ベージュ東京(フランス料理)


ベージュ東京 ◆場 所(中央区銀座3−5−3 銀座シャネルビル 10F)
特に説明するまでもないですが、銀座の新たなランドマーク的な銀座シャネルビルにレストランはあります。銀座4丁目交差点から銀座中央通りを京橋方向に200m位進むと銀座シャネルビルがありますが、レストランは専用の入口があり、銀座シャネルビルの角を左折してマロニエ通りに面したところにあります。銀座4丁目交差点から徒歩3分位です。
地図はこちらです。


◆最寄り駅
地下鉄 銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅
地下鉄 有楽町線 銀座一丁目駅

◆電 話
03−5159−5500(FAX 03−5159−5501)

◆営業時間
11:30〜14:30(L.O.)
18:00〜21:30(L.O.)
 無休(年末年始除く)

◆雰囲気
ベージュ東京のある銀座中央通りに面した銀座シャネルビルはカネボウ、ダイエーが所有していたビル(かって最上階に高級フレンチレストラン ベル・フランスがありました。)を取り壊して、新たに建築したビルで、シャネルの服の象徴的な素材であるツイードをイメージした斬新なファサードで有名です。レストランは銀座シャネルビルの最上階にあり、かのアラン・デュカス氏が創作したコンテンポラリーなフレンチを提供するという謳い文句のレストランです。

1階のレストランの入口には小さなレセプションがあり、予約をチェックしてくれますが、待ち合わせに利用できるほどのスペースはなく、エレベーターで上がった最上階のレストランに大きなウエイティングスペースがあります。コートなども最上階のレストランで預かってくれます。

レストラン専用の比較的大きなエレベ−ター(設定で途中階にも停止できるようです。)で上がって出ると(エレベーターの籠の入口と出口は1階と最上階で反対となります。)、左右に廊下が広がり、左手に向かうと天井の高い大きなウェイティングルームがあり、ソファがゆったりと置かれています。エレベーターを降りると、こちらに案内されます。
ウェイティングルームは白、グレー、黒を基調としたモノトーンでモダンなインテリアです。床はカーペット敷きでスモークホワイトの仕切り壁(?)、ダイニングルームとの間に置かれた大きなオブジェが印象的です。

ベージュ東京 ダイニングルームの用意が整うと、スタッフが迎えに来て席に案内されます。ダイニングルームは銀中央座通りに面した長方形で(但しビルのファサードは全面に照明が組み込まれ、パターンを描くことができるので、ダイニングルームから外を眺められるのは一番上の写真のように建物の両袖のテーブルに限られます。銀座の夜景を楽しみながら食事をすることはほとんどできません。)、カーペット敷きの床はフラットではなく、ウエイティングルーム側から銀座通り側に向かって段々と低くなっています。天井が非常に高いので、屋外の景色は楽しめませんが、開放感があります。なお厨房の出入り口は銀座通りに向かって右手にあります。

店名からわかるように、ベージュを基調にしたインテリアで、ベージュのツイードのクッションの椅子、ベージュのクロスなどを使い、モダンにまとめながらも、落ち着いた雰囲気にまとめられています。席はベンチシート、一般のテーブル席の組合せで、ベンチシート、一般の椅子とも背当のクッションがあり、ゆったりと座ることができます。
テーブルの間隔は最高級レストランにしては、狭く感じられましたが、通路はゆったりしています。なお床は大部分が大理石で仕上げられています。

照明はハロゲンランプ(多分)を使ったスポット的なダウンライトで、天井が非常に高いですが、テーブルに焦点を当てて、明るくしています。全体の明るさも程よい明るさで落ち着きます。

テーブルウェア関係は次の通りです。しっかりした造りのテーブルにクロスの3枚重ね(ネルのクロスとフランス D.ポルトー社のクロスが2枚)、食器は主にフランスのJaune de chrome(アラン・デュカス氏のグループレストランでよく使用しているもの)、コーヒーカップ&ソーサーはツイード柄のジャンルイ・コケを使っていました。カトラリーは主にクリストフルでしたが、ナプキンリングは珍しく英国のアーサープライス・オブ・イングランドのものでした。テーブルウェアの選択もコンテンポラリーなフレンチやインテリアに合わせています。

レストルームは、マロニエ通りに面した側に男性用、女性用があり、男性用はゆったりしたスペースを確保しており、床、壁とも大理石がふんだんに使われています。モダンで清潔感のあるインテリアデザインです。衛生陶器は国産のもので、洗面カウンターの洗面ボウルは外国のものでした。洗面カウンターには液体石鹸と「BEIGE」のネーム入りのハンドタオルが用意されています。

サービスに関しては次の通りです。レセプションの女性のサービスはとても丁寧で、コートを着る手伝いなど、細かいところが行き届いていました。少々残念なのは、ワインリストはただ持ってくるだけでアドバイスはなく、メニューの説明は少々聞き取りにくい日本語の外国人スタッフが簡単に説明するだけでした。ただ料理を運んできた時は丁寧に料理の説明をしてくれ、質問にも丁寧に答えてくれました。テーブルへの目配りは席が70%程度埋まった状況で、不都合はありませんでした。スタッフ全体の印象として、グランメゾン的な格式のあるサービスというよりは、一般の高級レストランのサービスのイメージに感じました。

◆価 格
ランチ
  ¥6,000〜¥11,00
ディナー
  ¥17,000(アミューズ、前菜ニ品、主菜、チーズ、デザート、小菓子)
  ¥22,000(アミューズ、前菜ニ品、主菜二品、チーズ、デザート、小菓子)
   アラカルトもあります。

ベージュ東京 ◆料 理
レストランのパンフレット(アラン・デュキャス氏の言葉)には、このレストランはコンテンポラリーなフランス料理を堪能できる斬新なレストランとあります。
¥17,000、¥22,000のコースは品数が異なるだけで、2〜3品の料理から選択できますが、選択できる料理は共通です。一品の量は少なめで、¥17,000のコースではフロマージュとプティフールがないと、全体の量は少なく感じるのではないでしょうか?写真をお見せできないのが残念ですが、料理はとてもきれいに盛付けられています。すべてが斬新な料理という印象はあまりなく、オーソドックスな料理を小さくきれいに盛付けたような印象があります。

なお料理の写真を撮影しようとすると、スタッフから禁止されました。
以下の料理は¥17,000のコース料理のものです。

アミューズは松茸のジュが入った香り高いクリームスープでした。 前菜の『フォアグラの上品なロワイヤル、キジのブルーテ』は、真ん中がフランで周りはカプチーノ仕立てのように仕上がっていていて、中に栗が入っていました。キジの存在感はそれほどありませんでしたが、上質なフォアグラが上品に仕上がっています。
前菜の『<ヴォル・オ・ヴァン>、鶏肉のクネルとパセリで効かせたシャンピニオン』は、トリュフの香りと味が魅力的なクネルで鶏肉の淡白さを補っていました。いろいろなキノコが付け合せにつきます。

肉料理の『ラカン産の鳩肉のロースト、やわらかなカブ、サルミソース』は、サルミソースを使ったオーソドックスな料理ですが、とても上品な仕上がりで、盛付けも繊細です。鳩肉は上質で、火入れの具合も良いのですが、付け合せのエンダイヴがこの料理に合うか疑問に思いました。

フロマージュは、『トム・ド・サヴォア』、『サン・マルスラン』、『ゴルゴンゾーラ』、『ルブロション ドライなレーズン/アプリコットとイチジク』の組合せで、それぞれドライフルーツ、ハーブ、ゼリー、メープルシロップなどが添えられています。熟成状態は良く、モダンなテーブルウェアが使われていました。
デセールの『グレープフルーツのロースト、アーモンドムース、グレープフルーツのシャーベット』は立体的、図形的な盛り付けで、まず目を楽しましてくれます。アーモンドムースは飴細工の試験管のような筒に入っていて、それを立ててお皿に載せていました。 フルーツとアーモンドムースの相性は良く、甘さも控え目で味は上品でした。

食後の飲み物、コーヒー等はフランスのレストランと同じく別料金でした。プティフールはグランメゾンらしく豪華で、いろいろな種類のスイーツが用意されます。ピエールエルメのグラス・アン・ヴェールのようなデセールのミニチュア版もあり、最後にはシャネルの服のボタンをかたどったチョコレートもサービスされました。
なお出店時にもおみやげとしてマカロンを用意してくれました。

◆その他の情報
総支配人はソムリエの渋谷康弘氏です。

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