春秋溜池山王店(和食ダイニングバー)


春秋溜池山王店 ◆場 所(千代田区永田町2−11−1 山王パークタワー27F)
店のある山王パークタワーは、地下鉄 溜池山王駅に直結していて、7番出口を出てエスカレーターで1階に上がります。1階ロビーの直通エレベーターで27階に上がり、ビルが面している外堀通りに向って右手に進むと、店の入口があります。ちなみに左手に進むと広東料理 聘珍樓の溜池山王店になります。多少歩きますが、国会議事堂前駅からも地下で繋がっています。
地図はこちらです。


◆最寄り駅
地下鉄 銀座線・南北線 溜池山王駅/千代田線・丸ノ内線 国会議事堂前駅

◆電 話
TEL 03−3592−5288

◆営業時間
11:30〜14:00(L.O.)
17:00〜22:30(L.O.)

◆雰囲気
商業施設のインテリアデザイナーで有名な杉本貴志氏が経営するレストランで、世田谷・三宿、六本木・鳥居坂などにも店がある春秋の溜池山王店で、溜池山王のランドマーク、山王パークタワーの27階にあります。
春秋溜池山王店 店の入口は、写真のように、とにかく広い大理石のフロアの一番奥にあり、一見ではかなりの高級店の印象があります。店に入るとすぐレセプション兼クロークがあり、右手には広いオープンキッチンがあり、シェフの働く姿が見えます。ダイニングスペースはビルの角を占めていることもあり、窓際の席も多く、カウンター席(外堀通り沿い)とテーブル席(赤坂見附方面)があります。
ダイニングスペースはとても広く、天井も高いので、開放感はあります。テーブル席が主体ですが、一部にお座敷もあります。
天井の配管類は見せていて、床はライトブラウンの木で仕上げ、テーブル(主に丸テーブルを使用)、クッションのない背もたれの高い椅子も同じ仕上げの木を使っています。なおダイニングスペースの一番奥は少し間仕切りをしていて、グループ客が利用する時に使われており、こちらはクッションのある別のデザインの椅子を使用していました。テーブルの間隔はほど良い距離を保っています。オープンキッチンはほとんどの席から眺められ、ステンレスの厨房機器や排気筒がシャープな印象を与えています。
日本料理店のオーソドックスな和風インテリアではなく、現代的なインテリアですので、落ち着いて会席料理を頂く雰囲気ではありませんが、高級オフィスビルのスペースを贅沢に使っていることを考えると、インテリアに関しては、料理の価格以上の満足感が得られると思います。

照明はダウンライト、スポットライトを使ってテーブルをライトアップしていますので、料理は映えます。写真のようにダイニングスペース全体は暗くしてムードを重視していますが、夜景を見えやすくするという意図もあると思います。なお窓際の席の場合、夜景がよく見えるように思いますが、実際はビルの太い柱が窓より外に等間隔に並んでいますので、写真のように視界は限られています。
BGMは気にならない音量でモダンジャズ、ジャズボーカルの曲が流れていました

テーブルウェアに関しては、洋食器は使っていないようで、陶器、木を使った食器を主に使用していました。お箸は先がシャープな独特のデザイン(春秋・鳥居坂店も同じ箸を使っています。)のものを使っています。
レストルームは店内になく、店を出て山王パークタワーの同じフロアのものを利用することになります。高級オフィスビルなので、男性用のレストルームの壁はダークブラウンの大理石、床はベージュの大理石張りで高級感があります。洗面カウンターもダークブラウンの大理石で、サーモスタット付き水洗金具を使っていて、液体石鹸、ペーパータオルの用意がありました。

お料理のサービスに関してですが、懐石・会席料理の店ではないので、基本的に注文した順番に料理が出されます。従って最初にあまり沢山料理を注文し過ぎると、テーブルに料理がいくつも並ぶ恐れはあります。フレンチレストランのコース料理のように、細かい所に気配ったサービスとは、基本的に違いますが、サービス自体は丁寧で、料理の相談や、細かい注文にもいろいろのってくれ、気持ち良く利用できました。但し席数が多い店ですので、満席に近い場合は、どの程度のサービスが受けられるかは不明です。

春秋溜池山王店 ◆価 格
昼食
 主に¥1,300〜¥2,000の価格帯の膳・丼物
夕食
 各料理の主な価格帯と種類
  前菜 ¥1,000〜¥1,800 10種類
  一品料理 ¥900〜¥2,200 十数種類
  豆腐・湯葉 ¥700〜¥1,500 数種類
  炭火焼 佐賀牛/比内鶏 ¥1,500〜¥3,000
  野菜 ¥1,000〜¥1,500 数種類
  鍋物 2人前より ¥2,200/人〜
  飯 ¥800〜¥1,500 十数種類
  デザート ¥600〜¥1,000 数種類

◆料 理
この店の場合は懐石・会席料理店ではないので、料理はメニューから前菜、一品料理、釜めしなどを選んで注文するスタイルです。料理はフォアグラを使ったりと創作的なメニューも多いですが、オーソドックスな炭火焼、鍋物なども多く、好みに応じていろいろな味が楽しめます。一品の量は少ないものもあれば(前菜は比較的少なめです。)、伊達鶏の唐揚げのように多いのもあるので、心配な人は注文時に確認した方が良いでしょう。
全体にしっかりした味付けの料理が多いように感じました。使っている材料も値段から考えて十分納得ができます。

お通しは、酢味噌を添えた海老、鴨を軽いローストしたもの、もち米の中にインゲンがはいったものが出されました。日本酒にはとてもよく合い楽しめます。
『フォアグラ味噌漬のテリーヌ』は、意外とサッパリしていて、フレンチのフォアグラのテリーヌが苦手な人でも楽しめます。味噌の風味も控え目です。反面フォアグラのこってり感を期待する人には物足りなくもあります。
春秋溜池山王店 『穴子の筍包み』は、量が少なめなのが残念ですが、旬の筍を使って薄味で上品に仕上がっていました。もう少し穴子の存在感が出ていればと思います。

『沖縄黒豚の角煮』は、とても柔らかく煮込んだジューシーな黒豚で、量も充分でした。多少醤油味が強めに感じましたが、添えられた生姜は良いアクセントになっています。
コロッケは、季節により中味が変り、出されたものは旬の百合根と蓮を使っていて、揚げ方はサクサク感を程よく残した熱々でした。中はペースト状なので、百合根と蓮の食感はありません。
『伊達鶏の唐揚げ1/4羽』は、かなり熱々にカラッと揚げてあり、油っこさがなく、唐揚げが苦手な人にも充分楽しめます。唐辛子が入った味噌が添えられ、唐揚げによく合います。伊達鶏の肉の旨味も楽しめ、1/4羽でも量が多いので、満足感があります。

『釜めし 米沢牛の山椒風味』は、柔らかい肉質の米沢牛を佃煮風に甘めに仕上げ、釜めしとは別に用意し、テーブルの上で、炊き立ての釜めしの中に入れて混ぜ合わせてくれます。釜めしは焼きこげが全くなく、白米がふっくら炊けていました。このように釜めしというよりは、熱々の白米を米沢牛の佃煮で食べるという趣です。

お酒の品揃えは次の通りでした。日本酒の冷酒がグラス(120ml)で二十種類位、(¥900〜¥1,500位)、日本酒のボトルの種類は数種類で¥3,500〜¥4,500位でした。洋酒に関しては、ビールはモルツ、ウイスキーはサントリー、シャンパーニュはランソンとサントリー系のものを揃えていて、ワインは赤・白数種類ありまあす。また自家製薬効果実酒(¥800〜)が10種類弱ありました。

◆その他の情報
オフィスビル内の店のため土曜日の夜は空いていますが、平日の夜は混んでいますので、予約した方が良いでしょう。
バーコーナーもあります。
春秋の代表である杉本貴史氏は、数々の商業施設のデザインを手がける店舗デザイン設計会社、スーパーポテト代表でもあります。

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