ブラッセリー オー・バカナル(フランス料理)


オー・バカナル ◆場 所(港区赤坂1−12−32 アーク森ビル2F)
六本木1丁目駅の3番出口を出ると正面にアークヒルズが見えます。アークヒルズのアーク森ビルディングに入り、エントランスホールにあるエスカレーターで2Fに上がり、奥のアーク・カラヤン広場沿いのレストランです。出口から徒歩で3分位です。
地図はこちらです。


◆最寄り駅
地下鉄南北線 六本木1丁目駅

◆電 話
03−3582−2225

◆営業時間
10:00〜23:00(平日)
11:00〜22:00(日・祝日)
   年中無休

◆雰囲気
原宿 神宮前のパレフランセ1Fにあるオー・バカナルが、アークヒルズに新たに開いたブラッセリーです。アークヒルズには、1Fに中級価格帯のフレンチレストランとして、サントリーの関連会社が経営する『ル・コンセール』がありますが、オー・バカナルは原宿店と同様に、オープンカフェやベーカリーを併設した、ビストロ料理のレストランです。
オー・バカナル
レストランはベーカリー(入口から見て一番右手です。)、ショットバー(カウンターで座って飲むか、立ち飲みになります。)、カフェレストラン、レストランの四つのゾーンに分かれていて、レストランゾーンにディナーコースがあり、ここの利用の場合、サービス料が取られます。またショットバーとカフェレストランでは、飲み物の価格も異なっています。

写真の入口からレストランに入ると、右手にショットバーとカウンター付きの厨房、左手にカフェレストラン(アーク・カラヤン広場に面したオープンカフェもあります。車道に面しているわけではなく、広場に面していますので、季節の良い時にお茶を楽しむには快適です。)、通路の一番奥にレストランゾーンがあります。金曜日の夜などは、外資系の会社が多く入居しているビルですので、たくさんの外国人ビジネスマンが、ショットバーでビールなどのお酒を楽しんでいて、通路も通りにくくなるほどです。
BGMは流れていませんが、金曜日の夜は、レストランゾーンを含めて、全体に騒々しいので、落ち着いて食事を楽しみたい人は、別の曜日にするか、『ル・コンセール』を利用した方が無難です。反対にフレンチレストランを堅苦しく感じ(そんなことは実際ないのですが)、にぎやかな雰囲気とビストロ料理が好きな人には向いているかもしれません。

インテリアは写真のようにブラッセリーそのものという感じです。床は白の小口タイルを使い、壁は鏡を多用し、グラスやお酒を、棚に飾り「見せる収納」をしています。照明は多少アールデコの雰囲気を持ったシーリングとダウンライトで、一部に蛍光灯を使った光天井を用いています。テーブルの間隔は広くありませんが、価格を考えると妥当でしょう。アーク・カラヤン広場に面した床より、奥のテーブル席の方が一段高くなっていますので、通路を歩く場合注意が必要です。窓際のテーブル席は広場とはガラス扉1枚で仕切られていますので、真冬の場合、スキマ風で少し寒く感じると思います。

テーブルウェア関係は次の通りです。ネルのクロスの上に白のクロス、その上にレストラン名が書かれた、正方形の厚手の紙を載せていました。ナプキンも白で、同じくレストラン名が書かれたナプキンリングを使っています。カトラリーはノリタケで、食器はレストラン名のロゴ入りです。グラスはクリスタルでない、小容量のものを、水とワイン両方に使っています。テーブルの上には、ペッパー入れ、ソルト入れ、灰皿も用意されていました。

サービスに関してですが、レストランゾーンはサービス料が取られます。かなり賑やかで活気のあるレストランでしたが、意外とテーブルに目配りしているようで、ワインが少なくなってくると、ちゃんとサービスしてくれました。担当のギャルソンによるかもしれませんが、ワインのアドバイスも受けられます。席が8割方埋まった状況で、料理の出される間隔も適度でしたので、オーナーシェフのフレンチレストランのように、出店時丁寧に見送ることはしませんでしたが、基本的なサービスで困ることはないと思います。

◆価 格(レストランゾーン)
ランチ  行ってないので不明です。
ディナー
 ディナーコース
  ¥3,800(一部のオマール海老などを使った料理に追加料金があります。)
    前菜、魚または肉料理、デセールまたはフロマージュ(食後の飲物は別)
オー・バカナル   アラカルトもあります。
 サービス料10%

◆料 理
¥3,800のディナーコースは、前菜、魚・肉料理、デセール(ムース、タルトなどが数種類、アイスクリーム、シャーベットがそれぞれ3種類ありましたが、選べるのは1種類だけでした。)またはフロマージュを数種類の中から選択してコースを組むプリフィクススタイルです。但し食後のコーヒーなどの飲み物は含まれていません。またアミューズ、プティフールなどのサービスはありませんでした。ディナーコースを量的には少ないと感じる場合は、別料金になりますが、フロマージュとデセールを両方注文すると良いでしょう。
食後の飲み物を注文すると、¥4,000を越えてきて、価格的には、同じアークヒルズの『ル・コンセール』の一番低価格のコース料理と¥800程度の差しかありませんので、料理の構成と内容(アミューズ、プティフールなども含めて)、インテリアなどの雰囲気も考慮すると、ビストロのこの価格には、多少疑問に感じます。
料理の注文は、紙のメニューではなく、右の写真のように、その日の料理を書いた黒板を持ってきますので、その中から選びます。黒板のメニューを見ると、ビストロ定番の料理が並んでいますので、ビストロに慣れた人なら、料理の選択は容易でしょう。

前菜の『リー・ド・ヴォーのテリーヌ』は、こってりしたラードがたっぷり入った冷製テリーヌで、リー・ド・ヴォーの存在感が薄いのが少々物足りません。脂っこい料理が苦手な人は避けた方が無難だと思います。

魚料理の『魚介のポワレ 海老風味クリームソース アメリケーヌの香り』は、帆立、サーモン、ラングスティーヌをポワレして、アメリケーヌソースで食べさせます。ソースの味はまずまずでしたが、魚介の塩味が私達には強く感じました。付け合わせには、オクラ、ポワロー、カリフラワー、人参などの野菜が使われています。
肉料理の『鹿モモ肉のステーキ ペッパーソース』は、表面をカリッとグリルしたステーキで、モモ肉なので、ジューシーではありませんが、それほど固くもありません。ペッパーソースですが、それほどペッパーはきつくなく、ジュとポルト酒かマディラ酒を使って、比較的サラリと仕上げています。付け合せには栗、ポテト、茸などが使われていました。

フロマージュは、6種類ありましたが、当日はウォシュタイプは用意していませんでした。写真のフロマージュはフルムダンベールとマンステールで、クルミやレーズン入りなどのパンがサービスされます。なおフロマージュの仕入れはフェルミエではありません。
デセールの『タルト・ショコラ』は、ショコラの甘さは控え目で、上にピスタチオがかかっています。生クリームもほとんど甘さがなくフワフワに仕上げていました。

パンは、特に温めてサービスされませんが、ベーカリーを併設しているレストランらしく、写真のように、クルミ・レーズン・アプリコット入りなど、いろいろな種類のパンを用意してくれます。どのパンも美味しいので、とても楽しめます。

ワインの品揃えは次の通りでした。赤ワインは、ブルゴーニュ、コート・ドュローヌ地方など(主に¥3,500〜¥9,000)が20種類位、白ワインは、ブルゴーニュ、ロワール地方など(主に¥4,000〜¥10.000)が十数種類、シャンパーニュは、ポメリーなど(主に¥7,000〜¥15.000)が数種類でした。他にロゼワイン、ハウスワインなどがあります。なおワインリストのヴィンテージと異なったワインしか用意していない場合もあるようなので、違ったヴィンテージのワインを持ってきたら、ギャルソンと相談しましょう。

◆その他の情報
金曜日の夜はかなり混みますので、予約して行きましょう。
ショットバーの雰囲気も楽しみたいなら、ショットバーで食前酒を楽しみ、その後レストランゾーンに移るということもできます。料金的にもお徳です。

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