◆場 所(港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ ウエストウォーク5F) 六本木駅の恵比寿よりの六本木ヒルズ直結の出口を出て、エスカレーターで地上2階のフロア(六本木ヒルズは2階のフロアが共通フロアになっています。)に出ます。六本木ヒルズ内を横切って、ウエストウォークの店舗街に行き、エスカレーターで5階に上がるとレストランがあります。駅の出口から6〜7分位です。 地図はこちらです。 ◆最寄り駅 地下鉄 日比谷線・大江戸線 六本木駅 ◆電 話 03−5772−0065/FAX 03−5772−0066 ◆営業時間 月〜水・日・祝 11:00〜15:30(L.O.15:30)/17:30〜23:30(L.O.22:30) 木〜土・祝前 11:00〜15:30(L.O.15:30)/17:30〜27:00(L.O.26:00) 無休 ◆雰囲気 総料理長を務める、イタリア・ナポリ料理出身のサルヴァトーレ・クオモ氏がプロデュースするレストランです。店名に「キッチン」とあるように、オープンキッチンのカジュアルな雰囲気のレストランですが、価格帯から言えば、一般的にはリストランテになると思います。レストランはウエストウォーク5Fのレストラン街にあり、他のレストランが隣にあるせいか、入口付近はデパートの食堂街の印象ですが、店内に入ればそうした印象はありません。レストランの入口付近の壁はガラスなので、店内の雰囲気を見ることができます。 入口のレセプションで予約をチェックし、案内されて右方向に進むと、グループで利用できるテーブルがあり、コの字型に折り返して、一段高くなったところに、一番上の写真のオープンキッチン(右手)とダイニングスペース(キッチンの周りを囲んでいます。)があります。オープンキッチンはステンレス製の冷蔵庫、調理機器などが並んでいて、シェフが働いている姿がよく見えます。シェフズ テーブルのような趣があります。ステンレス製の調理機器が一緒のせいか、イタリアらしいクラシックな装飾はなく、モダンですっきりとしたインテリアでまとめられています。 キッチンの周りを囲んでいるテーブル席は、一部がベンチシートで、通路は比較的ゆったり取られています。テーブルの間隔はそれほど広くなく、床面を一段高くしているので、天井も高くなく、開放感はありませんが、適度な会話のざわめきがイタリアンらしい陽気な雰囲気となっていて、それほど気になりません。 床はストライプ柄のカーペーット敷きで、椅子はクッションは少なめの軽量のものです。 照明はハロゲンランプ(?)のスポット・ダウンライトで、テーブルの上は十分な明るさです。ダイニングルーム全体は適度に落ち着いた明るさになっています。BGMも適度な音量でした。 テーブルウェアは次の通りです。テーブルの上に黒のゴムシートを敷き、その上にクロスを1枚重ね、食器は白の無名のモダンデザインのもの、ワイングラスは中〜大容量のものでした。カトラリーはステンレスのモダンなデザインのものです。 レストルームは店内になく、森タワー内のものを利用します。 サービスに関しては次の通りです。入店時の対応は丁寧で、予約なしで訪れて満席でも、空席がでたことを携帯電話に連絡してくれます。サービススタッフの応対は一見しっかりしていなさそうですが、各テーブルへ目配りしていました。ただ満席時ではスタッフの人数は少なめに感じます。誕生日の記念に利用したお客様には、かなりのスタッフが集まって大きな声で、歌を歌いましたので、静かに二人で記念日を祝いたい人は、あらかじめ申し出た方が良いでしょう。高級リストランテのような落ち着いたサービスよりも、トラットリア的な陽気なサービスが好きな人に向いたレストランと言えます。 ◆価 格 ランチ ¥2,940(ビュッフェランチ) ディナー ¥5,800(シェフズ テイスティング コース) ¥7,800(プリフィクス コース) ¥12,000(ヒルズ スペシャル ディ スタジオーネ) アラカルトもあります。 ◆料 理 南イタリア出身のクオモ氏ですが、料理は必ずしも南イタリア一辺倒というわけではなく、フレンチ的な味わいの料理もありました。ただナポリ ピッツアをコースの料理に入れているのは、このレストランらしいと思います。プリフィクス コースはアラカルトのメニューから好きな料理を選んでコースを組むもので、全体的には普通の人には十分なボリュームでしょう。 使われている素材は良質で、素材本来の味を生かした丁寧な仕上がりで、盛り付けもきれいです。 以下の料理の写真はプリフィクス コースのものです。アミューズのサービスはありませんでした。 前菜で選んだ、かぼちゃのスープはオマール海老とフォアグラ入りということで期待したのですが、写真のように全体の量があまりにも少ない。高級食材を使っているとはいえ、これでは味は良くても(実際かぼちゃの風味を生かしながらマイルドでオマール海老、フォアグラとの相性も良いものでした。)、お客様をガッカリさせると思いますが。 ピッツア(写真は二人前)で選んだカプレーゼのピッツアは、オーソドックスですが、生地のモチモチ感、新鮮なモッツアレラチーズ、トマト、バジルとの組合わせはやはり魅力的です。 パスタで選んだ、イベリコ豚を使ったフィットチーネは、トマトベースのソースの味が良いので、イベリコ豚のもつ本来の旨みは控え目ですが、パスタ単品でも完成された一皿のように思いました。 魚または肉料理で選んだ、シャラン産鴨のローストは、オソ−ドックスな仕上がりですが、良質な鴨、力強い味の野菜とソースばバランスした、フレンチといっても良い一皿でした。 ドルチェで選んだティラミスは、店のオリジナルということでしたが、特に独創的なアイデアがあるということではないようで、マスカルポーネチーズのクリーミーな味わいが印象的な一般的なティラミスのように思いました。 食後の飲み物で選んだカプチーノは、苦味、酸味のバランスが良いものでした。プティフールのサービスはありませんでした。 パンは自家製で各種用意してくれ、E.V.オリーブオイル、アンチョビ風味のバター、サーモン風味のバターもサービスされました。 ◆その他の情報 ザ キッチン サルバトーレ クオモは森ビル内に多くのレストラン(「XEX」など)やショップ(辻口パティシエ プロデュースによる「LE CHOCOLAT DE H」など)を展開するレストランチェーン、Y’sテーブルのイタリアンレストランで、「ピッツア サルバトーレ クオモ」の名称で、都内を中心にナポリ ピッツアの宅配も展開しています。 Y’sテーブルのページへ |