◆場 所(港区六本木1−9−9 六本木ファーストビル B1F) 六本木1丁目駅の改札口を出て、左手に進むとガラスの自動扉があります。そこを出ると住友不動産が中心となって再開発した泉ガーデンの屋外エスカレータがありますので、それを一番上まで乗り継いでいきます。一番上には泉ガーデン内の道路をまたぐ橋(泉はし)があるので、それを渡って緑地内(左手に住友家コレクションの美術品を収蔵している泉屋博古館 分館があります。)を進むと、正面にスウェーデン大使館があります。大使館の前の通りを右手に100m位進むと、細長いビルがあります。そのビルに入って正面のエスカレータを下った地下1階の左手にレストランがあります。ビル内の多目的スペース、ラフォーレ六本木に隣接しています。駅を出てから5分程度です。 地図はこちらです。 ◆最寄り駅 地下鉄 南北線 六本木一丁目駅 ◆電 話 03−5563−9240(FAX 03−5563−9387) ◆営業時間 11:30〜14:00(月〜金) 14:00〜15:30(月〜金)・・・ティータイム 17:00〜22:00 日曜日・祝日休み 臨時休業日あり ◆雰囲気 六本木というと夜の繁華街のイメージがありますが、レストランのある六本木一丁目はスウェーデン大使館、スペイン大使館、サウジアラビア大使館、ホテルオークラ、高級マンションなどのある閑静な場所です。どの建物も敷地をゆったりと使い、緑地も多く、都心であることを忘れさせてくれます。 レストランはそんな閑静な場所のオフィスビル内にあり、ざわざわした感じもなく、落ち着いた雰囲気の本格的なドイツレストランです。 レストランに入ると正面にレセプション、左手にバーカウンターがあり、奥が厨房で右手にダイニングルームがあります。 ダイニングルームは基本的には長方形ですが、途中に写真のような間仕切りがあり、中央の通路は広くとってあり、テーブルの間隔もゆったりしています。ダイニングルームの手前左手には10名程度が会食できる個室もあります。 床はよく磨きこまれたブラウンの木製フローリング、奥はテラゾー(?)仕上げになっていました。フローリングのフロアの方は、金属製の脚のしっかりしたテーブルとクッションは少なめですが、北欧調のデザインのしっかりした造りの椅子の組み合わせ、テラゾー(?)仕上げのフロアは左手の壁沿いがベンチシートと同じ椅子の組み合わせになっています。 天井にはダークブラウンの化粧梁があり、壁は木製の腰壁、上部はクリーム色の塗装(?)仕上げになっていました。壁にはモダンな絵や生花も飾られています。 全体にブラウンを基調とした落ち着いた色の組み合わせでまとめた、豪華ではないですがモダンで上品なインテリアです。 照明は、天井周囲の間接照明とハロゲンタイプ(?)のダウンライトの組み合わせでライティングしています。、特にテーブルトップを明るくしていませんが、このインテリアに相応しいフラットで、落ち着いた照明です。 テーブルウェアは次の通りです。テーブルクロスは2枚掛けで、トップクロスは写真のように上質のものを使っています。食器はドイツのThomas、ベルナルドのルーブル、リチャードジノリなどを使い、カトラリーはステンレス製のドイツのローゼンタール(珍しいです。)を使っていました、ワイングラスはワインの合わせて容量の大きいものを用意してくれました。おしぼりのサービスもあります。 レストルームは店内になくオフィスビル内のものを利用します。 サービスに関しては次の通りです。サービスの中心となっているのはマダム(オーナーシェフの奥様)で、ドイツ料理に詳しくなくても、親切に笑顔でアドバイスしてくれます。全体にサービスは高級レストランに相応しく丁寧で、席が半分程度埋まり、個室も利用されている状況で、料理の出される間隔、テーブルへの目配りは充分です。野田シェフも挨拶に来てくれるなど、フレンドリーな応対は好感が持てます。出店時の挨拶も丁寧で気持ちの良いものでした。 客層は上品なドイツレストランに相応しく、静かに会話を楽しみながら食事を頂くカップルやグループ客で占められています。 ◆価 格 ランチ 行っていないので不明です。 ディナー ¥6,000/¥8,000 アラカルトの主な価格帯 前菜 ¥1,000〜¥2,600/スープ ¥700〜900/魚・肉料理 ¥2,000〜¥4,500 ◆料 理 ドイツ料理というと、フランス料理やイタリア料理に比べて、ソーセージなどの加工食品や酢漬け、煮込み料理などのシンプルな料理のイメージが強いですが、このレストランは伝統的なドイツ料理だけではなく、オーナーシェフの豊富な欧州経験を生かして、盛り付けも美しい上品な欧風料理を提供しています。コース料理は二種類で、決められた料理となりますが、アラカルトはとても豊富で、前菜が10種類位、スープが数種類、魚料理が数種類、肉料理が10種類位あります。その他にドイツにちなんだテーマでまとめたアラカルトの料理が数種類用意されていました。 以下の料理はアラカルトでドイツ的な料理を選んだものです。本来はコースの料理ですがアラカルトとして注文している料理もあります。料理の選択に関しては、とても柔軟に対応してくれました。 前菜の『ニシンのマリネ サワークリーム風味』は、リンゴのスライスをのせて、その上にサワークリームがたっぷりかけられています。酸味をおさえたサワークリームはマイルドで、ニシンも酸味は控え目でした。サワークリームの上に飾られているのはパプリカとパセリです。 前菜の『たまねぎのパイ ワイマール風』は、パイというよりはキッシュのように見えます。ハムとじゃがいもも入ったパイはたまねぎの甘さが印象的です。じゃがいもの火の通り具合は良く、少しカレー風味にした仕上がりはなかなかおもしろいと思いました。 魚料理の『スズキのズッキーニ包み蒸し ペルノー風味』は、美しい盛り付けでやさしく上品な味わいのソースで仕上げていました。セルクルで固めた付け合せは一層目ポテト、二層目キャベツ、三層目トマトとなっています。スズキのおいしさを充分引き出していると思います。 肉料理の『ボイルドビーフフィレ グリーンソース』は、きれいに火が通った肉はとても柔らかく、マイルドな味のグリーンソース(多分ほうれんそうがベース?)と良く合います。一見単調に思われる料理ですが、ソースの上品な味で飽きさせません。付け合せのグリーンサラダは甘酸っぱさのあるドレッシングで仕上げていました。 パンは、ドイツの伝統的なパン、「カイザー」で、クリーミーで甘さを感じます。バターもサービスされますが、バターなしでも充分おいしいパンでした。 デザートは写真のようにワゴンデザートで、お好きなものを選べました。伝統的なアップルステュルーデル、チーズケーキ、苺とベリーのコンポート(タピオカ入りです。)などを選びましたが、どれも上品な甘さで、アップルステュルーデルはシナモンの風味も程良く、食事のフィナーレに相応しいものです。砂糖でこのレストランのツム・アイホルンのロゴをお皿に描いてくれました。 飲み物に関しては次の通りです。ドイツワインとドイツビールをそれぞれラベルと説明できれいにファイリングしたリストを用意してくれます。それぞれ十数種類用意してあり、ありました。 ドイツビールのグラスには、ドイツやベルギーのレストランのように銘柄別のグラスを用意してくれました。 ◆その他の情報 10名程度で会食できる個室があります。 オフィスビル内のレストランですので、土曜日は比較的空いています。 オーナーシェフの野田氏は、長年欧州各地の高級ホテルで働き、日本に帰国してからスイスレストランなどで働き、世田谷にレストランを開業後、赤坂のドイツ文化会館内にレストランを開業しています。その後1994年に本ビル内にこのレストランを開業しています。 ツム・アインホルンのページへ |