◆場 所(杉並区荻窪5−14−4) 荻窪駅の西口の改札を出て、荻窪ルミネがある青梅街道方面とは反対側の出口に降ります。線路沿いの道の三和銀行の角を左に曲がり、すずらん通りに入ります。300m位進んだ、環状8号線の手前の右手のマンションの1Fにレストランがあります。駅の出口から徒歩で3分位です。 地図はこちらです。 ◆最寄り駅 JR中央線・地下鉄 丸ノ内線 荻窪駅 ◆電 話 TEL 03−3220−5448 ◆営業時間 ランチ 平日 11:30〜14:00 土・日・祝日 11:30〜14:30 ディナー 18:00〜22:00 月曜休み ◆雰囲気 フランス人が経営するフレンチレストランで、98年9月にオープンしました。レストランの入居している建物はごく普通のマンションで、1Fには他のテナントも入居しています。レストランのファサードは写真を見てもわかるように、木を生かした素朴なデザインで、フランスの田舎町のレストランの雰囲気を持っています。 レストランに入ると、すぐにダイニングルーム(28席 オープンキッチンの前のカウンター5席を含む。)になり、外と同じような素朴なインテリアで、奥にオープンキッチンがあり、一番左がレストルームになっています。た壁はクリーム色に塗られ、床と腰壁には木を張り、椅子(クッションはありません。)やテーブルもしっかりした造りのカントリー風のものを使っています。 小物をいろいろ飾っていますので、少々雑然とした感じがしなくもないですが、気取ったフレンチレストランのインテリアが苦手な人には、家庭的で温かい雰囲気のインテリアは居心地良く感じるはずです。テーブルの間隔はあまり広くはありません。 照明は白熱灯のダウンライトを使い、入口にはスポットライトを使っていて、特にテーブルだけをライトアップしていませんが、適度な明るさです。BGMは静かな音量で流れていました。 テーブルウェア関係は次の通りです。クロスは二枚重ね、カトラリーはメーカー不詳の軽量のものですが、肉料理には刃先の鋭いナイフに交換してくれました。ワイングラスはテイスティンググラスと同じような形状のものですが、あまり口がすぼまっていません。料理の食器はシンプルなデザインの『Arcopal』のものなどが使われています。 厨房の左隣のレストルーム(男女兼用)は、小さいですが、壁全体にラタンを貼り、床に木を使ったベトナム風の個性的なインテリアです。液体せっけん、ペーパータオルの用意がありました。 サービスに関してですが、スタッフ二名が担当していて満席状態では、料理の出される間隔、テーブルへの目配りはちょっと不足気味という感じでした。料理やワインに関して質問すると丁寧に対応してくれますが、満席状態では全体に忙しない感じがしました。 ◆価 格 ランチ ¥1,200(平日)/¥1,800(土・日・祝日)〜 ディナー ¥2,900(平日)/¥3,750/¥4,900/¥5,500 サービス料5% ディナーの食後のコーヒー、紅茶等は別料金 ◆料 理 ディナーコースの料理は価格により品数が異なり、前菜、魚料理、肉料理、デセールをそれぞれ数種類から選択して、コースを組む事ができます。但しコーヒーなどの食後の飲物は別料金で、選んだ料理によっては追加料金があります。¥3,750のコースの料理は、普通の人には、少し量が足りないかもしれません。 料理はビストロとフレンチレストランの中間的なもので、南仏系の全体に軽やかな仕上がりのソースを使って、素材の味を生かして仕上げています。フレンチを食べ慣れない人によっては塩味がきつめと感じるかもしれません。デセールはワゴンから好きなデセールを選ぶのではなく、メニューから皿盛りのデセールを選びます。 アミューズは小さなパイで、アンチョビとブラックオリーブを巻いて、それにゴマをまぶしてありました。 アミューズの『かぼちゃのムース ヘーゼルナッツのゼリー添え』は、アミューズとしてはとても丁寧に作られていて、木目細かく、クリーミーなかぼちゃのムースです。ヘーゼルナッツのゼリーは少し塩気をきかせています。 前菜の『本日のテリーヌ』は、うさぎのテリーヌでした。淡白なうさぎを使っているので、あっさりと仕上げていて、白ワインにも合うようです。 前菜の『帆立と野菜のサラダ仕立て オマールの香りのオイル』(+¥300)は、オマールのソースは帆立とよく合うので、無難な組み合わせの料理です。セルクルに入れて固めた人参とあさつきの微塵切りの付け合わせとの相性も良いと思います。 前菜の『若鶏ときのこのテリーヌ』は、ビーツが入った野菜が添えられた、パテ・ド・カンパーニュ(豚肉を使う。)よりは、当然あっさり仕上げていますが、想像していたより、こってりしたテリーヌです。 魚料理の『帆立のポワレ、バジルのカプチーノ仕立て、蒸した野菜添え』(+¥400)は、大きな帆立をバジルのソースで軽やかに、シンプル仕上げていて、火入れも大変良いものでした。量的にも満足できました。 魚料理の『すずきのロースト 米と胡麻のガレット アーモンドバターのソース』は、アーモンドの香り高いソースで仕上げたすずきのローストで、火の通し方も適切でした。米と胡麻のガレットは香ばしく、風味豊かなレモンピールのスライスが添えられています。 肉料理の『リードボーのロースト レンズ豆と玉ねぎのココット焼き』は、レンズ豆、玉ねぎ、ジャガイモのペーストの上に、比較的あっさりした味付けのリードボーを載せています。個人的にはもう少ししっかりしたソースでリードボーを食べたいですし、リードボーの量も主菜としては、少し物足りません。 デセールの『温かいチョコレートケーキ バニラアイス添え』(+¥300)は、チョコレートケーキと書いてありますが、写真を見ればわかるように、フォンダン・ショコラで、中からとろりと温かいチョコレートが出てきます。カカオと甘さのバランスも良いデセールでした。 デセールの『マロンムースと松の実』は、フランス人シェフにしては、甘さ控え気味で、生クリームをたっぷり使ったムースでしたが、マロンの風味はしっかり残っていました。 なおパンはごく普通のバゲットで、ラタンの籠に入れて出されます。バターのサービスはありませんでした。 ワインの品揃えに関しては、ボルドー赤が30種類位(¥3,500〜¥36,000)、ブルゴーニュ赤が15種類位(¥3,600〜¥17,000)、ブルゴーニュ白が10種類位(¥4,000〜¥12,000)その他の地方が2〜3種類と、この価格帯のお店としては充実しています。また新しいレストランとしては安く提供していますし、低価格のワインも多いので、料理の価格とバランスも取れています。グラスワインも2種類用意してありました。 食後の飲物はコーヒー、エスプレッソ、紅茶が選べます。コーヒーは酸味よりも苦味が強めで、ミルクは温めていませんでした。 ◆その他の情報 店名の『ミュゲ』はすずらんのことで、店の前の通りの名前から付けられています。『ブラン』は若葉・若枝の意味で、さわやかな店名です。 フランス料理のお惣菜(テリーヌ、キッシュ、サラダなど)を販売する『ル・ジャルダン・ゴロワ』を展開しています。 ブラン・ド・ミュゲのページへ |