フィオレンティーナ(イタリア料理)


フィオレンティーナ ◆場 所(港区六本木6−10−3 グランドハイアット東京1F)
六本木駅の恵比寿よりの六本木ヒルズ直結の出口を出て、エスカレーターで地上2階のフロア(六本木ヒルズは2階のフロアが共通フロアになっています。)に出ます。六本木ヒルズ内を横切って、1階に降りてグランドハイアット東京への連絡口か、けやき坂通りに出て、グランドハイアット東京に入ります。レストランは1階フロントの右手奥にあります。駅の出口から6〜7分位です。
地図はこちらです。


◆最寄り駅
地下鉄 日比谷線・大江戸線 六本木駅

◆電 話
0120−588−288(ホテル内レストラン予約共通)

◆営業時間
6:30〜22:30/金・土 6:30〜23:30
年中無休

◆雰囲気
グランドハイアット東京は大手高級ホテルチェーン ハイアットグループが運営するホテルで六本木ヒルズ内にあります。新宿のパークハイアット東京と異なり、大型の高級シティホテルです。大型のホテルですので、フレンチ、イタリアン、和食、中華など各種のレストランが揃っています。
フィオレンティーナ フィオレンティーナはイタリアンのカフェレストランで、グランドハイアット東京の1階にあり、店内は屋内席とけやき坂通りに面した屋外席に別れていて、屋内は80席ほどのレストランです。六本木ヒルズ内には同じ価格帯のイタリアンレストランが幾つかありますが、どこも週末は混んでいるレストランが多いですが、フィオレンティーナは穴場的な存在なのか、意外と混んでいない場合が多いようです。

フロント右奥に進むとレストランのレセプションがあり、さらに進むとペストリーブティック(ホテルのパン、焼き菓子、ケーキなどが購入できます。)があります。レストランのダイニングルームはその右手で、長方形のダイニングルームは天井が高く広々感じられます。窓際と反対の壁沿いにはダークブラウンのファブリックを使ったベンチシートがあり、その他は一般のテーブル(金属脚のしっかりしたもの)席とレザーを使った肘掛つきの椅子の組み合わせになります。窓際の席はけやき坂通りのクリスマスシーズンのイルミネーションを楽しみながら食事ができます。テーブルの間隔は適度で落ち着いて食事が楽しめると思います。

床はライトブラウンのカーペット敷きで、壁には写真のようにフラワーベースなどが飾られた飾り棚がいくつもあり、ライトアップされています。インテリアは落ち着いた色調のイタリアンモダンなトーンでまとめられており、料理の価格帯以上の雰囲気を持っていると思います。このレストランは全体がホテルの本体の建物から突き出た形状になっていて、天井はガラス張りなので(布のシェードはあります。)、ランチは明るい雰囲気で食事ができるようです。

照明は天井付近に取り付けられたワイヤーで配線されたハロゲンランプ、飾り棚の明かり、窓際沿いのダウンライトなどで、全体の明るさは抑え目ですが、ハロゲンランプの向きをテーブルの上に調整してあるので、食事を楽しむには適度な明るさでした。
BGMはジャズボーカルなどムーディなものが中心で、適度な音量ですが、曲によっては多少音量が大きい時もありました。

テーブルウェアは次の通りです。テーブルクロスはなく、ナプキンはダークブラウンのモダンなもの、白の食器はBIANCA、ワイングラスはSCHOTT(スピゲラウとともに、最近レストランでよく使われています。)、カトラリーは有名なイタリアのALESSIのステンレス製のものでした。卓上には塩、胡椒入れも置かれていました。

レストルームは店内になく、フロント付近のものを利用しますが、場所がわかりにくい(フロントと反対側にあるショップの右隣)ので、レストランに入る前に利用しておいた方が良いでしょう。男性用のレストルームはスタイリッシュなインテリア、衛生陶器、水洗金具を使っていて、ハンドタオルの用意もありますが、バッグなどを一時的に置くカウンター・スペースが全くなく、手を洗う時に、レストルームの床にバッグを置かざるをえません。ペストリーブティックなどで、食料品を買った場合、注意が必要です。

サービスに関しては次の通りです。全体に卒のない感じですが、特に親切でフレンドリーというわけではなく、高級ホテルによくある型通りのサービスという印象です。スタッフといろいろ相談したり、会話を楽しみたい人にとっては物足りないかもしれません。席が6割位埋まった状況で、テーブルへの目配りは十分で、料理の出される間隔は適度でした。

◆価 格
セットランチ ¥2,100〜
セットディナー ¥4,200〜
 アラカルトの主な価格帯
  前菜 ¥1,200〜¥2,000/パスタ・リゾット・ピッツア ¥1,500〜¥2,000
  魚・肉料理 ¥2,200〜¥3,000

フィオレンティーナ ◆料 理
このレストランのイタリア料理は、メニューを見た限りでは、北イタリア、南イタリアと特に個性を出しているわけではなく、満遍なく各地方の料理を網羅しています。ピッツアもありますが、アラカルトでピッツアを注文した印象では、ピッツアもナポリ風、ローマ風というように、その地方の個性を出しているわけではないようです。パスタをアラカルトで注文した時は、きちんとアルデンテで供されました。
料理は素材を生かしたオーソドックスなもので、特にシェフの強い個性を出したものではありません。下記の写真の料理はセットディナーのもので、主菜のボリュームが少なく感じましたが、前菜(二品)、主菜(魚または肉料理)は三種類から選択できました。


以下の料理はアラカルトのものです。
前菜の盛り合わせ(2人前)は、プロシュートのメロン添え、カプレーゼ、蛸や鮪のマリネ、帆立貝を揚げたものなどでした。アンティパストでよくだされるものばかりですが、素材は良く、白ワインやアプマンテとの相性は申し分ありません。
ポルチーニ茸のリゾット(アラカルトを二人でシェアしてもらったもの)は、これもイタリアン定番の料理でアルデンテで仕上がっていました。ポルチーニの季節ではなかったですが、ポルチーニの風味も出ているオーソドックスな味付けです。
伊勢エビと鮑と雲丹のスパゲッティ(アラカルトを二人でシェアしてもらったもの)は、贅沢なシーフードを使ったパスタです。雲丹の風味はそれほどではなく、鮑の存在もそれほどではないので、伊勢エビの風味が一番印象に残りました。パスタはアルデンテに仕上がっていました。
チョコレートのフォンダン ヘーゼルナッツのアイスクリーム添えは、中から熱々のチョコレートがとろりと出てくるような、しっとりしたチョコレートのフォンダンを期待したのですが、残念ながら期待は裏切られました。ヘーゼルナッツのアイスクリームはナッツが入った風味豊かなものだっただけに、パサついたぬるいチョコレートの、フォンダンらしからぬ出来栄えにがっかりしました。

以下の料理はコースのものです。
『前菜の盛り合わせ』は、生ハムを使ったものが多く、生ハムのメロン添え、生ハムの入ったペースト、海老に生ハムを巻いたもの、ヤリイカの詰め物、パスタでミンチを巻いたものなどでした。野菜を使ったアンティパスト(カポナータなど)があればバラエティに富んだように思います。
前菜の『フォアグラのソテー 桃のチャツネ添え』は、上質のフォアグラを使った桃のチャツネとの相性が良いポワレです。ソースは甘酸っぱいオーソドックスなソースでした。
魚料理の『本日のお魚のポワレ カラスミ添え マスタード風味』は、ほうぼうのポワレで、火入れは良かったのですが、多少塩気が強めに感じました。下に玉葱が敷いてあります。添えられたカラスミはとてもおいしいく、マスタード風味はかなり控え目です。
ドルチェの『ココナッツのパンナコッタと青梅のコンポート ピーチシャーベット添え』は、ココナッツの中に青梅のコンポートが二個隠れている、とても魅力的なドルチェです。パンナコッタは生クリームをたっぷり使い、添えられたジュレとピーチシャーベットとの組み合わせは、とても良いと思いました。

パンはもちもちした美味しいパンで軽く温めてありました。オリーブオイルが添えて出されます。

飲み物に関しては次の通りです。イタリアの赤、白が10種類弱で¥6,000〜¥12,000位、グラスワインは白、赤が3種類ほど、スプマンテが2種類ほど用意してありました。

◆その他の情報
週末で、窓際のけやき坂通りの席を指定する場合は、予約をした方が良いでしょう。
禁煙席と喫煙席に別れていますが、特に仕切りはありません。

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