クリスマスキャロルが流れる頃には...オーナメント購入大作戦

「何だこれ?一体何を考えているんだ。クリスマスだなんて、もう3月だよ。他の話題はないのか!」
という、読者の温かい励ましの声(?)が聞こえてくるようですが、
自分勝手なコーナーですので、賢明なる読者諸兄のご期待(?)に応えて、一年を締めくくるに相応しい、最大にして最強のイベント
 クリスマス について、熱く語りたいと思う、今日この頃です。

相変わらずふざけた出だしで始まりましたが、実は我が家のクリスマスツリー、2月28日午前8時現在 日本列島上、福本邸のリビングルームの一角に、今だに停滞、いや鎮座しているのでございます。別にお百度参りするためや、参拝者が絶えないために鎮座しているのではないのですが、(当たり前だ!)何故か立木観音のように、リビングルームのカーペットにしっかり根を張っていて、移動する気配を見せません。
さすがに玄関ドアのリースや屋外のライトアップは、恥ずかしいようで、お正月前線と共にリビングルームの東北東の納戸に移動しましたが、家の中に入ると、玄関ホールのリースは飾られているし、クリスマスツリーもライトは点灯しませんが、オーナメントもぶら下がったままです。(Xmas Patyのコーナーのクリスマスツリーそのままですよ。)なかなかこのクリスマス型気圧配置、変わらないようです...

一体このクリスマスツリー高気圧は、いつ移動するんだ!!

別に大した理由はないんです。年末は悪性のインフルエンザで、小掃除(大掃除ではありません。理由は後で)をサボって寝込むし、1・2月は妻のWebサイトの引越し作業や、サロン形式の教室開設の準備などを手伝ったりしているうちに、休日は埋まってしまい、そのうち何となくズルズル....と、さわらぬ神にたたりなし状態になってしまいました。それほど邪魔でもないし...3月半ばには何とか...
今では客人が来ると、「いいじゃないですか。こんな立派なツリーなら。一年中飾っていては?」なんて言われる状況に追い込まれています。

そのうち『福本邸の年中無休のクリスマスツリーの前で願い事を唱えてコインを投げると(お札の方が嬉しいですが)、クリスマスには奇跡が起きて、どんな願い事でも叶う。』何ていう言い伝えが、インターネットを通じて世界中に広まり、(皆さんどんどん広めてください!!)各国から信者や観光客が続々と......

インターネットの世界じゃ何が起きるかわかりませんよ。トルコのごく普通の男性が開設した、自己紹介のホームページが世界中で有名になり、米国の旅行社から招待されて、全米各地で歓迎パーティなんていう信じられないニュースが話題になったばかりです。


ところでクリスマスの飾り付けというと、日本では11月上旬頃から街の飾り付けが始まり、12月26日の朝になると、一夜にしてキリスト教国から神教国に変身しているという、世界に例を見ない宗教改革(?)を毎年実行しています。
昨年の六本木の「ゴトウ花店」では、さすが欧米列強諸国の租借地 港区、キリスト教信者の方が多いようで、10月下旬から年末までクリスマスの飾り付けでしたね。もっともハロウィンの飾り付けは、ほとんどありませんでしたが。大型ツリーを幾つも置き、店内をクリスマス一色でディスプレイすると、片付けるのもさすがに大変です。
アメリカでは、11月第4木曜日のサンクスギビングデイ
(THANKSGIVING DAY/感謝祭  ニューヨークのデパート メイシーズの感謝祭のパレードは、映画『34丁目の奇跡』にも取り上げられているように、有名ですね。)
からキリスト公現の日、1月6日までがクリスマスシーズンで、その間クリスマスツリーを飾るのが一般的です。
ヨーロッパでは待降節(アドベント)の開始とともに、クリスマスシーズンがスタートし、ドイツでは各都市のマルクト広場にクリスマスマーケットが開かれます。アメリカと同じく、1月6日までクリスマスツリーを飾ります。

カソリックの国では、クリスマスは宗教上の大切な儀式のため、静かに家庭で祝うお祭りで、プロテスタントの国、なかでもアメリカでは、家中をライトアップしたりと、派手で華やかに祝う傾向があります。
何しろクリスマスの永遠のアイドル サンタクロースを世に送り出したのがアメリカ、さすがエンターテイメントの国です。厳かな宗教的一大行事にも、ミッキーマウス以上の大スターを創造してしまうのですから。

かって放送されていた、フジテレビの「メトロポリタンジャーニー」で、クリスマスシーズンのニューヨークを特集していましたが、それによると、19世紀にアメリカのある画家が下のイラストのサンタクロースを描いてから、赤と白のコスチュームが一般的になり、サンタクロースが大衆的な人気を得たのだそうです。
ところで本物のサンタクロースは、何でフィンランド出身ということになっているんだろう? サンタクロースもNokiaの携帯電話を愛用しているのかな?
santa
今ではヨーロッパでもサンタクロースの衣装と言えば、このコスチュームが『当たり前田のクラッカー』で、
(このギャグを知っている人は相当のお年です。純真無垢だった幼少の私?には、財津一郎演じる素浪人のキャラクターの変人ぶりは凄かった。ところで前田製菓ってまだあるんですか?)
ドイツの昔からある素朴な人形も、やはり赤と白の衣装を纏っています。
最近は白一色の人形や豪華な毛皮を纏った、叶姉妹御用達のようなゴージャス人形もありますけどね...

サンタクロース、クリスマスプレゼントの習慣、12月の長い夜の厳しい季節、キリストの生誕...いろいろな要素が絡み合って、とてもロマンティックな気分が、日本国民の心にも醸成され、今では一番長いクリスマスシーズンを誇る仏教・神教国に成長しました。
単にクリスマス商戦が長いだけのような気もしますが...

日本のクリスマスシーズンは、10月下旬か11月上旬のデパートやお店の定休日の翌日から始まり、クリスマスの次の日の早朝には終わっているという、宗教上の祝祭日と一切関係ないところが、200年以上も欧米と鎖国政策を取り、キリシタンを弾圧した島国を象徴しているようで、感慨深いものがあります。これからもクリスマスシーズンに関しては、欧米のグローバルスタンダードを無視し続けることでしょう。

翻って信心深い(?)我が家のクリスマスシーズンというと、まず11月上旬の大掃除から始まります!?
別にサンタクロースが煙突から入ってきても(煙突はないんですが...)汚れないように大掃除しているわけではありません。我が家では1年の最後の大イベントがクリスマスということで、12月にはお客様をお迎えしたり、クリスマスパーティを開くのが恒例なので、そのために年末ではなく、クリスマスシーズンの前に大掃除をして、飾り付けの準備をするのです。こうすれば、年末にスキーに行くこともできますし、年末大掃除は少しですみます。何と言う欧米的で合理的な考え方!? 正月はどうするんだ?

掃除の日の翌週の週末に、納戸からクリスマス用品をいそいそと取り出して、飾り付けを始めるのが恒例です。クリスマス用品も多すぎるので、すべて出すのではなく、毎年少しだけ飾り付けを変えています。
まあこんな調子で何年かは、それほど変化のなかった飾り付けでしたが、昨年はこの不景気なのに、我が家の経済事情を顧みず、何とクリスマスツリーを新調してしまいました。「どうせ買い換えるなら、一番大きいものを買ってしまえ。」と天井までの特大ツリーを。
ところがツリーが巨大になると、オーナメントは昔のを使うというわけにはいかなくなります。当然ですが。

オーナメント購入には苦い記憶があるのです。

最初のツリーを購入したのが、今から**年前、思い立ったのが12月初旬、そのころはあまりクリスマスツリーのイメージをきちんと固めないうちに、突然購買行動に移したのがまずかった。車で代官山、青山、銀座、果ては浅草橋と、時期が時期だけに(その当時は、この時期には、ろくなオーナメントが残っていないことさえ知りませんでした...)クリスマス用品を売っていそうなお店を片っ端から巡り、何となくオーナメントを購入。家で飾り付けしてみると、各オーナメントのデザインテイストが揃わず、何ともアンバランス。結局飾り付けしないまま、お蔵入りしたり、人にあげてしまったオーナメントも...
あーあ、この苦労は何だったんだ...

これに懲りて、それ以降クリスマス用品は、ローテンブルグのケーテ・ウォールファールト、アメリカのニーマン・マーカスを始めとして、東京中のお店をくまなく歩き回り、クリスマス用品購入審議会を通過したものだけを購入することにしました。

月日は流れて、ついに新しいツリーを購入する時期がミレニアムの前に巡ってきました!!
苦節**年 今度は何としても失敗は許されません!!



「ツリーのデザインテイストは何にする?」

「うーーん、赤はダサイ、ゴールド、シルバーを基調にした大人っぽいデザインにしよう!」

「バブルははじけても、クリスマスツリーは豪華な気分が大事だ!」

敬虔な信者の方ごめんなさい。バブリーで m(_ _)m
赤はキリストが地球上の人の罪の許しを乞うために流された血への感謝の意味があるのです。

「稲垣潤一のクリスマスキャロルが流れる頃にはが、街角で流れ始める頃に、オーナメント購入では遅い!」
   こんな古い曲流れるわけないだろ! 山下達郎ならともかく。
   唐沢寿明、清水美砂、福山雅治共演のTVドラマ
   ホームワークの主題歌でしたね。

「オーナメントの販売個数は限られているし、季節物だから店に一番乗りして種類が一番多い時に気に入ったオーナメントを選んで買わなければ...」

「一体いつ店先にオーナメントが並ぶんだ?10月下旬か、11月上旬か?
偵察隊を派遣して調査すべきだろう。」

「突撃場所はどこに定めたらいいんだ?
代官山のパフコレクションか、外人客の多い六本木のゴトウ花店か?」

「大型のツリーの場合、一体いくつオーナメントを買えばいいんだ?」

「もしオーナメントが足りない場合、追加購入する必要がある。
補充部隊の位置も事前に決めておかないと。」

「ところでオーナメント購入資金の手当てはついたのか?」
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オーナメント購入大作戦会議は、夜更けまで延々と続くのでした...


ついにオーナメント購入大作戦の決行日がきました!!

キリストのようにあらゆる苦悩を背負い、悲壮な覚悟で我がオーナメント購入部隊は、まだ店員さんがクリスマス用品を並べたり、飾り付けをしている六本木「ゴトウ花店」のゴージャスな売り場に突撃を開始したのです...

「オオッ!! このゴールドのオーナメント キラキラ光って綺麗だな。」
「この大型のゴールドのバイオリンはツリーのシンボルにちょうどいいよ。」
「エエーッ!! このオーナメント、すごくデザインはいいけどガラス製で¥2500もする!」
「アアーッ!! あのオーナメント欲しかったのに、取られちゃった!!どこかに同じ物がないのかな...」
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店内を徹底的に捜索し、めぼしい戦利品がないか隅から隅まで歩き回ること1時間、六本木の戦いはついに終わった...
両手に抱えた戦利品を持って会計に行き、荷造りを待つこと20分...
予想したより軍資金を使ってしまった...

「そういえばオーナメントはかなり揃ったけど、肝心のツリーをまだ買ってなかった!! どこで買えばいいんだ!?」
  レシートを眺めながら、ドッと疲れが出てくる私でした......

上のドラマは史実に基づいておりますが、かなり脚色されております。


気分はいつもブルーグレー in Tokio へ