レスタジ(イタリア料理)


レスタジ ◆場 所(港区六本木6−11−1 六本木ヒルズけやき坂通りゲートタワー3F)
大江戸線の麻布十番駅が一番近いですが、日比谷線六本木駅からの行き方を紹介します。六本木駅の恵比寿よりの六本木ヒルズ直結の出口を出て、エスカレーターで地上2階のフロア(六本木ヒルズは2階のフロアが共通フロアになっています。)に出ます。六本木ヒルズ内を横切って、けやき坂通りに出て、左手に進むと、ゲートタワーの建物があります。この建物の1FのTUTAYAとFOOD MAGAZINEの間にレストランへの入口があり、エレベーターで3階に上がるとレストランです。駅の出口から7〜8分位です。
地図はこちらです。


◆最寄り駅
地下鉄 日比谷線・大江戸線 六本木駅/大江戸線・南北線 麻布十番駅

◆電 話
03−5770−4565

◆営業時間
11:00〜15:30(LO 14:30)
17:30〜1:00(LO 22:30)
17:30〜1:00(LO 土日祝22:00)
年中無休

◆雰囲気
六本木ヒルズ ゲートタワーにある、「サドレル・レスタジ」は、北イタリアのミラノ「サドレル」の海外初出店となる「サドレル」と「レスタジ」が一つのエリアをシェアーしており、「レスタジ」は南イタリアをイメージしたリストランテです。
エレベーターで3Fに上がり、左手に進むとレセプションがあり、予約リストをチェックしてくれます。通路をはさんでレセプションの反対側に男女別でレストルームがあります。
案内されて通路を進むと(注意してくれますが、段差がありますので気をつけましょう。)、このレストランの売物である、ワインセラーに囲まれたサドレル、レスタジ共用のウエイティングルームがあります。赤いレザーを使ったソファが置いてありますが、すぐにダイニングルームに案内されてしまったので、西麻布のザ・ジョージアンクラブのように、ウエイティングールームで優雅に食前酒を頂いて、席の準備が整う(実際は席の準備は整っているはずですが)まで、優雅な時間を楽しむというようなシチュエーションにはならないようです。

レスタジ ダイニングルームはほぼ長方形で、入口から見て左手にガラス窓付きのキッチン、中央に配膳台があり、正面全体が三番目の写真の大きなテラスに面しています。テラスはご覧のように、けやき坂通りを挟んで、槙文彦氏設計のテレビ朝日の建物に面しており、六本木ヒルズの森タワーも望めます。テラス席も通常のレストランとして営業しています。
床からほぼ天井までの窓のカーテンはベージュのローマンシェードが使われていて、テーブルの配置は、左右の壁沿いは黒のレザーを使ったボック席、他は写真のように一般のテーブル席で、椅子は同じ黒のレザーを使っています。カップルには、窓際のボックス席が一番お勧めです。

ダイニングルームのインテリアはイタリアン・モダンデザインでまとめていて、レスタジのWEBサイトによると、床(品の良いベージュ色の大理石仕上げ)、壁の材料はすべてイタリアからの輸入で、椅子・テーブルは「ジョルジェッティ」、フィリップ・スタルク風なブラケット照明器具は「フォンタナアルテ」のオーダーメイドだそうです。

レストランの紹介サイトやパンフレットの写真では、広角レンズを使用しているためか、ダイニングルームは広々見えますが、実際は写真のように木の太い柱があるため広々した印象はありません。この柱は間隔が狭く、構造としてはもっと細い柱で充分なはずで、グラス用の食器棚が隠されているというギミックがありました。

照明はダウンライト(多分ハロゲンランプ使用)とペンダント、写真のモダンデザインのブラケットを使っていて、各ダウンライトはテーブルの位置に調整されていますので、食事をするには十分な明るさで料理が映えます。
BGMはジャズが静かな音量で流れていました。

テーブルウェア関係は次の通りです。テーブルクロスは、テーブルトップがきれいに仕上げてある、しっかりした造りのテーブルの上に厚手のネルを被せ、その上にクロスが1枚掛けてあります。ナプキンは小型ですが、イタリアのMCAのものでした。食器はジノリは使われていないようで、ヴィレロイ&ボッホなどの白のもので、パン皿の用意はありません。グラスはスピゲラウで、ワインをボトルで注文すると容量の大きなグラスを用意してくれます。カトラリーはイタリアのステンレス製の軽量のものでした。

入口にあるレストルーム(入口に段差がありますので注意してください)ですが、男性用はゆったりとしたスペースがあります。モダンで清潔感のあるインテリアデザインでまとめていて、壁は白大理石仕上げでした。衛生陶器はINAXの全自動タイプのものとフランスのALLIAを使っています。洗面カウンター(洗面器は二つあります)の水洗金具は独特で、壁のセンサーに手をかざしてON/OFFするタイプです。液体石鹸とハンドタオルの用意がありました。BGMはダイニングルームと同じ曲が流れています。

サービスに関しては次の通りです。レセプションから席への案内はスムースで、空いている場合は席の希望も聞いてくれました。基本的なサービスはしっかりしていて、席が6割位埋まった状況で、料理の出される間隔、テーブルへの目配りは十分です。料理やワインの相談も親切に対応してくれました。料理の話にも気軽にのってくれるなどフレンドリーな応対もあり、全体に気持ちの良いサービスだと思います。レストランの営業時間が長く、9時以降に入店するお客も多いのと、広いテラス席もあるので、サービスする方は大変でしょう。出店時も丁寧な応対で気持ちよくレストランを後にできました。

レスタジ ◆価 格
ランチ
 ¥2,500/¥3,500
ディナー
 ¥8,500
 アラカルトもあります。アラカルトの主な価格帯
  前菜 ¥2,200〜¥3,500/サラダ ¥1,500〜¥2,700
  パスタ・リゾット ¥2,200〜¥3,200/ピッツア ¥2,200〜¥2,800
  魚料理・肉料理 ¥4,000〜¥4,700
   テーブルチャージあり

◆料 理
レスタジはリストランテですが、南イタリアをベースにした料理ということで、メニューにはピッツアもありました。ディナーコースは、基本的に料理はの内容は決まっていて、アラカルトの料理とは異なっていました。アラカルトは前菜、パスタ、魚料理・肉料理、それぞれ10種類位ありますので、アラカルトを選んだほうが楽しいと思います。料理は良質な素材を生かした素直な料理が多いですが、おもしろい素材の組み合わせの料理もあります。素材はどちらかというと、イタリアよりも、北海道などの国産のものが多く、季節感もよくでていて、リストランテに相応しいものと言えます。ただドルチェは一般的な焼き菓子、ジェラートなので、シェフの創意工夫されたドルチェを期待したいと思います。
以下の料理の写真は、アラカルトで注文したものです。

前菜は海の幸の前菜 モザイク仕立てをベースに盛合わせをしてもらったもので、アスパラガスを東京湾の穴子で巻いたもの、甘くとろけるようなオニエビ、名古屋コーチンを使ったテリーヌ、プロシュートなど、バラエティに富んだ良質の素材を使った楽しい料理でした。

パスタの『毛ガニを和えた”タリオリーニ” オマール海老のビスクソース』(二人でシェアしてもらった半分のもの)は、オマール海老の香りが魅力的なパスタですが、毛ガニの量が少なく、風味だけを楽しんでいるようで、少々期待はずれでした。

魚料理の『本日の鮮魚のパデッラータ 夏野菜とガスパッチョを添えて』は、盛り付けが美しく、チーズの風味を効かせたガスパッチョソースが食欲をそそります。魚の火入れ、野菜の茹で加減は大変良く、ハーブの香りも効果的です。

肉料理の『自家製ソーセージを詰めたホロホロ鳥もも肉のロースト 赤ワインヴィネガーのソース』は、ミンチ状のホロホロ鳥をセージで香り付けしてクネルにしたものでした。酸味のある人参と姫隠元、揚げたプロシュートが添えられています。意外と甘い赤ワインヴィネガーのソースとこのソーセージとの相性は大変良いと思います。主菜としての量もたっぷりです。

パンは、写真のように籠に入れてサービスされ、温めてはいなかったですが、4種類ありました。バター、オリーブオイルは用意されませんでしたが、パンそのものが充分な美味しさを持っています。

ドルチェのメニューは食後酒(アマレットなどのリキュール、ウイスキー、ブランデー、カクテルなど)と一緒になっていて、ティラミス、タルトなどが10種類弱、ジェラートなどが数種類ありました。
ドルチェの『バナナとピーカンナッツとチョコレートを乗せたアーモンドのタルト』は、洋酒に漬け込んだナッツとバナナフレーバーが印象的なタルトです。皿盛りのドルチェですから、ジェラートやフルーツを添えてくれるとうれしいのですが。

ドルチェの『アマレーネとチェリーのフォンダンチョコレートのクロスタータ』は、チョコレートの風味がたっぷりの焼き菓子です。写真をご覧になればわかるように、盛付けのデザインは、アーモンドのタルトと一緒です。

食後の飲み物は、コーヒー、エスプレッソ、紅茶などが選べ、コーヒーは香りたかく、ミルクは温めてありました。なおプティフールのサービスはありませんでした。

ワインの品揃えは次の通りです。充実したワインリストでイタリア中心(地方別に白・赤で区分けしてあります)ですが、フランス、カリフィルニアも10種類程度あり、日本のワインも2種類ありました。スプマンテ、シャンパーニュも充実しています。最初の方にお勧めワインとして¥6,000〜¥9,000のワインを別記してあるのは親切です。

◆その他の情報
サドレル・レスタジは北イタリアのミラノ「サドレル」のオーナーシェフ、サドレル氏がプロデュースしたレストランです。
サドレル・レスタジは、電通出身の下山氏が起業した(株)グラナダが経営するレストランで、丸ビル、六本木ヒルズ、コレド日本橋、白金台、麻布十番など都内各地にイタリアン、スパニッシュ、日本食などのレストランを多店舗展開しています。

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