◆場 所(中央区銀座2−6−16 銀ニビル2F) 地下鉄銀座一丁目駅の方が近いのですが、銀座4丁目交差点からの行き方を説明します。交差点角の和光から銀座中央通りを京橋方向に真っ直ぐ進みます。銀座シャネルビルを越えて、1階が有名なフランスの老舗洋菓子店ダロワイヨ(不二家の経営)の建物の2階にレストランがあります。銀座4丁目交差点から徒歩5分位です。 地図はこちらです。 ◆最寄り駅 地下鉄 銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅 地下鉄 有楽町線 銀座一丁目駅 ◆電 話 03−5524−3939(FAX 03−5524−3938) ◆営業時間 11:30〜14:30/17:30〜21:30 土・日・祝日 11:00〜21:30 不定休 ◆雰囲気 かって勝どきの倉庫街にあった個性的な空間のクラブニュクスですが、銀座の中心街に移転して、19世紀のフレンチカントリーをイメージした空間のレストランとして生まれ変わりました。 ダロワイヨの店舗の左手に赤いファサードが印象的なレストランの入口があります。入ると2階に上がる階段があり、2階のフロアに入るとバーカウンター、ガレット(クレープ)作りのスタンド、壁一面のワインセラーがある19世紀末をイメージした、間接照明が美しいホールがあります。ダイニングルームは左右に分かれ、それぞれフレンチカントリーのインテリアのダイニングルーム、個室があります。同じフレンチカントリーと言っても、クロード・モネの台所をイメージした薪ストーブのある空間、アルザス地方の村の家のダイニング、パリをイメージした空間など、それぞれインテリアを変えている凝った造りになっています。 19世紀のパリをイメージしたメインのダイニングルームは銀座中央通りに面していて、窓際の席では写真のように通りが望めます。窓の外にはゼラニウムが植えられたプランターがありました。ダイニングルームの床の中心部は美しいタイル仕上げ、周囲はフローリング仕上げで(一番下の写真)、19世紀のベルギーのアンティークのタイルを使用するなど、ここにもこだわりがあります。 写真のように椅子はアールヌーボースタイルで座面はラタンを使用しています。テーブルはしっかりした造りのもので、リネン(リトアニア製だそうです。)のキッチンクロス風のものが掛けられていました。 壁はグレーの塗装仕上げで、モールディングが施され、大きな鏡も取り付けられています。写真のようにゲリドンサービスができるように通路はゆったり取られ、落ち着いた色調のインテリアも居心地良さに貢献しています。 照明はペンダント風なアンティークのシャンデリア、ハロゲンランプのダウンライト、スポットライト、ブラケットを使い、程よい明るさです。BGMは小さな音量で流している部屋もあれば、流していない部屋もありました。 テーブルウェア関係は、次の通りです。食器はフランスのアンティーク風な白い陶器を主に使い、カトラリーはサンボネで、テーブルにはバラの一輪挿しが飾られていました。 レストルームはクロード・モネの台所をイメージした薪ストーブのある空間の隅に男性用、女性用があります。レストルームの扉はこのレストランで一番古いアンティークの扉だそうで、男性用は腰壁(腰壁より上は白の塗装仕上げ)、床が個性的なデザインの欧米のタイル(これもアンティーク?)張りです。衛生陶器は日本製で、クラシックな白の洗面台(水洗金具は真鍮製のアンティーク風)に液体石鹸、ペーパータオルの用意がありました。半坪ほどの空間ですが、かなり個性的なインテリアです。 サービスに関してですが、テーブルを担当してくれたソムリエ資格を持つスタッフはとても丁寧で細かいところまで気がつく人でした。料理や飲物の相談も的確で、席が80%位埋まった状況で、テーブルへの目配りも怠りなく、ゲリドンサービスも卒なくこなし、サービスの基本がしっかりしていました。おだやかな応対はとても気持ち良く、出店時は1階の入口まで降りて、丁寧に見送ってくれました。 休日の客層ですが、クラシックなインテリアで料理は力強いオーソドックスなフレンチにも関わらず、若いおしゃれなカップルやワンピースにショールでドレスアップした若い女性の二人組が多いので驚きました。モダンデザインのシンプルなインテリアで、イタリアンがかった料理のレストランは非常に多く、こうしたトレンディーなレストランは意外とお客さんが少ない場合が多いのですが、クラブニュクスのようにフレンチカントリーの個性的な空間と骨太な料理は新鮮な印象を残すのかもしれません。 ◆価 格 ランチ ¥1,680(プレートランチ)/¥3,885/¥5,775 ディナー ¥5,775(前菜、魚または肉料理、デセール、食後の飲物) ¥8,400(前菜、魚料理、肉料理、デセール、食後の飲物) ブルターニュ風蕎麦粉のクレープ(ガレット)コース(¥2,940)、アラカルトもあります。 サービス料 10% ◆料 理 このレストランの料理はフレンチカントリーのインテリアに相応しく、オーソドックスなフランスの各地方の郷土料理がメニューの大半を占めています。その力強い料理は素材の良さ、バランスの良いシンプルな味付けが印象的で、いろいろな素材の組み合せをいろいろな味付けで提供するレストランが多い中で、かえって新鮮に感じます。コースの料理は2〜3種類の料理から選べ、アラカルトは種類が多く、料理の選択に迷うという、うれしいひと時を提供してくれます。 以下の料理の写真はアラカルトのものです。 前菜の『自家製ブーダンノワール、焼きリンゴ添え』は、有名な豚の血が入ったソーセージでビストロの定番料理ですが、メニューに載せているレストランはそれほど多くありません。焼きリンゴとの相性は勿論良く、くせの少ない”上品な”味付けに仕上げっていました。 魚料理の『本日阿久根港より直送の鮮魚、岩塩包み焼き(2名様〜)』は、真鯛の岩塩包み焼きで、木製のハンマーで岩塩包み焼きを割ってデクパージュしてサービスしてくれます。ほど良い塩加減の真鯛がブールブランのオーソドックスなソースと良く合います。 デセールの『ヴァローナチョコレートのフォンダン』は、高級チョコレートメーカーのヴァローナを使ったオーソドックスなフォンダンです。しっとりとした舌触りで甘さも丁度良く、量もたっぷりしていました。 パンはバターの代わりに、何とブランダード(南仏の名物料理で、一般に干した塩鱈を牛乳と生クリームで煮て練り上げたもの)がサービスされました。最初に運ばれてきますので、シャンパーニュや白ワインがあれば、幾らでもパンと一緒に食べてしまうので、うれしい注意が必要です。 食後の飲物はコーヒー、紅茶、ハーブティーなどが選べ、チョコレートが添えられていました。コーヒーは苦味、酸味のバランスが良いと思いました。 ◆その他の情報 人気のあるレストランなので、気に入った空間の席を指定したい場合は予約が必要です。 個室、禁煙席があります。 クラブニュクスのページへ |