔、テーブルへの目配りに何の問題もなく、とても丁寧に応対してくれます。厨房内のシェフ達もうまくサービスをサポートしているように見受けられますし、釜谷シェフは厨房だけではなく、ダイニングルームのサービスにも的確な指示を与えています。カウンター席に座れば、釜谷シェフが料理、パン、フロマージュの説明を丁寧にしてくれ、フランス料理への興味を高めてくれます。出店時にも忙しいはずの釜谷シェフ、サービススタッフが丁寧に見送ってくれるなど、釜谷シェフの大活躍がこの店の魅力を一層高めていると思います。

◆価 格
ランチ  行っていないので不明です。
ディナー
  ¥5,800(アミューズ、前菜、主菜、フロマージュ、デセール、飲物、プティフール)
  ¥6,200(アミューズ、前菜二品、主菜、フロマージュ、デセール、飲物、プティフール)
  ¥6,900(アミューズ、前菜、主菜二品、フロマージュ、デセール、飲物、プティフール)
  ¥7,500(アミューズ、前菜二品、主菜二品、フロマージュ、デセール、飲物、プティフール)
   前菜、主菜、デセールはそれぞれ8〜10種類程度用意され、好きな料理を選択できます。
    ジビエの場合だけ、追加料金が必要になることもありますが、原則的に追加料金はありません。
    フロマージュ、デセールをデセール二品にすることも可能です。
  アラカルトもあります。
   サービス料 6%

◆料 理
このレストランのメニューを見ると、釜谷シェフのフランス料理に対する愛着と熱意がストレートに伝わってきます。料理だけではなくパン、フロマージュ、ワイン、食後の飲物に関しても、シェフのこだわりがいたるところに感じられ、フランス料理を食べる楽しさを教えてくれます。価格設定に関してもよく考えられていて、上記の価格表のようにディナーコースを自由に構成できます。アラカルトもありますが、用意している料理はコースと同じですので、コースを選んだ方がお得と思います。普通の人には前菜二品か主菜二品の中間のコースを選べば量的には充分と思います。
料理はどれも軽い仕上がりで、使っている素材も良く、おもしろい素材の組み合わせも見られて、とても楽しめます。

冷前菜の『白菜で包んだフォアグラのコンフィ、コンソメゼリー仕立て』は、白菜とフォアグラの組み合わせ、しかもフォアグラをコンフィするという珍しい料理です。フォアグラをコンフィしたため、フォアグラ自体は塩辛いですが、コンソメゼリー、白菜と一緒に食べると、味のバランスがとても良いという不思議なお皿です。 冷前菜の『有機野菜の煮こごり仕立て』は野菜本来の味の確かさがよく出た、シェフお勧めの料理です。 温前菜の『リ・ド・ボーのポワレとジロル茸の温製オードブル』は、比較的あっさりした、まろやかなソースで仕上げた典型的なリ・ド・ボーのポワレです。

主菜の『オマール海老をシンプルにポワレ、タイムの香りとオマールのクーリーを添えて』は、オマール海老の半身を軽やかに仕上げて、オマール海老本来の甘さを生かしています。使っている素材も上質です。 主菜の『仔鴨胸肉のロースト西洋ごぼう添え』は、西洋ごぼうの風味を生かしたオーソドックスな料理で、主菜としての量も充分です。

パンはすべて天然酵母を使った自家製で、黒ゴマ、モロヘイヤ、ハーブ、玄米など全12種類から常時7〜8種類用意していますので、いろいろなパンを楽しめます。気に入ったらテイクアウトも可能です。

フロマージュは二十数種類も用意され、状態もとても良いので、フロマージュ好きな人には堪えられないと思います。ディナーコースにも含まれていて、コースの場合3種類選ぶことができますが、もっと選びたくなるのではないでしょうか?クルミ入り、干しブドウ入りなどのフロマージュと相性の良いパンも用意されます。なおカウンター席では釜谷シェフがひとつひとつ丁寧に説明してくれますし、この店のフロマージュはフェルミエから仕入れていますので、気に入った銘柄を聞いておけば、後で購入して家で楽しむことができます。

デセールはワゴンからお好きなものを選ぶのではなく、専用のメニューから好きなデセールを選びます。 『洋なしのムースグラッセとコンポート』は、甘さを控えたムースとコンポートの相性が良いさわやかな味です。 『いちぢくのゼリー仕立て』は、いちぢくを紅茶で煮て、煮汁のゼリーを添えたユニークなデセールで、シナモン風味のアイスクリームと良く合います。

食後の飲物はエスプレッソ、コーヒー、紅茶二種類、フレッシュ・ハーブティーが選択できます。特にフレッシュ・ハーブティーは10種類程度用意され、それぞれブレンドの特長を書いた専用のメニューがあるという凝りようです。

ワインに関しては、ボルドーの赤が30種類弱、ブルゴーニュの赤が20種類位、アルザス、コートドュローヌ、ラングドックがそれぞれ2〜5種類の品揃えです。シャンパーニュも7種類あり、この価格帯のレストランとしては、とても充実しています。価格は¥3,000〜¥20,000と幅が広いですが、中心の価格は¥6,000〜¥15,000ですので、料理とのバランスが取れていますし、レストランとしてはとても安く提供しています。グラスワインも¥1,000以下のものが数種類用意され、フロマージュの時に追加する時に便利です。なおワインの持ち込みも可能になっています。
食後酒はコニャック、アルマニャック、マールなど代表的なものを7種類用意してあります。

◆その他の情報
釜谷シェフは都内のフレンチレストランで働いた後、フランス、ベルギーの三つ星レストラン等で修行、帰国し銀座『ラ・ハオ』の副料理長、日比谷『南部亭』の料理長を経て独立、この店をオープンしています。
釜谷シェフは若手料理人の集まりクラブ・ミストラルの発起人で、初代の副会長を努めていました。

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