KATO’S−カトーズダイニング&バー(和食ダイニングバー)


KATO’S−カトーズ ◆場 所(千代田区紀尾井町4−1 ホテルニューオータニ ガーデンコート ロビー階)
赤坂見附駅の紀尾井町口を出て、弁慶橋方向に進みます。弁慶橋を渡って数十m位進んだ左手の高層ビルがガーデンコートですので、ビル内に入り、エレベーターでロビー階に上がるとレストランがあります。駅の出口からガーデンコートの入口までは、徒歩1〜2分位です。
地図はこちらです。


◆最寄り駅
地下鉄 銀座線・丸ノ内線 赤坂見附駅

◆電 話
TEL 03−3221−2857(FAX 03−3221−4330)

◆営業時間
11:30〜1:00
  ディナータイムの子供の利用はできません。
  無休

◆雰囲気
ホテルにある珍しい和食ダイニングバーで、ニューオータニのガーデンコート(高層階が賃貸オフィスのビル)のロビー階にあります。ロビー階にあると言っても、赤坂見附側の入口から入ると実際は6階(下の幾つかのフロアは、高級ショッピングアーケード『サンローゼ赤坂』です。)で、エスカレーターで行こうとすると、何度も乗換えないと辿り着けませんので、エレベーターを利用してレストランに行きましょう。四谷駅側のホテル本館の入口から入る場合、ホテル内の通路をかなり長く歩きますが、ロビー階と同じフロアとなります。

エレベータを降りて、このビル独特の大きなアトリウム(結婚式に使われることもあります。)の方に向うと店の入口があります。店に入って先に進むと黒を基調にした円形の小さなホールのようなスペースがあり、ここがレセプション兼キャッシャーになります。さらに左手に進むと一番上の写真のダイニングスペースで、写真の中央にあるような大きなフラワーアレンジメントが目に入ります。写真の左手には、グループで利用できる個室があります。
一番奥の席には赤坂見附交差点に面した大きな窓(2番目の写真)があり、サントリービルや赤坂東急ホテルの夜景を見ることができます。左手にはバーカウンターがありますが、ディナータイムでは、ダイニングバーという性格上、カウンター席に座ることはほとんどなく、テーブル席を利用して食事を頂きます。
床は赤と緑を使った厚手の絨毯で、このインテリアにマッチしています。テーブルはダイニイングバーでよく使われるしっかりした造りの金属一脚のもので、テーブルトップは黒の樹脂塗装のものです。御膳のようにたくさんの料理を一度に運ぶ場合でも、充分な大きさです。

照明は主にハロゲンタイプのダウンライトを使ってテーブル上を明るくしており、ダイニングルーム全体の明るさは、バーらしくムード重視で抑えています。BGMはモダンジャズの曲が静かに流れていました。
インテリア全体の雰囲気は、ネオジャパネスク風な黒を基調にしたデザインで、高級ホテルらしく高級感があります。巷の同価格帯の和食ダイニングバーでは、早く投下資金を回収したいのか、テーブルの間隔が狭く、ビジネスマンやOL向けのアフターファイブの店作りをしたために、騒々しい居酒屋的な雰囲気になってしまった店が多いですが、この店はテーブルの間隔も広めで、満席でも比較的静かな大人の雰囲気ですので、落ち着いて食事が楽しめると思います。

KATO’S−カトーズ 食器は一般の和食器で、雑炊は土鍋を使っていて、ワインをボトルで注文すると容量の大きなワイングラスを用意してくれました。おしぼりのサービスがあり、テーブルクロスがないのは仕方がないですが、ナプキンは紙でしたので、できれば布製のものを用意して欲しいと思います。

レストルームはレストラン内になく、レストランを出て右側の細い通路沿いに女性用・男性用があります。男性用は広々していて自然石を壁や床に使っていますが、ホテルの豪華なレストルームというよりは、どちらかというとオフィスの豪華なレストルームという感じのインテリアです。洗面ボウルがいくつもあるカウンターには、液体石鹸、ペーパータオルの用意がありました。

サービスに関してですが、入出店の応対は丁寧で、料理の出される間隔も適度です。ただ席数が多く、席が8割程度埋まった状況では、テーブルへの目配りは充分とはいかず、ボトルのワインを注文して、最初はワイングラスにワインを注いでくれますが、後はグラスが空になっても気がつかないことがあります。ただ高級ホテルらしい全体に丁寧で落ち着いたサービスですので、この点に目をつぶれば充分満足のいくサービスだと思います。

◆価 格
食事コース
 KATO’S GOZEN ¥3,900
  季節により内容が変る料理です。下記のホテルニューオータニのWEBサイトで内容を確認できます。
 他のコースメニューもあります。
その他に一品料理もあります。一品料理の主な価格帯
  冷たいおつまみ ¥900〜¥2,000/サラダ・フルーツ ¥1,200〜¥2,500/温かいおつまみ ¥900〜¥3,500
  稲庭うどん ¥1,200/焼きうどん ¥1,200/天丼 ¥1,800/海鮮茶漬け ¥1,800/
  寿司盛り合わせ ¥3,000/ステーキサンドウィッチ ¥3,000 など
 サービス料10%

◆料 理
料理は隣にある会席料理店『千羽鶴』の板場で作っていて、高級ホテルの和食にしてはリーズナブルな価格設定です。KATO’S GOZENは会席料理ではなく御膳なので、基本的に下記の写真のように最初に大半の料理が運ばれてきます。但しご飯物と甘味は後に持ってきてくれます。KATO’S GOZENは女性をターゲットにしているようで、それほど量は多くありませんが、価格設定が低く、お酒を飲みながらある程度の食事を楽しみたいなら、一品料理をいくつも注文するよりは満足できると思います。但し年に数回程度しか料理内容が変りませんので、1年に何回か利用する場合、事前に料理内容を確認する必要があります。
また現在のところ巷の和食ダイニングバーのように、いろいろな創作日本料理を多数用意しているのではなく、アラカルトの方は一般のバーにあるオーソドックスなオードブルになります。

以下の料理は春のKATO’S GOZEN、『お花見御膳〜鯛と春の味覚〜』のものです。
御膳で最初に持ってくる料理は、『先付』蟹と酢ゼリー、寄せ湯葉揚げ出し、利久麩とのし梅白和え 『椀』若竹椀 『焼物』銀だら西京焼き『煮物』鯛の落花生油蒸しでした。先付は冷酒のお供に最適な組合せで、焼物には、旬の筍、穴子、サザエ、昆布、海老も添えられ、いろいろな味が楽しめます。鯛の落花生油蒸しは、さっぱりした仕上がりで、鯛本来の味が生かされていました。
御飯は『鯛茶漬け』で、あられ、紫蘇、茶出し汁、ゴマペーストが添えられます。この茶出し汁の味がとても美味で具の鯛を引き立てています。この鯛茶漬けだけでも至福の気分になります。
甘味の欲張り甘味5種は、桜のシャーベット、桜餅、抹茶ケーキ、みつまめ、苺で、女性好みの美しい盛り付けで、ひとつひとつは小さく、プティフールの盛り合わせといった感じですが、季節感のあるデザートでした。

以下の料理は冬のKATO’S GOZEN、『ふぐづくし』のものです。
ふぐ御膳で最初に持ってくる料理は、『先付』子持昆布山葵和え、茶碗蒸し 『刺身』 ふぐ薄造り(身皮、鴨頭葱、ポン酢) 『揚物』ふぐ唐揚げ、茄子揚浸しでした。ふぐ薄造りやふぐの揚物などの、ふぐを使ったバラエティ料理です。それぞれは少量ですが、ふぐのいろいろな味が用意されていて、日本酒とのマリアージュが楽しめます。
茶碗蒸しはフカヒレ入りのあんが上にのっていて、この味は濃い目ですが、下の層は薄味の上品なものでした。
御飯はふぐ雑炊で、香の物が添えられ、土鍋に入った熱々が楽しめます。ふぐの存在感は少なめですが、玉子がフワッとしていて、小さなお餅が入っていました。
甘味の欲張り甘味5種は、木枯らし、苺の抹茶クリーム、シュークリーム、胡麻アイスクリーム、大学芋で、甘さは全体に控え目で、煎茶のお供としては充分なものだと思います。

お酒の品揃えは次の通りです。ウイスキー系の比重が高いですが、基本的にバーなので種類は豊富です。バーボンなどのウイスキーが20種類位で、¥1,100〜¥7,000位、スコッチ・モルトが二十数種類で、¥1,400〜¥2,000位、ワインのボトルは、赤ワインが数種類(ボルドー、ブルゴーニュなど)で、¥6,000〜¥51,000位、白ワインが数種類(ブルゴーニュ、ロワール、ドイツ、カリフォルニアなど)で¥6,000〜¥17,000位、シャンパーニュは数種類ほどあります。
日本酒は和食ダイニングバーにしては少なめで、10種類ほどです。180mlが¥900〜¥2,200位、300mlが¥1,800〜¥3,000位で、銘柄は菊正宗、賀茂鶴、美少年、酔心などです。¥2,500で4種類の日本酒を楽しめるセットもありました。
カクテルは三十数種類で¥1,100〜¥1,800位、ビールは輸入物が多く、10種類弱で¥800〜¥850位、ソフトドリンクの用意もあります。

◆その他の情報
パーティ、会食に利用できる個室が三室あります。
コース料理の場合、基本的に午後9時がラストオーダーになります。
週末は混んでいますので、必ず予約が必要です。窓際の席を指定しての予約もできました。
車で行く場合、ニューオータニすべての駐車場が利用可能な駐車場のサービスがあります。

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