銀兎(GINTO) ZOE銀座(ニューヨーク料理)


◆場 所(中央区銀座3−3−1 ZOE銀座 5F)
地下鉄銀座一丁目駅の方が近いのですが、銀座4丁目交差点からの行き方を説明します。銀座通りを京橋方向に進みます。銀座シャネルビルの角を左折しマロニエ通りに入り、プランタン銀座の方向へ150m位進んだ左手のビルがZOE銀座です。レストランへのエレベーターは並木通り沿いにあります。銀座4丁目交差点から徒歩数分です。
地図はこちらです。


◆最寄り駅
地下鉄 銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅
地下鉄 有楽町線 銀座一丁目駅

◆電 話
03−3538−6600(FAX 03−3538−6613)

◆営業時間
月〜土 11:30〜23:30(L.O.22:30)
日・祝 11:30〜23:00(L.O.22:00)
   ランチタイム 11:30〜17:00
 無休(年末年始除く)

◆雰囲気
ZOE銀座は経営破綻した東邦生命ビル跡地に建てられた商業ビルで、中埜産業(株)(ミツカングループ本社の資産管理会社)が事業主、三井不動産がプロデユースした、銀座を嗜好するおとなの女性をターゲットにしたというビルです。低層階はファッション・ビューティ関係、高層階は飲食関係のテナントが入っています。
銀兎(Ginto)はフレンチをベースにしたニューヨークコンテンポラリーと銘うった料理の大型レストラン(250席)で、5Fのフロアをすべて占めています。居酒屋や中国料理もあるレストランチェーンのフレンチ系レストランは珍しいですが、オールデイダイニング、無休営業、L.O.が遅いなど、銀座の中心街の立地として、使い勝手の良いレストランとなっています。

エレベーターで5Fに上がると、レストランのエントランスフロアになります。エントランスフロアは意外と広く、黒御影石(?)を使った豪華でスタイリッシュな雰囲気で、アクリル製のデコラティブなデザインフレームの鏡が飾られていました。左手に進むとレセプションで、レセプションを越えてダイニングルームに進むと広いバーコーナーとパーティルームが、右手にレストルームがあります。ダイニングルームに入り、ダイニングルームの端にある真っ直ぐの通路を奥に進むと、左手は区画割りされたダイニングルームが広がり、右手にはガラス窓で仕切られた厨房があります。
マロニエ通り沿いにはボックス席、西五番街の通り沿いには一番上の写真のトワイライトシートと呼ばれるテーブル席やボックス席、個室などがあります。ダイニングルームのフロアには幾つか段差がありますので、歩行時注意が必要です。

ダイニングルームの天井は配管等を見せて黒く仕上げています。ダイニングルームは二番目の写真のように、カーテンと仕切りにより分かれており、それぞれのゾーンによってインテリアの仕上げが分かれていますが(床は絨毯、大理石(テラゾー?)仕上げなどに分かれています。)、全体に直線を基調にした、モダンでシンプルな落ち着いたデザインにまとめられていました。同じレストランチェーンの中国料理「過門香」、居酒屋「土風炉」などもインテリアに凝っており、銀兎(GINTO)も同様にインテリアにお金をかけて、上質な雰囲気を保っています。テーブルの間隔は適度な距離感で、通路が広くとられているので、ゆったりした感じがします。椅子はインテリアに合わせて、シンプルなデザインのものです。

照明はハロゲンタイプのスポットライトを主に使い、テーブルの上を明るくしていて、料理が映えます。他には間接照明、ブラケットなども取り入れて、ダイニングルーム全体も適度な明るさを保っています。BGMはジャズが程よい音量で流れていました。

テーブルウェア関係は次の通りです。しっかりしたテーブルの上にクロスが2枚、ナプキンは銀糸の兎の刺繍が入ったものです。。食器はニッコー、MITAZAKI、無名のものなど、カトラリーはノリタケのステンレス製、グラスはRONAでした。テーブルにはプリザーブドフラワーが1輪入ったガラスの器も置かれています。

エントランスに近いレストルームは、男性用・女性用に別れ、男性用はエントランスのインテリアと同様のスタイリッシュ&ゴージャスなテイストでまとめられています。床は黒御影石、壁は大理石の仕上げで、洗面カウンターには液体石鹸とタオルの用意がありました。

サービスに関しては次の通りです。入出店時の対応は非常にスムーズで、通路の段差で注意を促してくれました。大型レストランなので、居酒屋「土風炉」でも使われている無線機をサービススタッフは装着していて、席への案内もスムーズです。席は30%程度埋まった状況でしたが、サービスしやすいようにと、一箇所にお客を集めることもなく、適度な間隔を保って席を埋めています。料理の出されるタイミングは良く、テーブルへの目配りも十分でした。マニュアル通りのサービスかもしれませんが、スタッフの物腰は丁寧で、気持ちよくレストランを利用できました。

◆価 格(税・サービス料込み)
ランチ
  ¥2,400〜¥3,500
ディナー
  ¥5,000(前菜三品、魚または肉料理、パスタ、デザート、食後の飲み物)
  ¥7,500/¥10,000/¥15,000のコースもあります。
   アラカルトもあります。

◆料 理
ニューヨークコンテンポラリーと銘うった料理は、フレンチをベース(グランシェフはフレンチ出身)に、素材本来の味を生かした、ヘルシーで見た目も美しい料理を志向しています。実際ソースは控え目で、良質な素材にあまり手を加えない、ナチュラルな料理でした。ニューヨーク料理というと、エスニック料理の香辛料を使う、独特な味付けのフュージョン系の料理を想像してしまいますが、エスニック系の香辛料を使う料理はほとんどなく、ライト志向のコンテンポラリーフレンチです。

以下の料理の写真は¥5,000のコース料理のものです。
前菜の『春野菜とハーブのヘルシーサラダ』は、山葵を少し効かせた醤油風味のドレッシングを使っていて、レタス、人参、南瓜、ビーツなどの野菜が入っていました。
前菜の『季節の鮮魚の炙り 天然塩で』は、少しだけ火入れをしただけの、新鮮なお魚の盛り合せです。真鯛にはキーウィ、サーモンにはオレンジ、海老にはマンゴーを合わせていました。天然塩にはハーブが入っています。
前菜の『春キャベツのプリン』は、とてもなめらかでクリーミーなフランです。和風の出汁が使われていて、ズワイ蟹が上に添えられていました。

『GINTOのお肉料理』は、シャラン産鴨、名古屋コーチン、特選上州豚が選べました。(写真はシャラン産鴨)とても柔らかい肉質の鴨で、火入れもちょうど良く仕上がっていました。ガルニチュールはズッキーニ。人参、マッシュポテトなどで、マッシュポテトの上にはカレー風味のパートフィロを揚げたようなものが添えられていました。ソースは赤ワインベースで、コースの中で一番フレンチらしい料理でした。

本日のパスタは冷製のカッペリーニで、蛤の出汁とオリーブオイルで作られたソースとビーツのペーストが添えられていました。非常にさっぱりとしていながら、蛤の風味が十分感じられる魅力的な料理でした。ガラスのお皿がこのインテリアと料理にぴったりです。
パンは焼き立て自家製を売物にしていて、もちもちとした食感の美味なパンです。オリーブオイルが添えられます。
パティシエ特製デザートは、マカロンが添えられたフランボワーズのシャーベットと抹茶風味の豆乳のブランマンジェでした。デザートもライト&ヘルシーが徹底されています。

◆その他の情報
銀兎(GINTO)は、居酒屋「土風炉」、中国料理「過門香」、日本料理「日月火」などを展開する、レストランチェーン ラムラ(Ramla)の一部門で、ニューヨークスタイルのレストランを展開しています。
GINTO(銀兎)の名前は、月の光に照らされて銀色に輝き天翔る兎のような、おしゃれで気品ある料理とサービスを展開するということで名づけられたようです。
個室が5室あります。
商業ビル内の立地、大手レストランチェーン経営のフレンチベースのレストランということで、大衆志向の変化のない料理、マニュアルに従った型通りのサービスを予想して敬遠する方も多いと思いますが、こうした先入観を排して利用した方が良いと思います。

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