シェ・マルコ(フランス料理)


シェ・マルコ
◆場 所(杉並区上荻1−16−5 三徳ビルB1F)
荻窪駅の西口の改札を出て、荻窪ルミネ側に降ります。青梅街道方面に少し進むと白山通りの商店街になりますので、そこを右に曲がって直ぐの、1Fに『ミスタードーナッツ』がある左手のビルのB1Fにレストランがあります。駅の出口から徒歩で1分位です。店の看板が目立たないので、通りすぎないように注意してください。
地図はこちらです。


◆最寄り駅
JR中央線・地下鉄 丸ノ内線 荻窪駅

◆電 話
TEL 03−3392−4550

◆営業時間
ランチ
  11:30〜14:30(L.O.)
ディナー
  17:30〜21:30(L.O.)
 木曜日休み

◆雰囲気
ヨーロッパで18年修行したという(下記の経歴参照)圓子シェフの『欧風料理とワイン』のレストランで、98年4月にオープンしています。パスタがあったりと、必ずしも純粋なフランス料理店とは言えませんが、メニューに掲載されている、ほとんどの料理はフランス料理で、気軽に楽しめる価格設定になっています。
1Fの奥の方にある写真の階段を降りていくとレストランの入口になり、レストランに入ると、右手に配膳用のカウンターのついた厨房、左手と右手奥にダイニングルームがあります。入口から見ると逆L字型のダイニングルームで、席数は22席のこじんまりしたレストランです。左手の壁沿いはクリーム色のベンチシートで、壁に沿って金属脚のテーブルと木のカントリー風の椅子が並んでいます。腰壁にはレンガタイルを使い、その上は木の斜め格子のある白く塗装された壁で、床はフローリングです。カジュアルで低価格のレストランですので、インテリアにお金をかけていませんが、ドイツかスイスの家のイメージを出そうとしているようです。壁にはビニール製のブドウのツタを這わせています。テーブルの間隔は広くはありませんが、通路幅は広めですので、あまり狭苦しい感じはしません。
照明はダウンライトとブラケットを使い、特にテーブルだけをライトアップしていませんが、ダイニングルーム全体が充分な明るさです。天井にスピーカーがあり、BGMはシャンソン、カンツォーネが静かな音量で流れていました。

テーブルウェア関係は次の通りですが、低価格のレストランですので、当然高級なものは使っていません。テーブルクロスは白の布クロスの上に、ピンクの紙のクロスで、ナプキンも紙でした。カトラリーはメーカー不詳のもので、ワイングラスは注文するワインによって、容量の大きなグラスに交換するようです。食器は国産の『YAMASEN』を使用していました。テーブルにはプティフラワーが置かれています。

サービスは女性2名が担当していましたが、1名はフロアのサービスと厨房のシェフのサポートを兼任していました。基本的に料理を担当しているのはシェフだけですので、満席では、料理の出される間隔は長くなることは避けられません。メニューに載っている料理の種類が多いので、1名ですべてこなすのは、かなり慣れていないと大変なはずです。パーティの多い在外大使館などで働いた経験が生きているのでしょうか?ワインのサービスに関しては、ボトルをテーブルに置いて、自分で注ぐスタイルです。出店時はシェフが挨拶してくれ、気持ち良く出店できました。

◆価 格
ランチ  ¥1,381/¥2,000/¥3,000
       (昼のみパン代 ¥100)
ディナー ¥3,000/¥4,000/¥5,000/¥7,000(シェフのおまかせ料理)
  ¥3,000のコースの構成
    アミューズ、前菜、魚料理または肉料理、デセール、食後の飲物、プティフール
  ¥4,000のコースの構成
    アミューズ、前菜、魚料理、肉料理、デセール、食後の飲物、プティフール
  ¥5,000のコースの構成
    アミューズ、前菜二品、スープ、魚料理、肉料理、デセール、食後の飲物、プティフール
 アラカルトも、パスタを含めて二十数品あります。
  サービス料なし

◆料 理
¥3,000〜¥5,000のコースの料理は、前菜を10種類位から、魚料理、肉料理をそれぞれ6〜7種類、デセールを4種類位から選択して、コースを組む事ができますが、選んだ料理によっては追加料金がかかります。それほど量を求めない人なら、¥3,000のコースでも、量的には満足できると思います。量が少ないと感じる人は、パスタを2人で別途注文すれば良いでしょう。アラカルトもありますが、コースでも料理を選択できますので、コースを選んだ方がリーズナブルだと思います。
低価格のお店ですが、料理はビストロとは異なる、フレンチレストランのものです。土地柄や幅広い客層を考慮しているためか、メニューを見ると、オーソドックスな料理名(鴨胸肉のステーキ、仔羊のロースト、オマール海老のロッティ)が並んでいて、シェフオリジナルの個性的な料理は少なくなっています。味付けもオーソドックスな料理が多いので、驚きは少ないですが、基本がしっかりしていて、丁寧に仕上げたソースは美味で、軽やかな味わいです。

アミューズの『キッシュロレーヌ』は、比較的チーズの風味を抑えて、あっさり仕上げていました。
前菜の『ウニのフラン』(プラス料金にはなりませんが、事前に予約が必要です。)は、生クリームを比較的多目に使い、たっぷり使ったウニの風味をまろやかに仕上げています。季節によっては、ウニの殻に入れないで、お皿にそのまま盛り付けるようです。

魚料理の『海の幸のパナシェ(鯛、平目、帆立貝)』のソースは典型的なアメリケーヌで、メインとして量は若干少な目ですが、シーフードとソースとの相性は当然良く、白ワインが欲しくなります。
肉料理の『仔牛のソテー 粒マスタードソース』は、オーソドックスな粒マスタードソースを使っていて、仔牛のサッパリした肉質を引き立てています。
肉料理の『牛ヒレ肉のステーキ 季節の野菜添え』(+¥1,000)は、牛ヒレ肉にしては少しパサつき気味ですが、これもオーソドックスで、スパイスを控え目にしたソースで食べさせます。メニューには「季節の野菜添え」と書いてありますが、付け合わせに一工夫欲しいと思います。

パスタはすべて生パスタを使用しています。『きのこクリームのパスタ』は、あっさりしたクリームのパスタで、生パスタと言っても、柔らかすぎず、アルデンテで出されました。写真のように量が多いので、別途注文する場合はご注意ください。
なおパンはごく普通のバゲットで、温めて出されましたが、バターのサービスはありませんでした。

デセールはワゴンから好きなデセールを選ぶのではなく、メニューに掲載されている皿盛りのデセール、パティスリー、アイスクリームなどから選びます。デセールの『フルーツのグラタン』は、赤いベリーをたっぷりと使い、カスタードクリームをかけてグラタンにしたもので、甘さは控え目で上品に仕上げています。
食後の飲物は、コーヒーか紅茶(ティーバッグを使用)を選べ、 プティフールもサービスされます。

ワインの品揃えに関しては、ボルドー、ブルゴーニュ、コート・ドュ・ローヌなどの赤が8種類位(¥3,000〜¥25,000)、白が数種類位(¥3,000〜¥15,000)です。ハウスワインや、ハーフボトルも数種類あります。価格帯が広いですが、¥6,000〜¥12,000位の中価格帯のワインが少なかったのが残念です。ただワインの品揃えは変動しているようなので、今後充実する可能性はあります。なおグラスワインは数種類用意してあり、ワインの持ち込みも、相談すれば可能です。

◆その他の情報
気軽なフレンチレストランですが、人気店ですので、予約をした方が確実です。
オーナーシェフの圓子一成氏は、下記のようにヨーロッパ滞在18年の経歴を誇っています。(レストランのパンフレットから引用しています。)
  1978 フランス、ビアリッツ市レストラン カフェ・ド・パリ
  1980 パリ市レストラン ビバロア
  1982 パリ市レストラン アルケストラート
  1983 ブルゴーニュレストラン エスペランス
  1984 パリ市レストラン アンボアジイー
  1985 パリ市レストラン ビバロア
  1986 在セネガル日本大使館
  1990 在スイス日本大使館
  1993 モスクワ国際ホテル
  1995 海外技術研修センター
  1998 シェ・マルコ オープン

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