ブラッスリー レカン(フランス料理)
◆場 所(台東区上野7−1−1 アトレ上野レトロ館1F)
JR上野駅構内のアトレ上野のレストランで、上野駅の正面口玄関から入り、グランドコンコース(1Fの中央改札口があります。)手前の右手奥にレストランの入口があります。左手にはハードロックカフェがあります。
地図はこちらです。
◆最寄り駅
JR・地下鉄銀座線・日比谷線 上野駅/京成線 京成上野駅
◆電 話
03−5826−5822
◆営業時間
11:00〜16:30/16:30〜23:30
年中無休
◆雰囲気
レストランのあるアトレ上野(JR東日本の関連会社が経営)は、独立した駅ビルのような建物ではなく、上野駅構内に幾つかに分かれた店舗の集合体の名称となっています。他の多くの店舗は上野公園寄りにありますが、ブラッスリー・レカンはグランドコンコースと呼ばれる1F中央改札口前の大きな広場の脇にあります。これはこのレストランがかっての上野駅の貴賓室をリニューアルしてレストランとしたためです。
一番上の写真のアーチをくぐると、右手がカフェでレストランは正面奥になります。赤い扉を開けて入ると、右手にダイニングルームがあります。床が大判タイル仕上げのダイニングルームはボックスシートが並んでいて、レトロな雰囲気を醸し出しています。照明の明るさも控え目です。ブラッスリー・レカンは元貴賓室を改造したレストランとして雑誌等に紹介されましたが、その写真のダイニングルームは、このスペースではありません。奥に歩いて行くと、左手に二番目の写真の天井が高いダイニングルームがあり、このスペースが元貴賓室として紹介されています。右手には厨房とレストルームがあります。
元貴賓室のインテリアは、開設当時(昭和初期)流行のアールデコ的な直線的な意匠を取り入れたレトロな雰囲気を感じさせるもので、ダークブラウンを基調にした豪華というよりは重厚なインテリアです。天井も非常に高いので開放感があります。ただ黒塗りの椅子と座面の黄色のレザー、グリーンのビニール製のテーブルクロスは、ブラッスリーという観点からは相応しいと思いますが、このインテリアに合っているかと言われると疑問符がつくかもしれません。ただヨーロッパの建物のように、当時のインテリアを生かしてレストランとして美しく甦らせた事は称賛に値すると思います。
窓際にはブラウンのレザーのベンチシート、窓と反対の壁にはブラウンのレザーのボックスシートがあり、中央は一般的なテーブル席が規則正しく並んでいます。テーブルの間隔はそれほど広いわけではありません。
照明はシャンデリアとダウンライト、ブラケットを使い、全体にフラットで落ち着いた明るさです。BGMはシャンソンが静かな音量で流れていました。
テーブルウェアに関しては次の通りです。クロス関係は、テーブルの上にクッションを敷き、その上に布クロスとビニールクロスを敷き、ナプキンは使い捨ての不繊布です。食器は白のシンプルなものが大半で、グラスはクリスタルでない一般的なステム付きのグラスでした。
レストルームは厨房の隣に男性用・女性用があり、男性用のインテリアはモダンで清潔感がありますが、どこかレトロでフランス的な雰囲気も漂わせています。壁は紺の長尺タイル、床が小口の白タイル仕上げで、衛生陶器はフランスのALLIAのものでした。スペースは広く、洗面カウンターには液体石鹸とハンドドライヤーが用意されていました。全体に明るい照明で、ダイニングルームと同じBGMが流れていました。
サービスに関しては高級店ではないので、詳しく料理の説明をするということもなく、控え目にスタッフが目配りしているという感じでした。入出店時の対応は丁寧で、席が50%埋まった状況では、特に問題もなく、静かにサービスされるという印象です。夜の客層はインテリアに相応しく、年配の人が多く、落ち着いた雰囲気でした。
◆価 格
ランチ
¥1,300/¥2,500/¥3,800
ディナー
¥3,800
前菜、魚料理または肉料理、デザート、コーヒーまたは紅茶
¥5,000
前菜、魚料理、肉料理、デザート、コーヒーまたは紅茶
他に¥6,800のコースとアラカルトもあります。
アラカルトの主な価格帯
前菜 ¥800〜¥1,100/主菜 ¥1,800〜¥2,700/デセール ¥700〜¥1,100
サービス料 10%(16:30以降)
◆料 理
このお店の料理は店名が示すように、ビストロ、ブラッセリーにあるオーソドックスなフランス地方料理がメニューの大半を占めています。アラカルトは前菜、魚料理、肉料理、デセールともそれぞれ2〜3種類でした。もう少しアラカルトの種類が多く、シェフの独自性をもっと出せばおもしろいと思いますが、上野という土地柄を考慮してブラッセリーというカジュアルでオーソドックスなレストランにしたように感じられます。
以下の料理の写真はアラカルトで注文した時のものです
前菜の
『自家製田舎風パテ』
は定番の料理で、パテにはピスタチオが入っています。塩気は抑え目でオーソドックスな味付けですが、フレンチ好きにはビストロやブラッセリーでは常に食べたくなる一品です。
肉料理の
『仔羊背肉のロースト ローズマリー風味』
は、柔らかくジューシーな背肉で、外側がカリッと仕上がっていました。アラカルトの主菜にしては量は少なめで、なかなか大胆な盛り付けです。塩気は強め、ロズマリー風味は弱めにしていました。付け合せのカリフラワー、ブロッコリーが若干茹ですぎなのが残念です。
デセールの
『洋梨のアイスクリーム ムースグラッセ』
は、かなり固目のアイスクリームで、付け合せの洋梨はカリカリに仕上がっていました。アイスクリームの甘さは控え目でした。
パンはビストロでよく使われるアルミ製の籠に、二人用としてバゲットを幾つか入れて持ってきました。特に温めてはいないようです。
ワインは赤が10種類弱、白が数種類、ロゼが1種類、スパークリングワイン(シャンパーニュとカバ)が2種類で、¥10,000以内のリーズナブルなものを揃えていました。
◆その他の情報
最高級フレンチレストラン 銀座レカン(経営:株式会社セーキ)の支店で、上野駅のリニューアルに伴って、2002年6月に開業しました。
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