レ・サヴール(フランス料理)


◆場 所(千代田区有楽町1−1−1 日生劇場B1F)
日比谷通りに面し、帝国ホテルの隣で、建物の前に地下鉄 日比谷駅の出口(A13)があります。レストランへの入口は帝国ホテルとこの建物の間の通りに面していて、日生劇場の入口の左隅にあります。その入口から入って階段を降りるとレストランになります。1Fのカフェも同じ経営です。
地図はこちらです。


◆最寄り駅
地下鉄 日比谷線・千代田線・三田線 日比谷駅

◆電 話
03−3591−2610

◆営業時間
ランチタイム   11:30〜14:00
ティータイム   14:00〜17:00
シアターディナー 16:30〜18:00/20:30〜21:30
ディナータイム  (月〜土)17:00〜21:30/(日・祝)17:00〜20:30
   年中無休

◆雰囲気
古くなりましたが、現在でも日比谷通り沿いに威厳を保つように建っている日生劇場のビル(故 村野藤吾氏 設計)のB1Fにあります。写真の入り口から入り、階段を降りると、2・3番目の写真の、大変広いダイニングルーム入口とウェイティングスペースがあります。イタリアンモダン風なインテリアで、ゆったりしたソファがいくつも置いてありますので、待ち合わせに有効に利用できます。レストルーム(男性用・女性用)は2番目の写真の入口に向かって左手の、キャッシャーの隣にあります。古い建物ですので多少天井が低く感じますが、ダイニングルームを含めて、梁を残しながら天井の一部を上げて、エアコンの吹出し口や照明を組み込んだりして、圧迫感を軽減する工夫をしています。

ダイニングルームに入ると、左手にバーコーナー(約二十数席)、右手がガラス扉で仕切られたパーティスペース、その奥に一般用の広いテーブル席(約百席)があります。また壁に沿ってベンチシート(ファブリックは背もたれが布、座面がレザーか皮)と椅子(クッションは少な目)が並んでいます。アメリカのインテリア会社による内装はきれいにまとまっていて、イタリアモダン風ですが前衛的ではなく、Alflexの家具のように、落ち着いた色調でとても居心地良く感じます。『フレンチカジュアルダイニング』と謳っていますが、ビストロとは違ってスペースを贅沢に使っており、いかにもフランス料理店というインテリアではないですが、値段以上の価値があると思います。確かこのレストランは日本生命の関連会社の運営と聞いたことがあるので、そのためにできる余裕なのかもしれません。

壁は白い塗装仕上げで、床はダークブランのフローリングです。ベンチシートのところは、隣とのテーブル間隔は広くありませんが、フロア中央部の席は、通路が比較的ゆったりとしていますので、落ち着いて食事が取れます。
照明はシーリング、ブラケット、テーブルをライトアップするスポットライト、テーブルランプを使い、食事をするには十分な明るさを確保しています。但しバーコーナーは雰囲気を楽しめるように、明るさを抑えています。テーブルランプ以外は、どれもハロゲンライトを使っているようですので、料理の盛りつけが映えます。BGMは静かな音量でモダンジャズが流れていました。
テーブルウェア関係は次の通りです。金属脚のテーブルの上にクロスが2枚、カトラリーは、このクラスの店には珍しくクリストフル(ホテル仕様)で、食器はフランス リモージュ製のカジュアルなGDAなど、ワイングラスは中容量のもので、シャンパーニュグラスはフルート型のモエ・エ・シャンドンのロゴ入りグラスでした。

キャッシャーに向かって左手のレストルームは、男性用と女性用に別れ、男性用はかなり広く、床はビニールシートと一部黒御影石、壁は下の方が白大理石、上は白色の塗装仕上げです。白大理石の洗面カウンターには、洗面器が二つ、石鹸も自動で出る水洗金具が付いていて、ペーパータオルの用意もありました。

サービスに関してですが、かなり前に満席に近い状況で、注文した料理を間違え、さらに会計金額を間違えるという、とんでもない事件がありましたが、現在はギャルソンがテーブルにかなり目配りしていて、丁寧にサービスしてくれます。料理に関する相談もきちんと応対してくれます。ただ空いている週末は、厨房の人数を減らしているのか、アラカルトの場合、少々料理を待たされることがあるかもしれません。また席数の多いレストランですので、満席の場合は、テーブルへの目配りが不足することも予想されますが、低価格のレストランなので、ある程度は許容範囲だと思います。オーナーシェフやマダムが応対する小ぢんまりとしたフレンチレストランとは違うことを認識しておきましょう。なおキャッシャーが入口にありますが、席で会計は可能ですのでギャルソンを呼んで会計してもらいましょう。

◆価 格
ランチ  ¥1,800/¥3,000/¥4,000
シアターディナー ¥2,000
ディナー ¥3,800(アミューズ、前菜、主菜、デセール、食後の飲み物)/¥6,000
 アラカルトの主な価格帯
  前菜・スープ・サラダ ¥800〜¥1,400/魚・肉料理 ¥1,800〜¥2,500
  チーズ ¥1,000/コーヒー ¥400
   サービス料 10%

◆料 理
『フレンチカジュアルダイニング』と謳っているように、メニューにはビストロ的な料理も多く、高価で珍しい食材を使った繊細な料理はほとんどありません。味付けが濃い肉料理があるかと思えば、あっさりした南イタリア料理的な魚料理があるといった感じで、シェフの個性といったものはあまり感じられません。一応料理に関しては、フランス リッツ・エスコフィエ料理学校長の監修でメニューを構成しているようです。
アラカルトの前菜、主菜とも、それほど高くはなく、¥3,800コースの場合、料理の内容が決まっていますので、好きな料理があれば、アラカルトでオーダーした方が良いでしょう。以下の料理の写真はすべてアラカルトでオーダーしたものです。なお¥3,800コースを選んでも、普通の人にはほぼ満足できる量になっています。アラカルトの場合は、前菜、主菜、フローマジュ、デセール、食後の飲み物を注文すれば、量的にはかなり十分です。

前菜の『伊勢エビの温製 パートブリック包み(モンテカルロ風)』は、パートブリックの中に伊勢エビだけではなく、マッシュルームやクスクスも入っている料理で、伊勢エビはサフランの風味がつけられていました。ソースは定番のアメリケーヌソースですが、少々塩分が強いように感じます。
スープの『ムール貝のブイヤベース風 カプチーノ仕立てスープ』は、上に泡立てたミルクとサフランパウダーの入ったスープで、よくかき混ぜて食べた方が、味のバランスが良いと思います。この料理も人によっては塩分が強く感じるかもしれませんが、フランスではこの程度は当たり前なので、どの料理も日本人向けに、味をアレンジしていないのかもしれません。サフランの風味も強めでした。
サラダの『地鶏と胡麻のブロジェット焼き パリっ子仕込みのボリュームサラダ』は、サラダとは思えない分量で出てきます。ゴマの風味があっさりしたグリエした地鶏を引き立てていますし、苦味のあるルーコラとの相性も良いと思います。素朴な料理ですので、こってりしたソースが苦手な人に向いています。

魚料理の『一味違う食感”麦のリゾットと鱧フライ”香草風味』は、リゾットと言っても、チーズの風味は少なく、岩のりの風味が支配的で、磯の香りをただよわせていました。鱧は衣が固めですが、丁寧に骨切りされていました。
肉料理の『仔鴨胸肉のジューシーロースト トリコロール風』は、厚切りの少し固めの肉質の胸肉をローストして(それほどジュシーという感じはしませnでした。)いて、付け合せはゴマせんべい(?)でした。ソースは比較的あっさりしていて、レッドペッパーが味のアクセントになっています。

アラカルトの場合、デセールは皿盛りデセールも選べます(¥1,200〜¥1,500位)が、一般的なパティスリーも数種類から選ぶことができます。
パンはごく普通のバゲットで特に温めてはいませんでした。バターはとても軽い味で、料理の邪魔をしません。

ワインなどのアルコール類はフランス、スペイン、チリ、オーストラリアなど、低価格のものを揃えていて、品揃えとしては、赤ワインが10種類弱(¥1,800〜¥7,500)、白ワインが10種類弱(¥1,800〜¥6,500)、ロゼが1種類、スパークリングワイン(モエ・エ・シャンドンの『Brut Imperial』が¥5,000で、以前より少しづつ値上がりしています。)が数種類弱でした。ビールも2種類ほど置いてあり、ワイン等はすべてグラスでオーダーが可能です。

◆その他の情報
誕生日を登録しておくと、DMが送られてきて、レストラン利用時に、ハーフボトルのシャンパーニュのサービスがありました。
車で行く場合、一般の人も利用できる地下駐車場(30台)があり、駐車券のサービス(1.5時間)があります。
銀座から少し離れていますので、週末は比較的空いています。日生劇場で公演がなければ週末なら予約なしでも入れるようです、

レストランと何の関係もない情報ですが、このビルの設計者、日本芸術院会員 故 村野藤吾氏 設計の建物としては、下記のようなものがあります。デートなどの話題にお使いください。
日本興業銀行本店、箱根プリンスホテル本館、京都宝ケ池プリンスホテル、新高輪プリンスホテル、三養荘、都ホテル、志摩観光ホテル(かなり前になりますが、有名な”海の幸フランス料理”を食べに行きました。料理内容に比べて味が?で、料金も高く、少しがっかりした記憶があります。)、宝塚市役所、赤坂迎賓館改修工事など、まだまだ著名な建物がたくさんあります。

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