大志満 銀座コア店(日本料理)


◆場 所(中央区銀座5−8−20 銀座コアビル 9F))
説明するまでもありませんが、銀座四丁目交差点の日産ショールーム隣の銀座コアビルにあります。入口付近のシースルーエレベーターに乗って、9Fで降りる大志満です。地下鉄銀座駅からも地下でつながっていますので、雨の日も濡れないで行けます。
地図はこちらです。


◆最寄り駅
地下鉄 銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅

◆電 話
03−3574−8080

◆営業時間
11:00〜22:00(ラストオーダー21:00)
   年中無休

◆雰囲気
エレベータを降りると左手にレセプション&キャッシャーがあります。ここは右手の壁際に椅子も用意されていますので、待ち合わせ等にも利用することができます。 9Fすべてを大志満で利用しているためか、このレセプション&キャッシャーはとても広く余裕があります。左手の壁にはメニューが料理の写真と一緒に掲示されていますので、ここで待つときに料理の品定めができます。

御食事処はレセプション&キャッシャーから進むと、大志満の文字の掛け軸の壁に向って右手と左手に別れますが、全体はいくつかの区画に分かれていて、主に中心部に個室(すべて椅子席)を、周囲にテーブル席を配置しています。一番大きなスペースを占めているのは、写真のようにニ〜三つのテーブルを低めの仕切りで分けているテーブル席(雰囲気は微妙に異なります。)で、空いていれば隣のテーブルには案内しませんので、個室的な感覚で食事できる場合があります。

テーブル席は、床は写真のような模様の入ったタイル(?)カーペット敷き、壁・天井は薄緑色に仕上げています。木や障子を使った一般的な日本料理店のインテリアで、独特の個性といったものはありませんが、若い人から年配の方まで受け入れられる嫌味のないデザインです。レストルームも木を適度に使った一般的な日本料理店のインテリアで個性的なところはありません。テーブルは金属脚のしっかりした造りで、椅子は布張りのクッションが少な目のもので、壁際にはベンチシートもあります。

通路は写真のように広く取ってあり、隣とのテーブルの間隔も適度ですので、ゆったり感じられます。和食ダイニングバーのような凝った(押しつけがましく感じる場合もあります。)インテリアは落ち着かないという人には、この静かな雰囲気はとても好ましく感じられるでしょう。銀座という繁華街を歩いて疲れた時に、落ち着いて食事ができる雰囲気の日本料理店が、銀座四丁目交差点のすぐそばにあるのは貴重です。
照明はダウンライトとペンダントライトを使っていて、ペンダントライトはヤマギワ電気が扱っている北欧のデザインのもののはずです。全体の明るさ、テーブルの上の明るさは適度で、強い照度のライトは使っていませんので、柔らかな感じがします。
食器は一般の日本料理店のように、日本の磁器、陶器、漆器を使っています。テーブルの上は懐石盆は使わずに、紙の和風デザインのランチョンマットに料理が運ばれてきます。

フロアのサービスは和服の女性が担当していて、何回か利用した印象としては、サービスする人によってばらつきがありますが、基本的にはおだやかで丁寧なサービスでした。日本料理店なので会席料理でもフレンチレストランのコース料理と違って、前の料理を食べていても次の料理が運ばれてきますが、次々に運んでくるようなことはなく、ある程度時間を取って運んでくれます。お酒は最初は注いでくれますが、その後は自分で注ぐことになります。入出店時の送り迎えは丁寧で、会計は席ではなく入口のキャッシャーで行いました。

◆価 格
[昼食のみ]  黒谷(お吸物付) 1,800円〜

加賀御膳
 梅鉢 2,800円〜
  (先付、お造り、治部椀、蒸し物、天ぷら、炊き込みご飯、味噌椀、香物)
天ぷら御膳 3,600円
  (先付、お造り、天ぷら漏り合せ、生野菜、かき揚丼、味噌椀、香物)

加賀懐石
 雪 二汁五菜、デザート  6,500円/8,500円/10,000円
※その他、しゃぶしゃぶ、一品料理、甘味の用意もあります
  サービス料なし

◆料 理
料理は加賀料理で、一番注文が多いと思われる加賀御膳のコースの料理内容は決まっていて、値段により品数だけではなく、内容に若干の差がありました。懐石料理ではありませんが、一度に料理を運ぶのではなく順々に配膳されます。加賀御膳の料理は板長の個性が感じられるような独特の料理はなく、それほど季節感に富んでいるわけでもありませんが、一般的な会席料理を簡略化したにしては、内容の割にリーズナブルなコース料理だと思います。全体に味はしっかりしていて、関西風の薄味ではありません。
なお以下の料理の写真は『加賀御膳』のものと一品料理のものです。

お通し、お造りには苔桃の実の入ったリキュール、鮪の刺身、豆乳豆腐が出されました。鮪の刺身は値段相応なレベルと思いましたが、豆乳豆腐はまろやかな味で、上品に仕上っていました。
加賀料理独特のとろみをつけた椀物、治部椀は、加賀御膳のコース料理にはいつも入っています。焼き豆腐、里芋、お麩、鴨肉、隠元、人参などがたっぷり入っていて、どれも少し濃い目のとろみをつけた汁に良く合います。

一品料理の松茸の土瓶蒸しは、昆布出汁の薄口で仕上げてあり、松茸の他にハモ、百合根、鶏ササミ、銀杏などが入っていました。松茸は値段の割に風味が出ていて、百合根は甘味がありました。
天ぷらは海老、白身魚、はんぺん、椎茸などでした。。あっさり揚げてあり、後味も油のくどさが残りませんでした。使われている素材は標準的なものです。

焼物は鮭の焼いたもので、山芋、牛蒡、生姜が添えられています。これもごく普通の焼物ですが、焼き加減は良いものでした。
茶碗蒸しは餡かけで、鰻、うどん、椎茸などが入っていました。出汁は比較的あっさり感じたのですが、上にかけられた餡はこってりした味に仕上げていました。
味噌椀、御飯、香物は、ごく普通の白米の御飯や炊き込みご飯で、薄味の味噌汁、塩加減がちょうど良い香物の組合せです。

一品料理の甘味はみつまめやおしるこなどのオーソドックスなものが10種類位用意されていました。あんみつはほど良い甘さの上品な餡で、食後の締めくくりにふさわしいものでした。
お酒の品揃えは、生ビール、日本酒、白ワイン、赤ワインなどで、以前は2〜3種類の用意でしたが、日本酒はふえて充実してきました。冷酒を注文するとガラスの容器に花をあしらうなど、気配りが感じられます。

◆その他の情報
平日、特に金曜日の夜は混んでいますので、予約した方が良いでしょう。土日の夜は比較的空いています。
都内各地に以下のように支店があります。
高輪店(ホテルパシフィック東京 3階 TEL 03−3445−6711)
お台場店(ホテルグランパシフィックメリディアン 花かがり・江戸前処 TEL 03−5500−6711)
新宿店(小田急ハルク 8階 TEL 03−3348−8080)
玉川店(玉川島屋S.C 本館6階 TEL 03−3708−8080)
横浜店(横浜ルミネ 7階 TEL 03−441−8080)
高輪店、お台場店はホテルのテナントのためか、他の店より料金は高くなります。

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