ラ・プロヴァンス ホテルインターコンチネンタル東京ベイ(フランス料理)


ラ・プロヴァンス ホテルインターコンチネンタル東京ベイ
◆場 所(東京都港区海岸1−16−2 ホテルインターコンチネンタル東京ベイ 1F)
ゆりかもめの竹芝駅を降り、竹芝埠頭を正面とすると、右手に進みます。サウスタワーの建物沿いの通路を進むとホテルのエントランスがあります。このエントランスは3Fなので、ホテル内のエスカレーターを使って1Fに降ります。1Fのエントランスロビーの中央奥にレストランの入口があります。駅を降りてから5分程度でレストランの入口に着きます。
地図はこちらです。


◆最寄り駅
ゆりかもめ竹芝駅/JR山手線・京浜東北線浜松町駅

◆電 話
03−35404−7895

◆営業時間
月〜土曜日 11:30〜14:30/17:30〜21:30
日曜日・祝日 17:30〜21:30

◆雰囲気
ホテルインターコンチネンタル東京ベイは世界的な高級ホテルチェーン、インターコンチネンタル ホテルズ&リゾーツの一員で、ラ・プロヴァンスはこのホテルの高級フレンチレストランになります。このホテルのレストランは1F、3F、6Fにあり、3Fと6Fのレストランは、ほとんどがレインボーブリッジのある東京ベイに面していて、大きなウインドウスペースを確保していますが、ラ・プロヴァンスは1Fで窓のないレストランになります。従って東京ベイに面しているホテルですが、レインボーブリッジを眺めながらフレンチを頂くというレストランではありません。
ラ・プロヴァンス ホテルインターコンチネンタル東京ベイ
レストランに入ると60席ほどの長方形のダイニングルームは見通しが良く、茶とベージュを基調にした落ち着いた雰囲気で、高級ホテルに相応しい上質なインテリアになっています。
テーブルの配置は独特で、説明しにくいのですが、ダイニングルームの中央部は、2人程度が座れるベンチシート+テーブルの組合せを四つ、背中合わせに正方形に並べて一つのアイランド(中央には大きな生花が飾られています。)として、そのアイランドが幾つか並んでいます。ダイニングルームの周囲は一般的な角型のテーブルを壁に沿って並べています。

床は紺色の柄物のカーペット、ベンチシートは座り心地の良いベージュの布張り、壁は品の良いクロス張り(?)で、飾り棚、ミラー、絵画が飾られています。
写真のように天井の一部は高くなっていて、金箔が貼られています。間接照明と組み合わせたシャンデリアは古色仕上げ(?)の品の良いものです。レストラン全体の印象としては、ラ・プロヴァンスという店名ですが、南仏風の明るいインテリアのレストランではなく、静かで落ち着いた雰囲気のレストランです。
テーブルの間隔はゆったりしていて、ゲリドンサービスにも余裕をもって対応できるでしょう。フレンチに相応しい落ち着いた客層でしたので、気持ち良く食事が楽しめると思います。

照明は写真のように全体に暗く、ムードを重視しているようです。シャンデリア、間接照明、ブラケット、ダウンライトといろいろなライティングを用いていますが、テーブルの上は充分な明るさとは言えません。ダイニングルーム全体の照度は落としても良いと思いますが、主役の料理が映えるように、テーブルトップは明るくしてもらいたいと思います。BGMはクラシックが静かな音量で流れていました。

テーブルウェア関係は次の通りです。クッションが入ったレザー張りのテーブルの上にクロスが2枚で、1枚は床までの長さがありました。食器は主にノリタケで、カトラリーはクリストフルです。ワイングラスはクリスタルダルクと無名のもので容量が大きく、ワインを楽しむには充分なグラスです。
テーブルには一灯立てのキャンドルスタンド、一輪挿し、ソルト・ペッパー入れ、灰皿も置かれていました。

ラ・プロヴァンス ホテルインターコンチネンタル東京ベイ レストルームは店内になく、レストランを出て左手すぐに男性用、女性用があります。

サービスに関しては次の通りです。高級ホテルに相応しく入出店とも大変スムーズで丁寧でした。料理の運ばれてくるタイミング、テーブルへの目配りは、席が60%埋まった状況ではとても満足のいくものでした。ただお酒の管理はシェフソムリエに任せっぱなしなのか、ソムリエ以外の人の場合、ワイン選択のアドバイスは充分とは言えないように思います。サービススタッフの印象としては、どちらかというと積極的にお客と話すような感じではなく、後ろに静かに控えているような控え目な感じです。なお出店時には女性にバラを一輪サービスしてくれました。

◆価 格
ランチ   ¥3,500(前菜、主菜、デザート、食後の飲み物)
  ¥5,000(前菜2品、主菜、デザート、食後の飲み物)
ディナー
  ¥9,000(前菜、魚料理、肉料理、デセール、食後の飲み物)
  ¥12,000(前菜2品、スープ、魚料理、肉料理、デセール、食後の飲み物)
 アラカルトもあります。アラカルトの主な価格帯
  前菜 ¥1,800〜¥3,800/魚・肉料理 ¥3,000〜¥5,000
  サラダ・フロマージュ ¥1,000〜¥1,500/デセール ¥1,200〜¥1,500
   サービス料 10%

◆料 理
店名に示すように、料理は南仏のプロヴァンス料理ということになっていますが、ニース風サラダやブイヤベースのような定番料理がメニューに載っているわけではなく、シェフ・オリジナルのソースを控え目にして良質な素材を生かしたフレンチとなります。ホテルのフランス料理というと、客層に合わせるためか、肉料理の素材は牛肉が中心で、オーソドックスな調理法という保守的なレストランが多いですが、ラ・プロヴァンスは牛肉料理もありますが、バラエティに富んだ素材を駆使した意欲的な料理がメニューに並んでいます。コースの肉料理に仔鳩の料理を用意する(牛肉の料理も選択できました。)のは、保守的なホテルではなかなかできないのではないでしょうか?盛り付けも高級レストランに相応しい上品な仕上がりです。
ラ・プロヴァンス ホテルインターコンチネンタル東京ベイ コースの料理は前菜、主菜、デセールなどは2種類から選択できました。料理は基本的にアラカルトのポーションを少なめにしたものをコースの料理としているようです。高級ホテルのフレンチレストランにしては、全体に価格が抑えられていて、量的にも¥9,000のコースでも普通の人には充分と思いました。

料理の写真を掲載していますが、他のお客様に迷惑にならないように、すべてフラッシュを使用していません。そのため若干不鮮明ですが、ご了承ください。
以下の写真は、¥9,000のコースのものです。

アミューズはコンソメジュレの下に山芋とハマグリが入ったもので、コンソメの風味はたっぷりしていて、淡白な山芋とよく合います。
前菜の『カキの低温ポシェ キャビア添え フヌイユとベニエとフォンデュ ピメント風味』は、旬の牡蠣を生温かくまろやかな味に仕上げていて、牡蠣の苦味が良いアクセントになっていました。キャビアもたっぷり盛り付けられた贅沢な一品です。

魚料理の『平目のブリオッシュ包み焼き ポロ葱のトレス ビーツのラヴィゴットソース』は、酸味のあるラヴィゴットソースとなっていますが、一般的なブールブランソースと味的には差がないように感じました。火入れの具合はとても良く、ブリオッシュ包み焼きにしたことで、平目の味が凝縮されたように感じます。
肉料理の『マリネした仔鳩のグリル スペイン産チョリソと2種のオリーブのクロッカン コリアンダー風味』は、コリアンダー風味といっても、ベトナム料理よりずっと控え目な風味付けで、柔らかく火入れの良い仔鳩の旨味を楽しめました。チョリソはサラミソーセージのようで、オリーブを揚げたもの も含めて、ユニークな付け合せです。フィンガーボールも用意してくれました。

パンはブラックオリーブを練り込んだもの、アニス風味のもの、一般的なシャンピニオンの3種類で軽く温めてありました。どれも風味豊かです。写真のように、オリーブオイル、無塩バター、ピスタチオとビーツを練り込んだバターが用意されました。

デザートの『ラベンダー風味のヌガーグラッセ フルーツとチョコレート飾り』は、ちょっと季節はずれのラベンダー風味でしたが、甘さも適度で魅力的なデセールです。イチゴなどのフルーツもたっぷりで飾りのチョコレートがヌガーグラッセと良く合います。
デザートの『オレンジのクレープスフレ ハチミツアイスクリーム添え』は、スフレ状になったオレンジがたっぷり入ったクレープで、胡椒の入ったオレンジソースをかけてくれます。甘目に仕上げていましたが、くどい感じは全くありませんでした。
食後の飲み物はコーヒー、紅茶が選べ、少ないですがプティフールもサービスされました。

◆その他の情報
下記のホテルのホームページから「ラ・プロヴァンス」のインターネット予約ができます。
4〜12名が利用できる個室があります。
土・日曜日・祝日はレストラン・ウエディングでも使われます。

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