◆場 所(Eislebener Str. 14 10789 Berlin-Charlottenburg) ベルリンのシャルロッテンブルグ地区にあり、繁華街のクーダムにもほど近い、閑静な通りに面した高級ホテル、ブランデンブルガー・ホフ内にあります。大きな通りに面した大型ホテルではないので、タクシーで行った方が確実ですが、地下鉄Uバーンでも行くことができます。地下鉄Augusburger Str駅から徒歩5分位のところにあります。 ◆電 話 TEL +49(0)30−21405−0 ◆営業日時 12:00〜14:00(火曜日〜金曜日) 19:00〜(月曜日〜土曜日) ◆雰囲気 ベルリンにはミシュランの星付きレストランは非常に少ないですが、このクアドリガはミシュラン一つ星レストラン(2006年現在)です。レストランは部屋数70程のスモール・ラグジュアリーホテル、ブランデンブルガー・ホフ内にあります。ホテルは元西ベルリンの繁華街(高級ブランドショップがたくさんあります。)、クーダム地区から徒歩数分の所にありますが、閑静な場所にあり、とても静かな雰囲気のホテルです。ホテルの客室はモダンデザインのファッショナブルなインテリアのようです。 写真のホテルの入口(高級ホテルですが、ドアマンがいないシンプルな玄関です。)を入ると、右手にレセプションがあり、ベージュの大理石の廊下を真っ直ぐ先に進むと、中庭に面したロビーを兼ねた廊下になります。大理石の廊下は中庭の周囲に配され、天井、壁がガラスで覆われていますので、中庭の緑を楽しむことができます。廊下を右手に進むとレストランの小さなレセプションがあり、予約をチェックしてくれます。左手にはラウンジがあるようで、ピアノの静かな演奏とゲストの会話が聞こえてきます。 ダイニングルームは中庭に面した幾つかの部屋(個室を含めて)に別れていて、ワインセラーも同じフロアに並んでいました。中庭の緑を眺めながら食事を頂くと、大都会にいることを忘れてしまいそうです。とても雰囲気の良い都会のオアシスのようなレストランですので、ランチやティーで利用しても気持ち良い時間が過ごせるでしょう。 個室のインテリアは明るいブラウンを基調にしたシンプルですが落ち着いたゆったりとした雰囲気です。壁には版画(?)がたくさん飾られていて、隣はワインセラーで窓があり、この部屋から眺めることができました。 使われているテーブルウェアは下記の通りです。テーブルには白のテーブルクロスを2枚掛け、料理の食器は白のモダンなローザンタールで、ティーカップ&ソーサは、リモージュの品の良い大輪の花柄のものでした。グラスはワインに合わせたグラスを用意してくれ、カトラリーはモダンなデザインのものです。テーブルには塩、胡椒入れ、一輪挿しなども置かれていました。 照明はハロゲンタイプのスポットライトを主に使い、テーブルの上の明るさは充分です。BGMは流れていないので、静かな雰囲気で食事が頂けます。 サービスに関しては次の通りです。料理の出されるタイミングは多少ゆっくりした感じですが、テーブルの上の料理や飲み物への目配りも充分でした。静かな雰囲気のレストランらしく、おだやかな応対で、英語で料理を丁寧に説明してくれました。入出店時の対応は一般的なものですが、こちらもおだやかな対応でホテルの雰囲気に合っています。 ◆価 格 夜 コース料理 55Euro,65Euro,80Euro ◆料 理 ドイツ・ベルリンのレストランですが、料理は洗練されたフランス料理で、ドイツ料理のテイストは感じられませんでした。良質な素材をいろいろ組合せ、ソース、味付けにシェフのアイデアを生かしたオリジナリティあふれる料理です。盛付けも丁寧で、見た目も楽しめました。しっかりした味付けですが、日本人には全体的に塩味がきつめに感じられるかもしれません。コースの料理は基本的に決まっていて、選んだ料理の数により値段が変わります。 最初の前菜は生温かい豆のスープで鮪のタルタルが添えられていました。スープは写真のように円筒形のガラスの容器に二層に別れ、クリーミーで豆の風味をうまく残していますが、塩味が強めでした。 二番目の前菜は、サーモン、イクラ、キャビアの取り合わせで、パンケーキ(?)が添えられていました。素材は非常に良く、特にサーモンは脂がのった美味しいところだけを使い、バルサミコとオリーブオイルを合わせたシンプルなソースで頂きます。 魚料理は白身魚をポアレしたものをたっぷりした魚の出汁から取ったソースで頂きます。魚は素材、火入れとも良いのですが、ソースはちょっと塩味がきつめに感じます。 肉料理は旨味のある地鶏(?)の胸肉をワインと果実ベースのソースとカレー風味を効かせた二色のソースで頂きます。火入れは良く素材の味をうまく引き出していました。 デセールはサヴァイヨンソースがかかった生温かい無花果のコンポートとアーモンド風味のパティスリーの組合せで、凝ったデセールではありませんが、品の良い甘さで食事のフィナーレに相応しい一品でした。 ◆その他の情報 クアドリガとは四頭立ての馬車の意味です。 シェフはミュンヘン出身のBobby Brauer氏でスイス、イタリア、ドイツなどヨーロッパ各地のレストラン、オーベルジュ、ホテルで活躍後、クアドリガのシェフになっています。 ホテル ブランデンブルガー・ホフのページへ(独語・英語) |