フレグラント 蓼科東急リゾート(フランス料理)


フレグラント 蓼科東急リゾート
◆場 所(長野県茅野市北山字鹿山4026−2)
中央自動車道の諏訪ICよりヴィーナスラインを通って、車で30分程度です。JR茅野駅東口から無料送迎バスもあります。
地図はこちらです。


◆最寄り駅
JR中央本線茅野駅

◆電 話
0266−69−3311
0266−69−3109(FAX 0266−69−3100)・・・ホテル代表番号

◆営業時間(季節により営業時間・営業箇所が変わります。)
7:00〜10:00
11:30〜14:00
17:00〜21:00
   無休

◆雰囲気
信州・蓼科にある「東急リゾートタウン蓼科」は東急グループが大規模リゾート開発したところで、フレグラントはリゾートタウン内にある東急ホテルズチェーン「蓼科東急リゾート」にあるレストランです。
蓼科 東急リゾートは一番上の写真にあるように、高原リゾートに相応しい佇まいのホテルで、 1階のラウンジ(ロビーは2階)には二層吹き抜けの大きな暖炉があり、焚き火の明かりを見ながら、ゆったりとコーヒーやお酒などを楽しむ(曜日・季節により営業時間が異なります。)ことができます。
フレグラント 蓼科東急リゾート またホテルの敷地は非常に広く、部屋から外に出て少し散歩しただけで、 遠くに八ヶ岳、正面に池のある美しい風景が広がります。 敷地内には木を生かした美しい教会 ヘリポートもありました。このリゾートが開発されたのは1980年代前半なので、当時東急グループ総帥であった五島昇氏がヘリコプターで視察にやってきたことは容易に想像できます。

ホテル自体は客室のインテリアや設備に多少古さを感じさせるところもありますが、木を生かした落ち着いたインテリア、綺麗に手入れされたホテル周辺の庭(バラクライングリッシュガーデンがデザイン・施工)、丁寧なサービス、心やすらぐ静かな佇まいなど、ゆったりした時間が流れていく、高級リゾートホテルに相応しい品を保っていると思います。ファミリーの人気を得ようと、アミューズメント施設をホテルの建物内に設けて、騒々しい雰囲気のリゾートホテルが多い中で(東急リゾ−トタウン蓼科内には温泉施設、温水プール、ゴルフコース、テニスコート、スキー場などがあり、ホテルの建物外でのアミューズメント施設は充実しています。)、この雰囲気は貴重です。客層も静かな高原ホテルを愛好する上品なカップル、家族連れ(レストランでも静かに食事を頂く子供が多いようです。)が多いように感じました。

レストラン フレグラントはホテルのメインダイニングという位置づけで、ホテルに宿泊している人は、朝食はここで頂くことになります。春から秋にかけてのシーズン中の夜はフランス料理のレストランになります。レストランは1階にあり、レストランに入ると左手にレセプション、大型の造り付けのワインセラー、その裏手に厨房があります。
写真のようにダイニングルームはダークブラウンの木を生かした高原ホテルに相応しいインテリアです。ダイニングルームの二面は床から天井までの大きなガラス窓になっていて、朝はおだやかな陽光が入ってきます。夜はところどころライトアップされた庭が望めます。

床は絨毯張りで、天井は高く、リゾートらしい開放感があり、カーテン、天井にふんだんに使われているファブリックが華やかさを演出していました。上品で落ち着いた雰囲気はこのホテルの印象を高めていると思います。
使われている椅子はしっかりした造りの上質なファブリックを使ったもので、テーブルもしっかりした造りで、4人用が基本なので大きさも充分です。テーブルの間隔も比較的ゆったりしていますので、落ち着いて食事が頂けます。

照明はシーリングライト、ハロゲンタイプのダウンライト、間接照明が使われていて、テーブルの上を上品にライティングしています。テーブルには乳白色のガラスを使ったランプも置かれていました。

テーブルウェア関係は次の通りです。テーブルクロスは2枚で食器はノリタケ、、ナルミ、ニッコーなどを使い、ワイングラスは容量の大きなものを使っていました。ナイフレストが用意されていましたが、カトラリーは使い回しではなく、交換してくれます。コースの料理に蕎麦が入っているためか、箸の用意もありました。
フレグラント 蓼科東急リゾート
レストルームは店内になく、レストランを出た正面の階段脇に男性用・女性用が用意されています。

サービスに関しては次の通りです。入店から出店まで丁寧で礼儀正しいスタッフがサービスしてくれました。これは朝食を頂いた時も印象は変わりません。高級ホテルにありがちな気取って冷たい印象は全くなく、おだやかでやさしい応対は、ホスピタリティという言葉がよく似合い、とても居心地良く感じます。多少料理が出されるのが早く感じましたが、テーブルへの目配りも充分です。高原のホテルの静かな佇まいのように、サービスも高原の爽やかさを感じさせてくれました。

◆価 格(季節により料理内容は変わります。)
ディナー
  ¥5,000/¥7,000/¥9,000
 アラカルトもあります。
   サービス料 10%

◆料 理
料理はシェフのアイデアを生かしたフランス料理ですが、積極的に地元の和の食材(特に高原野菜とハーブ)を使い、リゾートホテルに相応しい、上品で爽やかな仕上がりです。基本的には良質な素材をオーソドックスな調理法、ソースで仕上げていて、朝食でも感じましたが、野菜のおいしさは特に印象に残ります。朝食で頂いたベーコンもとてもおいしいものでした。シェフの腕の確かさを感じさせます。
コースの料理はアラカルトの中からポーションを調整して組み立てているようです。確認していませんが、アラカルトの中に食べたい料理があれば、料金は変わりますが、交換もできると思います。
以下の料理の写真は、¥7,000のコースのものです。

スープの『南瓜の冷たいスープ コンソメジュレのせ』は、甘めに仕上げた夏らしい冷製スープです。アーモンドのスライスと濃厚なコンソメのジュレが入っていて、南瓜とよく合います。

フレグラント 蓼科東急リゾート 前菜の『鴨のつくね仕立てポルト酒風味 高原野菜のサラダとと一緒に』は、フレンチには珍しい和風のつくね仕立ての鴨肉にオーソドックスなポルト酒風味のソースを合わせた料理です。朝食のサラダでも感じましたが、付け合せの高原野菜はしっかりした味です。

魚料理の『いさきのこんがりポワレ 原村産黄色ズッキーニのリゾット添え』は、旬のいさきを外側はカリッと、内側はふんわりと丁寧に火入れをしていました。ソースはバルサミコ酢を使った甘酸っぱいもので、フュメ・ド・ポワソンを使ったと思われるリゾットとの相性は良いものです。黄色のズッキーニの風味もよくでています。

肉料理の『仔牛フィレ肉のソテー トリュフソースとポテトグラタン』は、とても柔らかい仔牛肉をベストな火入れで仕上げていました。トリュフの季節ではなかったですが、充分トリュフ風味が生かされたソースです。グラタン、ブロッコリ、マーシュが添えられています。

フランス料理のコースには珍しく『信州かわり蕎麦』が入っていました。素朴な蕎麦の味は日本人には口直しになります。蕎麦の茹で加減も良く、つゆもさっぱりしています。
パンは自家製のバゲットで、温めてあり香ばしく仕上がっています。

デセールの『紅茶の軽いムース 木苺のシャーベット添え』は、ムース、シャーベットともオーソドックスな味です。シャーベットはジューシーですが、紅茶の風味は少なめで、コース料理のフィナーレとしては少し印象が弱く感じました。

食後の飲み物はコーヒーと『ピンクローズのブレンドハーブティー』が選べました。ここのピンクローズはとても美味しいハーブティーで、朝食でも頂くことができました。

◆その他の情報
ディナーは予約が必要です。都内のレストランと違い、早めに夕食を頂く人が多いようです。

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