レストラン コバヤシ(フランス料理)


レストラン コバヤシ ◆場 所(江戸川区平井5−9−4)
平井駅の北口で降りて、駅前広場の左手を進みます。駅の出口から70m位進むと、左に折れる道(角にサンクスがあり、通り沿いに西友がある道)があり、この通りを150mくらい進んだ左手の建物の1Fです。途中あまり商店がありませんが、右の写真のように夜でも明るいのですぐにわかります。
地図はこちらです。


◆最寄り駅
JR総武線 平井駅から徒歩で2〜3分です。

◆電 話
TEL 03−3619−3910

◆営業時間
11:30〜14:00(L.O.)/17:30〜21:00(L.O.) 火曜休

◆雰囲気
江戸川区では珍しいフレンチレストランです。建物の正面に犬小屋を改造したようなスモーカーがあり、外の雰囲気はフランスの田舎の食堂の趣です。レストランに入ると、すぐに22席のこじんまりとしたダイニングルームになりますが、フレンチレストランというしゃれたイメージではなく、外と同じようなカジュアルな雰囲気です。下町らしく気取りがなく温かい雰囲気が好きな人にはとても居心地が良いとも言えます。入口付近にはシェフの料理の記事を載せた本が飾ってあります。

壁は半分が白く塗られ(上の方はワインのラベルが貼られています。)、残り半分がレンガ張りになっていて、床はダークブラウンのフローリングです。壁の両サイドにベンチシート(少し奥行きがありすぎて、寄りかかれなくて座りにくいのでは?)がありそれに沿ってテーブルが配置されています。窓際にひとつだけ2名用のテーブルがありますので、カップルの場合、この席を指定して予約すると他のテーブルと少し離れることができます。
ダイニングルームの奥にはワイングラスなどが入ったキャビネットがあり、その左手が厨房です。照明はスポットライト、ダウンライト、ブラケットを使い、かなり明るくなっています。
テーブルはネルのカバーにピンクのクロスが二枚掛けられ、可愛い雰囲気にしています。お皿は国産のいろいろなメーカーのもの、カトラリーはTodaiですが、ワイングラスはリーデルを使っています。
レストルームは厨房の隣であまり広くありません。衛生陶器もピンクのものでインテリアはシンプルですが、紙タオル、ティッシュなどの用意はしてありました。

サービスはメートルドテルとギャルソンの2名が担当していました。メートルドテルは料理、ワインの説明、アドバイスは卒なくこなしていましたが、魚料理を食べ終わった後にまた魚料理用スプーンをセッティングしたり、4人のうち1人の料理がかなり遅れたりと、サービスにかなり隙がありました。
小林シェフも手が空いてくると各テーブルに挨拶(サービスが混乱しているのを何度もあやまっていました。)するだけではなく、フロアのサービスを手伝うこともあります。出店時は非常にていねいに見送ってくれ、とても気持ち良く帰ることができましたので、フロアのサービスの改善を期待したいものです。
なお小林シェフと話しをすると、とても研究熱心なことがわかります。ご自分の料理に対しても常に反省を怠らないようで、率直に料理の味(塩加減、火加減、ソースの味付け)を聞いてきます。今後が楽しみなレストランです。

◆価 格
ランチ  ¥2,500/¥4,500
ディナー ¥4,500/¥6,500/¥8,500
  アラカルトもあります。
   サービス料10%
  ¥4,500のコースの構成
    アミューズ、前菜、スープ、魚料理または肉料理、デセール、食後の飲物、プティフール
  ¥6,500のコースの構成
    アミューズ、前菜、魚料理、グラニテ、肉料理、フロマージュ、デセール、食後の飲物、プティフール

◆料 理
コースの料理は前菜、肉料理が二種類から選択できますが、アラカルトからも追加料金(¥600〜¥1,200)でコースに組み入れることができます。魚料理は日によって仕入れる魚が異なるようですが、決められた内容の料理になります。¥6,500のコースはフロマージュも組み込まれていて、普通の人には十分なボリュームがあります。

『前菜のフォアグラのテリーヌ いちじく添え』はオーソドックスなものですが、本日の魚料理 『黒ムツのエチュベ 春菊のソース』は、火加減が難しいエチュベをうまくコントロールし、とても良い火の通り具合でした。ただ添えられた春菊のソースは、私達には少し塩加減がきついと思います。
肉料理は小林シェフの得意とするところらしく、一見クラシックな料理をひとひねりして、魅力的な料理が並んでいます。 『シャラン産鴨胸肉のロースト レバーコロッケとゴボウ添え』(アラカルトからコースに組み入れ)は、鴨肉とゴボウとの相性は当然良いので楽しめましたが、もう少しソースをたっぷり添え、ゴボウの風味をきかせた方が好みに合います。ただこうすると代官山『ラ・ヴィーナス』大淵シェフの料理に似てしまう気もしますが。 『仔牛腎臓のポワレとリ・ド・ヴォーの温製パテ ブルーチーズの軽いソース』(アラカルトからコースに組み入れ)はブルーチーズというと重たいソースを想像しますが、名前の通り軽く仕上げてあり、立ち上るブルーチーズの香りが楽しめます。珍しくロニョン(腎臓)に脂肪をたっぷりつけて供されます。

フロマージュはセミハード、シェーブル、カマンベール、ブルーチーズ、ウオッシュタイプなどがあり、熟成状態は良く、クルミ入りのブリオシュもサービスされます。ウオッシュタイプは自家製もあり、小林シェフがフロマージュに力を入れているのがわかります。
デセールは、クレーム・ブリュレ、ブランマンジェ、タルトなどの数種類とそれぞれ数種類のアイスクリームとシャーベットが用意され、どのように組み合わせても良いようになっています。ややオーソドックスなデセールに偏っているので、シェフ・オリジナルなデセールも用意してもらえれば、より魅力的になります。

ワインの品揃えは赤がボルドー 十数種類、ブルゴーニュ 10種類弱、コート・ドュ・ローヌ 数種類、白が全体で二十種類程度です。価格は¥5,000くらいから揃っていて大半が¥15,000以下なので、料理の価格とバランスが取れています。グラスワインは¥700〜です。
食後の飲物はコーヒー、エスプレッソ、紅茶、ハーブティーが選べますが、ハーブティーはもう少しハーブの香りを出した方が良いでしょう。

◆その他の情報
小林邦光シェフは青山『ロアラブッシュ』など都内のフランス料理店で修行後、シェフの地元 平井で28歳で独立して、この店をオープンしています。

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