ベルクール 伊豆一碧湖ホテル(地中海料理)


ベルクール 伊豆一碧湖ホテル
◆場 所(静岡県伊東市吉田843−8)
東京から車で行く場合、東名高速→小田原厚木道路→西湘バイパス→真鶴道路→熱海ビーチライン→国道135号を利用します。国道135号は下田まで続く伊豆半島東海岸沿いの道路で、伊東市街を越えて「一碧湖入口」の交差点で右折します。道なりに10分ほど進むとホテルです。レストランはロビーフロアよりひとつ下のフロアにあります。
地図はこちらです。


◆最寄り駅
伊豆急行「伊豆高原駅」
伊豆高原駅より「一碧湖美術館」行きに乗り、「一碧湖美術館」バス停下車徒歩1分です。

◆電 話
TEL 0557−45−7700(FAX 0557−45−7701)

◆営業時間
11:30〜14:00/18:00〜22:00(オーダーストップ21:00)

◆雰囲気
伊豆一碧湖ホテルはオフィス用のコーヒー、オー・バカナル、カフェ・ラミルなども経営するユニマットグループのリゾートホテルで、伊豆一碧湖香りの美術館を併設したユニークなホテルです。
ベルクール 伊豆一碧湖ホテル ホテルは一碧湖の小さな沼の畔にあり、周りは木々に覆われ、ホテル、付属の美術館以外はほとんど建物がない静かな環境です。一番上の写真の左側の建物がホテルのエントランスで(2Fになります。)、右側の建物が「伊豆一碧湖香りの美術館」になります。このホテルでは、各部屋に面した廊下が外廊下というホテルにしては珍しい構造となっています。廊下に天井はありますが、屋外に面していて外気にさらされているので、レストラン、スパ、室内プールなどに行く時は、寒い季節では上着が必要になります。ツインルームは女性好みのエレガントで落ち着いたインテリアですが、全体に少し古さを感じさせます。また部屋は広いですが、バスルームは洗面室と独立していますが、少し狭い感じがしました。

  伊豆一碧湖ホテルのツインルーム

このホテルには地中海料理の「ベルクール」、日本料理の「青山嵐海」のレストランがあります。両レストランは隣同士で1Fにあり、中庭に面しています。地中海料理の「ベルクール」は基本的に朝食、昼食、夕食すべて営業しており、夕食は予約制になります。なおリゾートホテルのため季節や休日により、レストランの営業形態が異なるので、注意が必要です。夕食は予約制となります。

レストランに入ると、レセプションがありますが、この辺りはスペースを広く取っており、コートハンガーが置かれていました。奥に進むとほぼ長方形のダイニングルームで、二面が床から天井まで大きく窓が取られています。また窓際のテーブル席はコンサバトリーのように天井もガラスとなったスペースになっていて、昼時は陽光がダイニングルームの奥まで差し込みます。
インテリアは写真のように、壁が砂岩風なタイル(?)の南仏風なデザインで、椅子は白木のロココスタイルのものが使われています。テーブルの間隔はゆったりしており、ゲリドンサービスにも対応できるようになっています。

ベルクール 伊豆一碧湖ホテル 照明は写真のようにダウンライトとブラケットの組合せでフラットな照明です。全体に少し暗めですが、落ち着いた明るさで、食事を頂くには問題ありません。

テーブルウェアに関しては次の通りです。ランチではビニールクロスが敷かれていましたが、夜は布クロスがテーブルに敷かれ、食器はウエッジウッド(ホテル特注のものも使われています。)、ナルミ、ノリタケ、無名のものが使われています。グラスはショット・ツヴィーゼルと無名のもので、カトラリーはステンレスのクラシックなデザインのものでした。

サービスに関しては次の通りです。全体に丁寧な物腰とサービスで、料理の説明も丁寧で質問にも親切に対応してくれました。閑散期の利用(次の日から満室ということでしたが)で、席は1割ほどしか埋まっていませんでしたが、料理の出される間隔も適度で、テーブルへの目配りもしっかりしていました。

◆価 格
ディナー ¥5,800/¥7,800/¥10,000

◆料 理
ベルクールの料理は、伊豆の豊かな食材を生かしたもので、シェフ独自のアイデアも取り入れた地中海料理でした。ディナーではパスタ料理はなく、ソースを控えめにして、旬の素材の味を生かした、南仏料理と言って良いでしょう。食材は地元の野菜、魚介類の良質なものを使っています。量的には一品の量は十分で、「地中海スペシャルディナー」はフルコースなので、全体を通してもかなりの分量でした。
ベルクール 伊豆一碧湖ホテル コース料理の基本的な内容は決まっています。下記の料理は「地中海スペシャルディナー」のものです。

アミューズの『ディナーへのプロローグ』は、帆立貝を軽くソテーして、酸味が少し効いたソースで頂きます。帆立貝は素材の味を生かすために、半生で仕上がっていました。
冷前菜の『地アワビと季節野菜のサラダ』は、生のままの野菜とヴァプールして薄切りにしたアワビとムール貝のサラダです。野菜は素材本来の持つ味が引き立っていて、アワビは柔らかく仕上げっていました。
温前菜の『フォアグラのソテー』は、甘く煮た洋梨の上にフォアグラのソテーを載せたもので甘酸っぱいソースで頂きます。火入れは良くオーソドックスな一品です。
スープの『海の幸が入ったコンソメロワイヤル』は、一般のコンソメロワイヤルとは異なり、茶碗蒸しのように仕上げた一品です。魚介類はその茶碗蒸しの中にたっぷり入っていました。
『本日入荷のお魚料理』は、地元の食材、金目鯛を使ったものです。調理法は独特で、写真のように密閉した容器に具材とスープを入れて茹でています。味はまろやかで脂がのった金目鯛が楽しめました。
『お口直しの氷菓』は、ラズベリーのグラニテでした。
肉料理の『静岡産アシタカ牛のステーキ 有機野菜添え』は、地元の牛肉を使ったヒレのステーキです。火入れが丁度良く、肉質も良く、ソースは控えめで、牛肉本来の味が生きています。

『自家製パン三種』は、どれも素朴な風味のパンで、オリーブオイル、バターの両方が供されました。
『パティシエ特製デザート』は、苺がのったバニラのムースとベリー系のアイスクリームのオーソドックスな組合せでした、盛り付けがきれいで楽しめます。どれも甘さは控えめに仕上げていました。
コーヒーと小菓子は、酸味よりも苦味が強めのコーヒーと焼き菓子の組合せです。このコーヒーには、できれば小菓子にはチョコレートを用意して欲しいと思いました。

◆その他の情報
宿泊客は併設している伊豆一碧湖香りの美術館に無料で入館できます。

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