エスパドン  L’Espadon(フランス料理)


◆場 所(15,place Vendome,75001 Paris)
カエサルの扮装をしたナポレオンのオベリスクが中央に聳えるヴァンドーム広場に面した、最高級ホテル『リッツ』の中にあります。最寄りの地下鉄駅はOpera駅で、de la Paix通りをチュイルリー庭園方向に進みます。右手のカルティエの本店を越えると、宝石店の並ぶヴァンドーム広場は直ぐで、チュイルリー庭園に向かって右手に『オテル リッツ』はあります。
駅から歩いても6〜7分ほどですが、ここは『オテル リッツ』ですので、服装もある程度ドレスアップして、タクシーで行って、ドアマンにタクシーのドアを開けてもらった方が気分が良いでしょう。

◆電 話
TEL (33)(16)(1)43−16−30−30
FAX (33)(16)(1)43−16−31−78

◆営業時間
12:00〜15:00/19:30〜23:00
   休みなし

◆雰囲気
ダイアナ妃の事故以来、アルファイド氏ととともに、何かと話題の『オテル リッツ』ですが、パリのパレスホテルとして日本でも有名で、エスパドンはこのホテルのメイン・ダイニングで、ミシュラン一つ星レストラン(2006年現在)です。
ホテルの開業当時は、かのオーギュスト・エスコフィエがシェフを努めていた伝統と格式を誇るレストランです。今でもホテル内(地下1階)には、その名を冠した『エスコフィエ料理学校』があります。
ヴァンドーム広場に面したホテルの入口から入ってまっすぐに進むと、右手にレセプション&コンシェルジュ、左手にバーラウンジがあります。エスパドンはその先で、3m位の高さはある観音開きの扉が入口です。中に入るとゆったりとしたスペースに、金箔張りの壁に華麗な装飾が施された、宴会場といってもいいくらいの広さのダイニングルームが目に入ります。なおホテルのダイニングルーム内、及びレセプション&コンシェルジュ付近の写真撮影は禁止になっています。

窓にはドレープした金色のファブリックのカーテンが下がり、ダイニングルームの中央はゆったりとして、豪華なベンチシートがあり、大きな生花も飾られて、日本ではお目にかかれないようなインテリアです。恵比寿の『タイユバン・ロブション』も様式は異なるとはいえ、豪華なインテリアですが、良く見ると壁の装飾に金箔は使用していませんし、天井もこれほど装飾していません。このエスパドンは天井も高く、豪華な装飾と天井画が、欧州の宮殿で食事をしているような気分にさせてくれます。隣との席の間隔は非常に広く、通路も十分な広さを確保しているのは言うまでもありません。インテリアだけでも見る価値はあると言えます。
なおクリスマスシーズンに食事に訪れると、ダイニングルーム各所にクリスマスの装飾(樅の木のツリーが飾られています。)が施されていて、とも楽しい雰囲気になります。

メートルドテルに案内された席は窓際でしたが、窓際といっても日本と違って、席はダイニングルームの方に向けられており、ダイニングルーム全体を見渡すことができ、とても楽しめました。昼食での利用でしたが、客層は見るからにお金持ちそうな女性客(華麗なファッションを身にまとった中年女性客の一群、エルメスのケリーバッグを持った老夫人と夫、ファションモデルのような女性と男性、スペイン系?の豪華なアクセサリーを身につけた全員女性の家族)が大半を占めていました。今まで欧米のレストランで経験したことのない客層です。
やはり『リッツ』は客層からして一般のレストランとは違い、独特の雰囲気をもっていると思います。なお当日、日本人客は私達だけでした。

サービスに関しては、全員きびきび動くというよりも、インテリアに合わせているのか、優雅に行われている感じです。満席でないためか、スタッフ同士が談笑しているのがちょっと気になりました。私達のテーブルを担当してくれた人は、感じのいい好青年といった感じで、デセール(ワゴンから自由に選べる盛り合わせ)では、相当サービスしてくれました。

◆価 格(今回は昼で利用しているので、夜の価格は不明です。)
ムニュデギュスタシオンはありませんでした。
アラカルト
   前菜 200〜250FF  メイン 250〜300FF  デセール 120FF
   税金・サービス料込みの価格(チップは別)ですので、アラカルトで注文した場合は各料理の合計金額になります。

◆料 理
日本人であることを確認すると、日本語が併記された、コピーではなくちゃんと印刷されたメニューを持ってきてくれました。メニューを見ると、オマール海老、フォアグラなどの高級食材を使った料理が多く、それもしっかりとした量で出てきました。かなりいろいろな材料を組み合わせて料理を構成していましたが、どれもバランスを崩すことはなく、ソースの味付けは、わりあいあっさりしており、日本人には合っています。
ただシェフの個性がでている料理か言われると、あまりそういう感じは受けませんでした。ヌーベル・キュイジーヌの一般的なフランス料理と言えます。材料はとても良いものを使用していますので、もう少し印象に残る料理をメニューに載せてもらいたらと思います。

デセールは、昼のためか、盛り合わせで好きなものを、好きなだけオーダーできました。何種類もオーダ−してしまったら、二つのお皿に分けてサービスされました。味付けも甘すぎることなく、ちょうど良いものでしたが、パティシエの創作した凝ったデセールを希望する人には物足りないと感じるかもしれません。

◆その他の情報
ダイニングルームが広いので、昼は予約しないでも入れるようですが、一応予約していくべきでしょう。
リッツに宿泊した場合、朝食もエスパドンで優雅に頂けます。

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