◆場 所(港区赤坂1−12−32 赤坂アークヒルズ1F) 六本木1丁目駅の3番出口を出ると、正面にアークヒルズのアーク森ビルが見えます。そのアーク森ビルの1Fの一番手前のレストランがウルフギャング・パック・カフェです。3番出口から徒歩1分程度です。 地図はこちらです。 ◆最寄り駅 地下鉄 南北線 六本木一丁目駅 ◆電 話 03−5575−2100(FAX 03−5575−2110) ◆営業時間 11:00〜23:00(L.O.22:30) 年中無休 ◆雰囲気 ウルフギャング・パック・カフェは、カリフォルニアキュイジーヌの創始者といわれるウルフギャング・パック氏が全米に展開するカジュアル・ダイニングで、東京ではこのアークヒルズのカフェが第1号店になります。ウルフギャング・パック氏は、アカデミー賞授賞式後のパーティのケータリング総責任者としても知られています。 レストランはアークヒルズの端にあり、天気の良い日はエントランスで食事も楽しめます。レストランに入ると正面にレセプションがあり、左端に一番下の写真のオープンキッチン(アメリカの店もオープンキッチンを売物にしているようです。)、正面と右手はすべてダイニングルームで正方形に近い形で見通しは良くなっています。入口に入ってすぐ右手にはバーカウンターもあり、飲み物はここで用意されます。レストルームは正面奥の左手に男性用・女性用があり、その右手の奥まったダイニングルームは仕切りをしてパーティスペースとして使えるようになっています。 ベンチシートは右手の壁沿いとオープンキッチンの前の通路沿いにあり、メンテナンスを考えてか、黒のレザーシート張りです。それ以外は通常のダークブラウンのテーブル席で、一般の椅子も黒のレザー張りで小さめですが、しっかりした造りのものでした。 床は細かい楕円模様の入ったカーペット敷きで、壁はイエロークリーム、天井はオレンジの塗装(?)仕上げでした。写真のように壁やガラスの仕切にポップな装飾が施されています。全体に照度を抑え、テーブル、椅子などの色もダーク系のものなので、ポップな装飾がありますが、カジュアルレストランとしては、落ち着いた雰囲気にまとまっています。 アークヒルズに非常に多い欧米人オフィスワーカーが好みそうなインテリアと言えます。テーブルの間隔はあまり広いとは言えませんが、価格を考慮すると、妥当なものでしょう。 オープンキッチンは写真のように白とメタリックを基調にしたモダンなもので、調理の音が聞こえてきますが、気になるほどではありませんでした。シェフやサービススタッフの声の方が気になるかもしれません。 照明は、壁にブラケット、天井にダウンライトと間接照明、キッチンのカウンターにペンダントライトを使っていて、ダイニングルーム全体の明るさは抑え気味ですが、ハロゲンタイプのダウンライトがテーブルを照らしていますので、食事を頂くには充分な明るさです。BGMはロック、ポップスなどの音楽が、比較的大きめの音量で流れていました。 テーブルウェアは次の通りです。料理の写真をご覧になればわかるように、テーブルクロスはありません。ナプキンは模様の入った厚手のクロスで、カトラリーはTodai、食器は白のシンプルなデザインのものを使っています。ワインをボトルで注文しましたが、グラスは特に大容量のものに交換はしてくれませんでした。 ダイニングルームの一番奥にあるレストルームは、男性用・女性用があり、入口に段差がありましたので、注意が必要です。男性用のレストルームは床が大判のダークグレーのタイル敷き、腰壁が白の普通版のタイル張り、上がクリーム色の塗装(?)仕上げで、腰壁との境にはライトグリーン色のモザイクタイル張りのボダーが入っています。ところどころ黒のタイルの縁取りや黒の塗装をした箇所があります。全体のスペースはゆったりしていて、新しいので清潔感があります。洗面台は黒の人造(?)大理石仕上げで、液体石鹸とペーパータオルの用意がありました。照明はハロゲンライトのダウンライトを使い、BGMはダイニングルームと同じ曲が流れていました。 サービスに関しては次の通りです。まだ開店して間もなく、スタッフが慣れていないためか、料理の出される間隔は早めで、前の料理を頂いている時に、次の料理が運ばれてきました。料理の温度も本来の温度より冷めているように感じました。このあたりはいずれ改善されていくとは思います。サービス自体はカジュアルレストランといっても全体に丁寧で、料理に関して質問すれば、詳しく教えてくれました。入出店時の応対は普通で、特に問題となるようなことはありませんでした。 ◆価 格 ランチ セットメニュー ¥1,300〜¥1,500(ドリンク込み) ディナー アラカルトの主な価格帯 前菜 ¥900〜¥1,500/パスタ ¥1,300〜¥1,600/ピッツア ¥1,400〜¥2,000/ 主菜 ¥1,900〜¥2,900/デザート ¥700位 ◆料 理 カリフォルニアキュイジーヌの創始者といわれるウルフギャング・パック氏の料理は、イタリアンをベースに、フレンチ、エスニックのテイストを加えたものと言えるでしょう。ソースは控え目で、いろいろなスパイスを使い、素材本来の味を生かしたものと言えますが、東京のように世界各国の料理が食べられ、フュージョン・キュイジーヌを売物にしたレストランが増えている昨今では、特に目新しい料理というわけではありません。 一番の売物は「ウルフギャング・パック」というブランドで、アメリカで有名なスターシェフのカジュアルレストランということで、外資系のオフィスが多い港区を中心に、今後多店舗展開していくようです。なおメニューは日本語と英語で書かれていましたが、英語の方が全体に内容が詳しくなっていました。 前菜の『まぐろのタルタル、ディジョンマスタードとゆずソース』は、写真のようにトマト、アボカド、ポテトチップス、大葉が添えられていました。タルタル自体は火は入っていないようで、マスタードとゆずソースでからめてあります。少し山葵と醤油の風味が感じられます。ポテトチップスがカリッとしてなかったのが残念です。 パスタの『アサリのサフラン風味、グリルフォッカチャ添え』は、サフランの風味は弱めで、トマトの風味の方が強めに感じられます。マリニエール風な料理で、フォッカチャとの相性は良く、全体に香辛料を控え目にした、やさしい味に仕上がっていると思いました。 ピッツアの『アカデミー賞授与式御用達サーモンピッツア』は、その名の通りアカデミー授賞式のパーティで出されていて、ハリウッドのセレブに人気のある料理と言われています。蜂蜜を入れて甘めにしているといわれる生地はカリッと仕上がっていましたが、冷めていたのが残念です。サーモンは写真のように量が多く、スタッフの話では国産のサーモンを使っているとのことでした。サーモンは生温かく、おもしろいピッツアではありますが、かなり量を食べると単調な味に感じられます。 パンは、多少塩分が強めで、温めていませんでしたが、パンだけ食べてもおいしいと思います。 飲み物に関しては次の通りです。ワインはすべてカリフォルニアのもので、赤ワイン(ピノノワール、メルロー。ジンファンデル、その他)が二十数種類、白ワイン(ソーヴィニヨンブラン、シャルドネ、その他)が十種類位、スパークリングワインが3種類、ロゼが1種類で、価格的には¥4,000〜¥7,000のワインが大半で、高くても¥13,000程度なので、料理との価格のバランスが取れています。その他カクテルなどの飲み物も当然用意されていました。 ◆その他の情報 ウルフギャング・パック・カフェは居酒屋チェーン「甘太郎」を展開する(株)コロワイドの関連会社、(株)WPジャパンが運営しています。 WPジャパンのページへ |